おそらく、世界遺産ハンターでなければ日本人旅行者で個人で訪れる人はそうそういないかも?
(とてもいい所なのですが、行くのが不便なため)
釜山からなら日帰りツアーも出ていますが、なかなかお高い。
ソウルから日帰りで行ってきたので、参考になればと思いアップしまーす。
明洞のリーズナブルホテルに宿泊。4時起きで、「キンパ天国」(海苔巻き屋)で朝食の海苔巻きを買い、ソウル駅に向かいます。地下鉄は5時半前後にならないと動き出さないため、タクシーを拾おうとしたら近いためか乗車拒否。しかたなく、明洞からソウル駅まで25分くらいかけて歩きました。
まだ暗くて、しかも雨だったのでちょっとせつない。
ソウル発 5:15(東大邱着6:58) 6:00(7:49) 6:35(8:23)
のどれかに乗れればと思い、できれば6時には乗りたいと思っていたところ、
朝が苦手な師匠(夫さん)がすんなり起きて、地下鉄2駅分も意外と歩いたら近かったので始発に乗れました。
時刻表はコネストのサイトで調べました。
KORAILはクロームだと表示できず。(すみません、ネットとか詳しくなくて)
ソウル駅の切符売り場でハングルで「동대구」(トンテグ)と書けば、その時一番速いKTXを売ってくれます。駅では英語も通じますが、地名の発音は難しいのでハングルを書いたほうが無難だと思います。
ソウルから東大邱まで43,500W(約4350円)でした。
ハングル読めなくても、下に小さく英語で書いてあるのでなんとなくわかります。
乗り場については、3つの□の一番左に「Tracks」とあるのですが、なんと「역 전광판 확인(駅の電光板を確認)」とのこと。でも、駅構内に大きく行き先と列車番号、ホームが掲示されるので迷わないと思います。ハングル読めない師匠(夫さん)が「〇番線だよ」と教えてくれたから。
号車番号「Car No」とか座席番号は「Seat No」とか書いてあります。
※私たちは、季節外れで雨の日だったので、予約しなくてもすんなり買えましたが、
観光シーズンなど予約をしたほうがいいかもしれません。
それと、後でも書きますが、帰りの便も予約したほうがいいと思います。
私たちは、満席で立ったままソウルまで帰ることになってしまったので。
天気は少しもよくなりません。
都市鉄道(地下鉄)で동대구역 (東大邱駅・駅番号135。読み方はトンテグヨク)から성당못역 (聖堂池駅・駅番号123。読み方はソンダンモッヨク)という駅まで 移動。だいたい25分くらい乗車。
大邱はTMONEYカードが使えるとの情報を見たし、駅員さんに「交通カードは使えますか」と聞いたら「使えますよ」と言われたのに、チャージをしようとしたら機械がカードを読み込まなかったのであきらめて一回券を買うことに。大邱の地下鉄の切符販売機(チャージもできる)は英語・日本語・中国語対応です。
普通券と書いてあるコイン型の切符。改札を入る時には、日本の改札でスイカをかざすところのようなものがあるので、同じようにスイカをかざすようにコインをピッとかざすと反応します。出口では、カードを当てるところの横に投入口があるのでそこに入れて下さい。1回券の料金は1400w。(交通カードなら1250w)
성당못(聖堂池駅・駅番号123)の駅に着いたら、3番出口を出るとすぐに西部バスターミナルがあり、ハングル以外にも漢字で「西部停留場」と書いてあります。窓口で切符を買います。一人7100w。
해인사(海印寺。読み方はヘインサ)はカタカナそのものでも通じます。
切符は写真を撮る前にうっかり捨ててしまいました。ごめんなさい。
確か、切符にバスの場所が書いてありました。2番口からバスが出ます。
(私は、ハングルが読めるので、バス停の文字を見て「2番」というのが分かったけど)
窓口で切符を買う私(青い服のおばちゃん)
切符を買ってから20分くらい時間があり、トイレに行ったり、焼き立てのくるみ菓子を食べたりして待つ。
バスターミナルの中にもうどん屋さんやコンビニがありました。
海印寺行きのバスは、「6:40 7:20 8:00 8:40 9:20 10:00~」と約40分ごとに20時まであります。
でも、ここからバスで1時間半くらいかかるので、できれば9時20分か10時発くらいまでに乗らないと日帰りでソウルに帰るのは大変かも。
私たちは8時発のバスに乗りました。乗客は私たち夫婦を入れても6人くらい。
運転手さんに「ヘインサ?」と聞いたら、ジェスチャーで乗れと。でも、ちゃんと降り口で「ヘインサ!」と教えてくれましたよ。
8時。雨の中、海印寺に向けて出発です。
すでに、ソウルを出てから3時間近く経過しています。
と、ここで師匠(夫さん)が「あと、どれくらいかかるの?」と聞いてくる。
「バスで1時間半くらいだよ」(正確には、「バスを降りてからさらに20分歩くよ」)
「そんなに時間をかけて見に行くのはどうして?何があるの?」
今回の旅行は、師匠は「美味しい物が食べられれば観光はおまかせ」と言っていたので、
でも、色々言われるんだったら一人で来るんだったなーと思いつつ、
「今日は天気悪いけど、秋は紅葉が有名なところらしいし、伽耶山は登山客も多いらしいよ」と話すと納得したらしい。
こんな山奥の世界遺産を見るためにつきあってくれてありがたいと思いつつも、若干心苦しく思っていました。
初め高速に乗り、その後小さいバスターミナルに寄ったり、山の中を進んでいきます。
雨はますますひどくなります。途中寝たりして1時間20分くらいで、運転手さんに起こされ下車。
お店や屋台もありますが、雨だからか、それとも朝早いからか閉まっています。
看板に「海印寺 1.2km」とあります。雨がますますひどくなってきました。
道の反対側にバス停があるので、帰りのバスの時間を調べておきます。
バスは40分ごとくらいにあります。ここに来たのが9時20分だったので、11時20分のバスで帰ろうと思う。
さあ、雨の中海印寺に向かって出発です。
舗装されて歩きやすい道ですが、とにかく雨で、水たまりも多く、すぐに靴の中までビショビショ。
激流です。
周りは紅葉。秋はきっと素敵ですよね・・・
伽耶山 海印聖地とあります。海印とは三度たたけば願いが叶う竜王の印を意味していて、昔この寺に保管されていたそうです。海印寺は新羅時代(802年)に建てられたのですが、大寂光院と高麗大蔵経板殿は1488年建立の海印寺内最古の建物となっています。
この看板のそばに観光案内所があったのですが閉まっていて、当然パンフレットももらえませんでした。
事前に打ち出しておいたコネストのガイドのページも雨でインクがにじんでしまいました(涙)
ありました!ユネスコマーク。このために片道4時間もかけてきたのですよ。
大蔵経は、1236年に元が攻めてきたときに、仏教の力を借りて外敵を破ろうと祈願され16年もかけて作成されたという。正式名称は「高麗大蔵経」だそうですが、「八万大蔵経」とも呼ばれるのは、経板の枚数が8万1258枚あるからだとか。誤字や脱字がなく、現在ネット上で公開されている大蔵経のテキストもこちらに準拠するとのこと。室町時代には日本にも勘合貿易で伝えられたそうです。増上寺や大谷大学にはこの版木から印刷された大蔵経があるとのこと。
それでは中に入ってみましょう。
後篇に続く・・・