指宿白水館
この日の宿は、白水館。こちらもお姉さま方の意向でなかなか素敵なお宿。
指宿観光後、送ってくださった姉上様を見送ってチェックイン。
ロビーでチェックインの手続きを待つ間、ウエルカムドリンクで黒酢ドリンクを飲む。
鹿児島は黒酢も有名なんですね。焼酎もありました。
広めの和室に四人で泊まったので二食付きの割にはお得な感じでした。
お風呂もとても広くて堪能しましたよ。
大きな旅館あるあるだけど、お風呂や夕食会場までが遠いんですよね。
一人じゃ泊まらないから、館内のお店や中庭や廊下の調度品なども眺めて楽しみました。
夕食も時間をかけて長々とおしゃべりしながら食べました。
ワインゼリーがしっかりワイン風味でこれまた食べられず。
黒豚のしゃぶしゃぶがあったのに、写真撮り忘れ。
どうも火がついていると気分が上がって、早く食べなきゃと思って写真を忘れるようです。
ご飯と豚汁が出て、最後はデザート。
翌朝もしっかり食べたので、最終日も昼抜きでした。
薩摩伝承館
白水館には、幕末から明治にかけて薩摩で作られた美術工芸品を展示する「薩摩伝承館」という博物館があります。
欧米に輸出された金襴手薩摩焼などは白水館が買い戻して集めたそうです。
一階は主に金襴手薩摩焼。二階は、民窯の間、歴史的な展示の間などです。
一階は撮影可だったので、思わずあれこれ撮りましたが、実際に見た時のあの素晴らしさがイマイチ撮りきれない。
腰壁の陶板は、15代沈壽官氏の作品で、日本の植物を描いています。
パリ万国博覧会で日本のやきものが売れると気付いたイギリスの商社が薩摩藩に売れ筋商品を作らせたもので、金襴手薩摩焼といい、盛んに輸出したそうです。
鹿児島だけでは職人が足りなくて、東京遷都後に失職していた京都の職人さんの手も借りて輸出したそうです。「京薩摩」といいます。
明治時代はジャポニズムが流行っておおいに輸出しましたが、その後欧州で戦争がはじまり豪華な薩摩焼のブームは去りました。
ゴージャスな観音様。お顔が凛としているけど優しげ。
照明のせいでわかりづらいのですが、生地が白く見えて、派手な色彩がより映える気がします。
青磁や白磁のようなシンプルなものが好きだったはずなのに、豪華さに圧倒され、思わず写真を撮ってしまいました。
白水館の創業者とその息子さんが二代60年かけて、薩摩焼の名品を買い戻して、美術館を作りました。
二階には、宮城から叙勲を受けた勲章や賞状などもありましたよ。
二階の歴史的展示の中には、西郷札(軍票)、西南戦争の錦絵などもあり、なかなか面白い。西郷さん所有の懐中時計もあったけど、私は西郷さんに特に思い入れはないので、あっさり見る。
白水館に泊まったら、ここは絶対に見学すべきです。
砂蒸し風呂
なんとなく指宿といったら「砂蒸し風呂」を連想します。
指宿は火山が多く、地熱が高いところがあるのです。
人生初の砂蒸し風呂は白水館で体験しました。
建物の中なので、雨でも大丈夫。
受付で浴衣を借りて、浴衣だけを身に着け会場へ。
いくつか仕切られた砂場(?)があり、順番になると呼ばれ、木の枕にタオルを敷いてうっすら凹んだ穴に横たわります。
「10分から15分を目安に、手を出して砂を払って起き上がって下さい」と言われる。
じんわり暖かくて気持ちいい。
担当の人が砂を載せてくれる。砂って結構重いんですねー。
身体全体に砂が載って、ほかほか。そして、だんだんと暑くて汗がたらーっと垂れる。
岩盤浴は接地面しか温まらないけど、これは全身温まっていいかも。
ザザーっとすごい音がするので、ゲリラ豪雨?と思うと、「あの音は、隣の砂場にシートを敷く音。雨じゃないのよ」と経験者のお姉さまが教えてくれた。
身動きできず見えないので、教えてもらって良かった。
反対側のお姉さまは妙に山が高い。
こんなに貫禄良かったっけ?と思っていたら、「お腹が冷えるからたくさん載せてって言ったの」という。そんなリクエストもできるんだ。
15分ほどで手をがばっと持ち上げて、それから体の砂を除けて、起き上がりましたが、浴衣の中にけっこう砂って入ってしまうもんですねぇ。
汗をかいた足にも砂がくっついているし。
会場に隣接するシャワーで砂を流してから、大浴場へ行きました。
露天風呂もあったし、温度の違う浴槽もあって、なかなか楽しかったです。
サウナは好きだけど、岩盤浴やこちらの砂蒸しみたいに顔が熱くならないタイプの温浴って楽で気持ちいいですね。
鹿児島は温泉だらけ。
今回の旅行はとにかく温泉に浸かって気持ち良かったです。
手術後ひと月以上経っているけど、温泉と豪華な食事で療養できたと思います。
記念の写真について
砂蒸し風呂に入っている写真は、お抱えカメラマンが撮ってくれて1000円するので、ばかばかしいので撮りませんでした。
そもそも、景色や美味しい食べ物は撮るけど、自分が映る必要をそれほど感じない。
鉄人28号くんをたまに入れて映すだけでいい。
ですが、お姉さまたちは違うんですよねー。
何かと言うと、「はい、こっちむいて!」と撮ってくれる。
私がすごく美人で景色負けしないならともかく、そんなに記念は要らない。
旅行の思い出は頭に焼き付けておくだけでいい。
(といいつつ、一応声をかけられたら笑顔で応える)
お姉さまのスマホがCMで見る「消しゴムマジック」ができるらしくて、映りこんだ人物を消してくれた。
「すごーい」とみんなで見ていたら、「あれ?今、私、どのボタン押してた?たまたまできちゃったから、もうできないわ。帰ってからお嫁ちゃんに聞かないと」という。
頼りになるお嫁ちゃんがいると聞けるからいいなあと思う。
後日、あげてくれた写真は人物が全部消えて閑散とした写真になっていました。
私のように不自然に顔を消すのも変だけど、消し過ぎるのもいかがなものか。
旅行から帰ってから、とうとう私も4年ぶりにスマホの機種変をしました。
ライブの時に周りの子たちのスマホの画像の鮮明さに驚いたものの、まだ使えるしーとめんどくさがっていました。
旅行前に替えるのもちょっと心配だったので、帰ってきてからやっと。
次の旅行から写真が少し良くなるのではと思います。