「お多賀さん」と呼ばれて地元では親しまれているとのことですが、今回初めて知りました。
伊勢音頭で「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」と唄われれる多賀大社。
ご祭神がイザナギ命・イザナミ命なんです。天照大神を始め八百万の神々を御産になったということで命の神様とされ、「延命長寿・縁結び・厄除け」にご利益があるとされています。
あの豊臣秀吉も母大政所の病気平癒を祈願したそうです。
多賀大社への行き方(電車の場合)
関西の電車ってすごーく遠くまで行くイメージ。
敦賀から新快速姫路行きという電車を見たとき驚きました。すごい!
関東には1本でそこまで遠くまで行けるのってないです。
多賀大社には彦根から近江鉄道本線近江八幡行きに乗り高宮駅で乗り換え、
多賀大社前まで電車で行けます。(R2年現在310円)
ただ、この近江鉄道線、本数がとても少ないです。
14:35彦根発の電車で多賀大社前駅には14:53に着きました。
帰りは多賀大社前駅を16:25に出て彦根に16:46に戻りました。
この電車を逃すとあと1時間待つので乗り遅れると大変です。
でも、ゆっくりお参りしても1時間半あれば大丈夫です。
お土産買ったり、お店で何か食べたりする予定の人は時刻表を気にしてくださいね。
2両編成で6人くらいしか乗っていないので少し心配に。
多賀大社前駅で降りるときは、車掌さんに切符を渡します。
駅の改札を出てすぐ観光案内所があります。
立派なパンフレットがたくさんあり、受付の親切な女性にお多賀さんに行くなら奥書院もお薦めされました。
今回の記事は、こちらでいただいたパンフレットの解説を中心に書いています。
お多賀さん 鳥居から拝殿まで
カメラの設定が悪かったのか晴れていたのに変な色合いの写真に。
太閤秀吉が母大政所の病気平癒のお礼として奉納した米一万石で奥書院・庭園とともに造った橋です。元は木造だったが、1635年頃に石の橋になりました。
そのそばに2本の枝垂桜があって縁結びのご祭神にちなんで「夫婦桜」と呼ばれているそうです。春になったらきれいですよね。
このお多賀さん、奈良時代の女性天皇、元正天皇がご病気のときに病気平癒の祈願を申し上げ、強飯をたいて神木で杓子を作りこれを添えて献上したところたちまちご病気が治ったそうです。この故事から、無病息災延命長寿のため杓子は現在も授与されているそうです。
「お多賀杓子(おたがじゃくし)」からおたまじゃくしの言葉が生まれたと広辞苑にも載っています。確かに、形が似ていますよね。びっくり!
等身大の神馬が中にいらっしゃいました。
奥書院と庭園
お参りの後、観光案内所でお勧めされた奥書院へ。
300円を社務所で支払い、祈祷控殿から奥書院のほうに向かいます。
茶室など6室あり、これらの障壁画は全て町の指定文化財になっています。
昭和10年に国の名勝に指定されました。小ぶりですが、誰もいなかったのでこの素敵な景色を独り占め。
日向神社
多賀大社の西側には、摂社(本殿と関係の深い神さまをお祀りしているお社)の日向神社があります。
日向神社のご祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと・天照大神の孫、多賀大社のご祭神のイザナギ命・イザナミ命のひ孫になりますね)です。
他にも末社が14あり、色々な神様のご利益をいただくためにお参りする人が多いです。
夷神社は、商業取引円満の神様です。お社の横の彫刻が素敵だったので写真を撮りました。
湯神楽(釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣などを願ったり、その年の吉兆を占う神事の総称。ウィキより引用)に使われる大釜です。
徳川幕府の普請奉行から奉納されたものと説明書きにありました。
鍋焼きうどん
お参りを終えてまだ電車の時間まで余裕があったので何か食べようかと。
境内の中に「寿命そば」があり、参道には「糸切餅」という名物のお菓子があるのですが、そばより、甘いものよりどっしりしたものが食べたいなーと。
「名物 鍋焼きうどん」の張り紙を見てふらりとお店に入る。
チーン♪え?レンジの音?少しがっかり(笑)
出てきたのを見てさらにがっかり。伊達巻が入ってないーー。
麺はコシがあって美味しかったのですが、お出しが澄んでいてなんだかイメージと違う。濃い味の汁に甘い伊達巻が浸かっていて玉子が煮えていて麺に絡んでる、というのが鍋焼きうどんだと思ったのに。東京だけ?
帰宅後、関西出身の師匠(夫さん)に「鍋焼きうどんを頼んだけど伊達巻が入ってなかった」と言ったら「伊達巻が入ってるって?」と逆に驚かれました。
おうどんを食べても16:25の電車に無事乗れました。
これで、お伊勢参りの片参りにならず無事お参りができました。
早くこの病気が収まってほしいと心から思いました。