しゃおれんの旅日記

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奈良旅8-春日大社と東大寺

いよいよ奈良で一番混んでいるところです。

興福寺は去年三十三札所巡りで行っているので今回は行かない)

春日大社

今回のホテルは、JR駅前のコンフォートホテル奈良でした。

駅やコンビニに近いし、無料の朝食はついているし、ロビーにドリンクサービスもあるし、足枕も借りられて私には十分。

シングルルームでもベッドがセミダブルかどうかが私のこだわりです。

 

この日はチェックアウト後、ロッカーに荷物を預けて観光開始。

駅前から春日大社本殿行のバスに乗りました。

実は私は動物が苦手で、奈良公園はなるべく歩きたくない。

なので、春日大社の参道は以前歩いたから良しということにして、バス停で本殿すぐそばまで行きました。

夫さんは春日大社に行っていないけど、今回お寺ばかりで神社に行っていないので、お参りしたかったのです。

春日大社本殿へはこちらから

 

神社は森が深いからとても落ち着きます。

本殿にお参りした後、総宮神社と一言主神社のお社があったのでお参りして、東大寺の三月堂を目指していきます。

若草山

奈良には何度か来ているのに、この道は初めて通ります。

この写真には鹿が写っていませんが、この後嫌になるほど鹿がいて、怖くてビクビクしていました。

手向山八幡宮

東大寺を作る際に、鎮守の神として宇佐八幡宮から勧請されました。

転害門を調べるときに、東大寺八幡宮のゆかりを知ったのですが、こちらがそうだったのですね。

八幡様は勝負の神様なので、調停の必勝を祈願しました。

 

三月堂

夫さんの旅日記に東大寺の三月堂(法華堂)のことが書いてあったので、東大寺には何度も来ているのに初めて三月堂に来ました。

このあたりは、観光客も少なくていい感じ。

三月堂

旅日記に貼ってあったパンフレット

私が頂いたパンフレットには脇侍の日光・月光菩薩がないので、夫さんの旅日記の写真を拝借。

現在は三月堂ではなく、東大寺ミュージアムに移されています。

私は日光・月光の両菩薩が好き。お顔も優しいし、衣文のひだの感じとか。

学生時代に日本史の資料集で見てからファンでした。

両菩薩が移されたとはいえ、このお堂にはスター仏像がぎっしり鎮座していました。

ご本尊の不空羂索観音像、四天王像、金剛力士像、梵天帝釈天秘仏の執金剛神の10体。

 

ですが、夫さんがお参りに来た時は、吉祥天、弁財天、不動明王地蔵菩薩などもいて、16体も鎮座していて、すごく密だったみたいです。

夫さんは「2-4mもある仏像が詰め込まれた状態!空間の間を無視した配置」なんて書いています。

それでいながら、一体一体が素晴らしいと絶賛していて、「すごすぎる東大寺!」「また来たい」なんて書いているので、一緒に来たかったと人気のないお堂で涙ぐむ。

(夫さんの旅日記を写メして読みながらお参りしていたので)

今みたいに「空間を活かした配置」になっていたら物足りないかな。

四月堂

二月堂と三月堂だけでなく、四月堂もあるなんて知りませんでした。

十一面観音と普賢菩薩がいらっしゃいます。

名前の由来を調べたら、二月堂は毎年二月に修二会(お水取りとも呼ばれる)の法要が行われるから。

三月堂は毎年三月に法華会が、四月堂は毎年四月に法華三昧会が行われるからだそうです。調べるとネットですぐ答えが出るって便利な世の中ですね。

 

二月堂

二月堂

お水取りのニュースを見ると春が近いと思うと関西人の夫さんは言っていました。

ここがその舞台なのね、と思いながら石段を登る。

東大寺の境内が見渡せます

燈籠がかかっています

東大寺は大仏も仁王像もとにかく見上げてばかりだけど、初めて見下ろすというか見渡しました。絶景です。(特に夕陽は最高らしい)

ここにも鹿

清水の舞台のような懸けづくりになっています。この木がなかったらもっといい写真が撮れるのにと思う。

鹿をよけながら大仏殿に向かいます。

神様の使いと思ってても、ほんと鹿が多すぎて嫌。

 

大仏殿

大仏殿

何度見ても「大きい!」と思う。信仰において、大きいことは強いと思う。

バチカン寺院を初めて見たときも、豪華さとデカさに圧倒されたから。

これだけ大きかったら、全員を救ってくれるんじゃないかって思わせてくれる。

 

ここから修学旅行生、外国人観光客も一気に増えて大混雑でした。

修学旅行生のはじけた声や、聴きなれない外国語も交じってザワザワが重層化してる。

 

大仏殿に入ると、これまた巨大な大仏さまがお出迎え。

お参りしていても、周りが騒がしくて、私のお礼や願いが届かない気がする。

大仏

大仏だけでなく、脇侍も巨大です。

虚空蔵菩薩

如意輪観音

大仏殿の柱くぐりには、お約束のように修学旅行が列を作っていて、わいわい言いながら通り抜けていました。

それを動画を撮る外国人観光客。まあ、欧米系の大きな人たちはくぐれそうにないから。そんな様子を微笑ましく見ながら通り過ぎる。

 

元は、鬼門の邪気を抜くための穴だったらしいですが、いつのまにか無病息災のための柱くぐりになったそうです。

 

戒壇院は工事中

夫さんが行った戒壇院に行こうと思ったら、現在は工事中でお参り不可。

代わりに、千手堂で厨子入りの千手観音菩薩が特別公開中でした。

大仏殿から10分とかからないのに、見学者は私一人でした。

千手観音菩薩

厨子の中には千手観音菩薩と彩色された豪華な四天王が鎮座します。

扉には、眷属の二十八部衆風神雷神などが描かれていて豪華でした。

そばで座って見上げました。

自然と手が合わさるありがたい感じ。

ただ、お堂の中で監視する方に見守られているので、長居がしづらいです。

 

驚いたのですが、こちらのお堂には鑑真和上像がいらっしゃいました。

鑑真和上

鑑真和上というと唐招提寺のイメージが強いのですが、来日直後は大仏殿前に階段を築いて聖武天皇光明皇后に受戒しているそうです。

その後、唐招提寺に移られました。

唐招提寺の和上像は奈良時代の乾漆造りで、こちらのお堂にあるのは江戸時代に木造で模刻したものでした。

 

金剛力士

金剛力士

金剛力士像の大きさに圧倒されるけど、私はマッチョが苦手なので、同じ強そうな仏像なら四天王像や十二神将のように甲冑を着て武具を持っている像のほうが好き。

筋肉を見せつけなくてもねーと思う。

 

観光客と鹿の間を通り抜けながら、東大寺ミュージアムで至福の時間を過ごして東大寺を後にしました。

東大寺ミュージアムには、三月堂にあった日光・月光菩薩や、重文の千手観音菩薩、国宝の四天王像など本当にすごい仏像がたくさんあって、それでいて空いているのでじっくり鑑賞することができます。

 

夫さんの旅日記を見ると、戒壇院にいた四天王像がミュージアムに移されているようで、戒壇院には行けなかったけど良かったのかな。

 

大仏殿と東大寺ミュージアムのセット券があるのでぜひともお薦めします。

 

こうして、奈良観光はおしまい。

鹿にせんべいをあげる観光客から逃げるようにして、バスに乗ります。

 

この後は、新幹線に乗る前に少しだけ京都観光をします。