しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

ソウルから日帰り旅―海印寺へ(後篇)

雨の中、海印寺観光は始まりました。
 
イメージ 2

一柱門から参道を歩いて、鳳凰門から振り返る。それにしてもすごい雨。
鳳凰門の中には四天王の絵がかいてあったのですが、持国天だけ写真を撮りました。
手すりがあって、なかなか撮るのが難しかったので。なんだか日本の四天王と持ち物が違うような・・・?
イメージ 3
 
イメージ 1
 
解脱門
 イメージ 4
境内の地図が無いのでとりあえず奥の高いところを目指します。
 
イメージ 13
 
こちらは帰りにとった写真。行きは気が付かなかったのですが、どうやら巨大な卍があります。きっとなにかご利益があると思い歩きましたが、途中で大きな水たまりがあり、卍の半分を歩いたところで挫折。
(帰国後調べたら、これは「海印図」といって、合掌しながらここを歩くと「生前に大きな功徳を積み死後は業障が消滅する」そうです。半分でやめたということは死後の業障の消滅はないのかな?!)
 
 イメージ 14
大きな太鼓と鐘と木魚。木魚の顔がおちゃめすぎる。
 
イメージ 5
本殿の大寂光殿。ご本尊は毘盧遮那仏。左右に文殊菩薩普賢菩薩がいらっしゃいます。
写真撮影不可だったのと、真剣にお参りされている方がいたのと、靴下があまりにも濡れていたので本殿に上がらず、外からお参り。
 
本殿の前の石塔は新羅時代の物。中から9体の石仏が見つかりました。隣の石灯も新羅時代のもので、どちらも慶南有形文化財に指定されています。
 
 
イメージ 15
外からご本尊の撮影。豪雨の向こうに神々しいお姿が見えます。仏様なのに神々しいって(笑)
近くで見たときは笑っていて優しそうなお顔でした。
 
イメージ 6
さらに階段を登った先に「八万大蔵経」の文字が見えました。
 
イメージ 7
 
イメージ 8
 
どうやら、この建物の中に経板がおさめられているようです。
建物の周りを見られるようになっていたので歩いてみます。
イメージ 9
 
確かに、ぎっしりと経板がおさめられています。
 
 イメージ 10
でも、雨戸もないし、いくら日本より乾燥している韓国と言えど、今日のような大雨の日には湿気が入ってしまうのでは?台風も皆無ではないのに大丈夫かしら・・・世界遺産マニアとしては非常に心配。
 
イメージ 11
こちらの建物の中にもびっしりと納められていました。こちらの壁は意外と大丈夫そうだけど・・・
 
イメージ 12
経板のレプリカが展示してありました。師匠と「ハンニャーパラミーダー」と読んでみる。こんな時、漢字文化圏って便利。
 
雨、時々豪雨の中での観光で、なかなか写真を撮ることも難しかったですが、
膨大な量の経板を見て少し考えました。
モンゴル軍が攻めてきたとき、高麗は仏教の力を借りようと15年もの時間をかけてこの経板を作ったとされますが、江華島などでゲリラ戦を展開するも、結局はモンゴルの属国とされてしまう。
高麗の後半の歴史は、ほぼほぼ元の属国としての歴史で、元寇も元の手先として戦争に駆り出されてる。
仏教の力は国を守ることはできない、と分かっていても、完成させたり守り続けてきたのはどうしてなんだろう。
 
さて、見学が終わったので、ソウルに戻ります。
 
11時20分のバスに間に合うように来た道を戻る。雨がひどくて、バス停に近いお土産屋さんの軒下で雨宿りをしていると、中からおばちゃんが出てきて「バスを待っているの?」と聞く。このおばちゃんは、バスの切符売りでもあったのでしたー。おばちゃんからバスのチケット(7100w)を買いました。
イメージ 16
もう一度バス停の写真と東大邱(西部ターミナル)行きの時刻表をアップします。
イメージ 17
 
 
私たちは11時20分のバスに乗り、1時間20分ほどで西部ターミナルに着きました。
お腹がすいていたので、お楽しみのお昼ご飯です!
 
