古代史オタクですが、つい先日手を出しちゃいけないところへ手を出してしまいました。
面白い本を見つけた
「魏志倭人伝の謎を解く」渡邉義浩(2012.5初版)をうっかり図書館で読んでみたら、あら面白い。
ちゃんと検証しだすとキリがないから近づかないようにしていたのですが(それでも邪馬台国は九州にあるだろうと漠然と思っていた)、
邪馬台国はどこにあるかではなく、あくまでも魏志倭人伝について、中国の歴史書がどういう意図で書かれたかを踏まえて解説をしていました。
「邪馬台国をとらえなおす」大塚初重(2021.8版 初版は2012)も勢いで読む。魏志倭人伝の全文を載せて、解説したり考古学的発見をもとに考察を加えていて面白かったです。
私は、本はAmazonなどで買って失敗したくないので図書館で借りるようにしているので、どうしても古い。
最新の学説でないかもしれないけど、研究者ではなくてあくまでも趣味なので適当に読み散らして行きます。
末盧館へ
佐賀旅行の最終日は唐津へ寄りました。
唐津ではレンタサイクルを借りて観光しました。
唐津観光については別記事にあげますが、なぜ唐津かというと、唐津は魏志倭人伝に出てくる末盧国があるとされているから。
期待して末盧館に行くとかなりちんまりした資料館。
菜畑遺跡に造られたというこの資料館ですが、展示内容はジオラマが主で小学生向け?
講演会の資料をお土産に買ったら、無料で資料をくれました。
スタッフの方はとっても親切でした。
近くに桜馬場遺跡というのがあるようなのですがうまく探せなくて聞いたら「埋め戻されて今は看板だけなんです」と看板の写真を見せてくれました。
復元された水田も見てきました。
香椎宮
この後は、唐津城や旧高取邸などを見学したのですが、福岡空港発の飛行機までに一時間程度時間があることが判明。
かといって、伊都国歴史博物館や平原王墓によるほどの時間はない(というか、夕方で閉館してしまう)。
それに来月友人と来る予定なので無理に行くこともない。
そこで、早めに博多へ戻って、まだ行ってなかった香椎宮へ行ってみようと思い立つ。
博多も何度か行ったことあるけど、香椎宮は博多駅から少しだけ離れているので後回しでした。
立派な神社です。
筑紫国へ下向した仲哀天皇が橿日宮で政務を行っていたけれど、神託を信じなかったばかりに崩御して、代わりに神功皇后が三韓を征伐しろという神託を信じて海を渡り戦果を得て、後に仲哀天皇の神霊を祀るために祠を立てたのが起源です。
色々と神功皇后についてはつっこみどころが多いのですが(臨月なのに石を腰に巻いて出産を遅らせて海を渡るとか、私は子供を産んだことないけど無理でしょう?と思う)、
基本的に歴史と神話は別モノと考えているのでお参りしました。
仲哀天皇は「国家安寧、世界平和、家運隆昌の神(三韓征伐の神託を無視したから平和主義者ということなのかしら)」
神功皇后は「外交、子授け、安産育児、芸能上達、土木治水の神(後に無事に応神天皇を産んだので、安産のご利益なのかも)」
応神天皇は、後に八幡様になるので武運長久の神様ですよね。
綾杉は、三韓征伐から帰還された神功皇后が剣・鉾・杖の三種の宝を埋めて、「永遠に本朝を鎮護すべし」と祈念して刺した杉の枝です。葉が綾のように交互に生えていて、国家鎮護の象徴として古来から宮中に献上されています。
境内には稲荷神社と並んで「鶏石神社」がありました。鶏が祀られるのは珍しいそうです。
この赤ちゃんは応神天皇なのかな?
古宮(橿日宮跡)
かつては香椎廟と呼ばれ、地名となった御神木「香椎」は今もありました。
不思議な感じです。
仲哀天皇は実在しない可能性が高いとされる天皇ですが、しっかり橿日宮跡はあります。
仲は二番目、哀は早世したという意味の諡号はヤマトタケルの次男だから。
ヤマトタケルや景行天皇、仲哀天皇、神功皇后などが九州に来たときの伝説があちこちにあるけど、本当にそうだったのかなあ。
何か元になる話があって、結び付けたのか・・・
ま、これも別に研究しているわけじゃないから適当に面白いところだけ読むようにしています。