下関の友人宅に泊まり友人の運転で観光させてもらう今回の旅行。
ランチ後に宗像大社へ。
古代からの信仰とそれを守るためのルールも有名ですよね。
沖ノ島は女人禁制だし、大島の遥拝所に行くのも大変なので、
辺津宮にも第二宮・第三宮があるので、そこをお参りすることとしました。
私も友人も、「男女平等の世だけど、古代からの伝統を壊してまで権利を主張しない派」です。
もちろん「人命救助などの危急の時は例外」で。
駐車場前の祈願殿で友人は御朱印をお願いし、お参り開始です。
宗像大社は道の神様でもあるそうで、地元の方は車を買ったらお祓いに来るとネットで見ましたが、
私たちが行った時もまさに神主さんと巫女さんが車にむかってシャララ~とお祓いをなさっていました。
池と太鼓橋を越えて、手水鉢が素敵。鉢というより手水殿?
ご本殿の周りにぐるりと末社があります。
宗像にあった神社を藩主の黒田氏がまとめて寄進したそうです。
ご本殿のお参りが終わったので、高宮祭場(宗像三女神の降臨の地とされる)と第二宮(沖津宮の田心姫神を祀る)と第三宮(中津宮の湍津姫神を祀る)へお参り。これで、宗像三女神をお参りしたことに。
宗像大社は「道主貴」ともいい、この「貴」という字を持つ神様は伊勢神宮(天照大御神)と出雲大社(大国主命)と宗像大社しかいないそうです。日本書記にも崇敬を集めていたと記されています。
第二宮と第三宮
ここでどこかの社員旅行?研修旅行?黒いスーツの若者たちが説明を聞いていました。
でも、私たちは彼らをかきわけて前に出てお参り。
うっかりしていてまさかのピンボケ。高宮祭場に向かう道は木漏れ日が気持ちの良い道です。
友人と「良い気があふれているようだねー。パワースポットだよねー」と話しながら歩く。
高宮祭場。宗像三女神が降臨したと言われても納得の気持ちの良さ。
こちらでは古来からの祭祀の方法が行われているそうで、
巫女さんたちが舞っている写真が展示してありました。
さて、締めくくりに神宝館へ。
「四時半までですよー」と入口で言われ、時計を見て3時半だったのでびっくり。
日差しが強くて体感的にまだ2時過ぎくらいに思っていた(お昼を食べたことを忘れるほどのウッカリ者ではないですが)
友人と国宝の数々に驚きまくる。
金の指輪、勾玉、鏡、馬具や装飾品などなど・・・・かぶりつきで見られるなんてとても贅沢。
友人はビーズ作家さんでもあるので、装飾品のデザインに興味津々。
ガラスや玉の加工、「このデザインって現代でも十分素敵よねー」などと話しながら堪能。
至福の時間です。
地図で見たら、宗像の地は朝鮮半島にとても近い。
日本と朝鮮半島を結ぶライン。航海の安全と交通の要衝を守るということは当時とても大切に思われていたのでしょう。そして、この地方の豪族の宗像氏も、大陸や半島の文化や技術を取り入れてすごい力を持っていたのではないかなあ~。伊勢神宮や出雲大社と並ぶ「貴」がここしかないって・・・
やっぱり私は九州説をとりたいです。伊勢や出雲と並ぶほど重要な神様がいた九州、
きっと強大な力と先進技術を持った国があったんじゃないかとか妄想は楽しい。
地方の勢力と亡命貴族たちをバックにたち皇位継承争い参戦してみれば良かったのに。
今回の旅行はパワースポットめぐりの様相でありながら、
実は古代史妄想旅でもありました(笑)
友人との途絶えること無いおしゃべり。
久しぶりに会ったお子たちが社会人や高校生になっていたりして年取ったなぁとしみじみ。