都市鉄道1号線で東大邱に帰る途中、七星市場駅(칠성시장역 駅番号133・読み方はチルソンシジャンヨク)から徒歩8分。
 
大邱の都市鉄道(メトロ)では、ハングル、英語に続いて日本語でも駅名の案内があります。
が、「まもなく  칠성시장역  に停まります。」のように、駅名だけは流暢なハングルなので、ハングルが分からない方は、ホームの駅名を見て(漢字も書いてあるし、駅番号もあります)降りましょう。
 
イメージ 18
カルビ横丁の看板があります。大邱名物のチムカルビ(蒸しカルビ)をお昼に食べました。
コネストで見つけたポングルポングルチムカルビ(벙글벙글찜갈비)にしました。日本語の意味は「にこにこカルビ」かな?お店の看板にも笑っている牛の絵が描いてあります。
 
イメージ 19

真ん中の右が牛肉チゲ、左がチムカルビです。どっちもとっても美味しかったです!
チムカルビはピリ辛のタレがよくしみていて、最後にこの残ったたれと左下のノリとねぎのふりかけと一緒にご飯にかけたら「ご飯泥棒」ともいえるくらいご飯をモリモリ食べちゃいました。牛肉鍋も少しだけ辛くてキノコや野菜も入っていて、雨で冷え切った体には暖かくて二人して完食しました。
 
韓国の店はたいがいWi-Fiがつながるので、食事の途中でKTXの時間を調べます。
14:42のソウル行に乗れたらいいなとお店を後にしました。
 
 
七星市場駅から東大邱駅までは3つ。朝の閑散とした雰囲気とは違い駅は大混雑です。
切符売り場も行列。窓口がたくさんあるのですぐに順番は回ってきましたが、
14:42分発のソウル行は満席、席があるのは17:17発と言われる。ショックーーー。
KTXって満席になるの?甘く見ていました。
 
イメージ 20
帰りは37,000w。行きよりも6,500w安いです。それくらいの差なら指定席がいいーー。
17号車と書いてあるので、17号車は自由席の車両かと思っていたらさにあらず。
その隣の□の中はシートナンバーが書いてあるのですが、「立ち席 指定号車乗車」と書いてあります。立っている人が集中しないように振り分けているのかしら。途中検札の方が回ってきてチケットをチェックしました。
席が途中の大田で空いたので座ったら、すぐにその席の方が乗って来ました。空いたらすぐ席が埋まるみたいで、ずっと立ち席でした(涙)
座れたのは、東海道新幹線に例えたら品川にあたる龍山(ソウルのすぐそばの駅)でした。
さすがに、その駅からは乗ってくる人はいなかった。
 
 
 
ソウルから日帰りで海印寺観光を考えている方は、事前に予約をしておいた方が無難です
ソウルまでは2時間なので、夕食をソウルで食べることを考えていれば17時台でも全然問題ないのですが、私たちは大邱の観光について調べてこなかったのと、靴下までビショビショでもう観光どころではなかったので、早く帰りたかったので立って帰りました。
 
ちょっと不便な海印寺に個人でも行けて良かったーとうれしく思っていました。
これで、韓国の世界遺産12ヶ所のうち、自然遺産以外は全部行った―♪と。
先日、宗像大社も行ったし、今年はなかなか順調と喜んでいました。
(2017年登録遺産数1,073件中 141ヶ所到達!)
それなのに、今年韓国では新たに山寺(通度寺を含む7つの寺)が新規登録されました。
日本も長崎のキリシタン関連施設が登録されましたね。
これで、2018年7月現在 1092件ですって。追いつきません。
よし!これからも世界遺産ハンターの挑戦は続けますよー。