しゃおれんの旅日記

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御陵印を頂きに参りました①古市陵墓管区-雄略天皇陵から応神天皇陵など

御陵印を頂く旅の初日です。

 

夜行バスで東京を出て、難波についたのは朝6:30

朝早くから活動開始したかったのと、コロナ対策のため個別シートでカーテン付のほうがむしろ安全なのでは?と夜行バスを選択。

なんばから近鉄に乗り換えて古市古墳群に向かいます。

東京出身の私にとって、関西の電車を乗り継ぐのはとても大変。

事前に動線を練りに練って行きました。

今回、徒歩で周りましたが、レンタサイクルがあるのでそちらを利用した方が絶対便利です。

 

雄略天皇

高鷲駅からまず雄略天皇陵へ向かいます。

徒歩13分、住宅街を抜けていきます。通勤通学の人が多いです。

そして何よりカラスが怖いくらい多い。

 

そんなこんなで到着!

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雄略天皇陵(丹比高鷲原陵)

 

雄略天皇は「ワカタケル大王」とも言われ、稲荷山鉄剣(行田で見てきましたよ!)にその名が刻まれており、倭王武に比定されています。

御陵名は「丹比高鷲原陵」(遺跡名は「高鷲丸山古墳」)、直径75m、高さ8mの円墳です。

国内でも12番目の大きさの円墳なのですが、
前方後円墳全盛期にいくら大きいとはいえ円墳というのが不思議です。

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古市古墳群の古墳は説明の看板が親切です

 

「丸山古墳を雄略天皇陵と想定した上で、円墳ではなく前方後円墳だったのでは?と考え、造作された平塚の前方部ではなく未発見の前方部があるのでは」という説(1970年代・末永雅雄氏)や、

「他の5世紀の陵と違い、中国とも外交関係を結んだ雄略天皇なので、当時の中国南朝のような大円墳を作ったのでは」という説(森浩一氏・北野耕平氏ら)などあって、これからの研究の成果が楽しみです。

円墳だけでなく、隣の平塚(前方後円墳の前方部という説もある)も雄略天皇陵とされているので合わせてお参りします。

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拝礼所はこちらから

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陵の名前を示した看板を撮らないと写真整理が大変です

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雄略天皇陵 拝礼所

 

しかし、先を急ぐあまり隼人塚に行くのを忘れる。

 

津堂城山古墳

次に向かったのは津堂城山古墳。雄略天皇陵から徒歩15分くらい。

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古墳には八幡神社がありました

こちらは、古市古墳群で最初に作られたといわれ、三段築成で二重の環濠をもつ墳丘長210mという前方後円墳です。

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津堂八幡神社

信長の河内攻めで焼失したものが江戸時代にこの古墳の上に移転され再建されたそうです。

造り出しもあるこの津堂城山古墳。明治末期の発掘調査で長持型石棺や多くの副葬品が見つかり、その規模や副葬品から御陵ではないかと考えられるのですが、どの大王の御陵なのかが未だに議論が続いています。

 

この古墳のまわりは市民の方がお花をたくさん植えていて、とてもきれいでした。

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仁徳天皇陵応神天皇陵も実際はどうでしょう?というのが現在の常識になりつつありますが、今回の旅ではそこには触れず、現在御陵とされているところをお参りしつつ進んでいきます。

 

まだ陵墓監区事務所があかないので、どんどん古市古墳群の未訪問の御陵を巡ります。

近鉄線を南下すると、高級住宅街といった雰囲気の街に。

次の仲哀天皇陵までは30分以上かかりました。

 

仲哀天皇

御陵名は「恵我長野西陵」遺跡名は「岡ミサンザイ遺跡」といいます。

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大きな濠がありました

ミサンザイというのは「陵(みささぎ)」が転訛したものと考えられます。

仲哀天皇日本武尊の次男で、応神天皇のお父さんで、神功皇后の夫さんでと、家族が有名人揃いなのに、ご本人は実在性が疑われるという存在(不敬な気持ちはありませんよー。私は古代史愛好家です)。

ですが、古墳は墳丘長242m、環濠もある立派な御陵です。

以前、白鳥陵(日本武尊の陵)と誉田御廟山古墳応神天皇陵)にも行きましたが、これで前後がつながりました。

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濠のまわりの遊歩道を散歩するご年配の方多し

 

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仲哀天皇陵拝礼所

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青空に映える仲哀天皇の御陵

アイセルシュラホール

応神天皇陵へ向かっていたのですが、途中にちらりと変わった建物が見えました。

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アイセルシュラホール

藤井寺市生涯学習センターで、考古学の展示室もあります。モズフルカード(百舌鳥・古市古墳群のカード)もこちらでもらえます。

時間が早かったので、展示室は開いてないためまたまた先を急ぎます。

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独特の形

シュラホールのシュラは古墳を作る際の石を運ぶ「修羅」から。この建物の形は岡古墳から出土した船型埴輪をイメージしているそうです。

応神天皇

 

御陵名は「恵我藻伏岡陵」(遺跡名は「誉田御廟山古墳」)

御陵印の存在を知る前に一度訪れています。そのときは白鳥陵も含めて周りました。

 

xiaorentraveldiary.hatenablog.com

 

 

xiaorentraveldiary.hatenablog.com

 

二度目ですが、やっぱり大きい!さすが日本二位の大きさの古墳です。(体積なら仁徳天皇陵より大きいとのこと)

応神天皇は半島から来た説など色々あって妄想も膨らみますが、お参りは真剣に。

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やっぱり看板は撮らないと

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応神天皇陵の拝礼所は立派でした


 

古市陵墓監区

お参りを終えて、いよいよ今回のメインテーマ「御陵印を頂きます」

 

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拝礼所のすぐ隣にあります

 応神天皇陵の拝礼所のすぐお隣です。

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看板が出ています

挨拶をして玄関のすぐそばの長テーブルにセットを出して貰って、後は放置。

写真を撮ったり、印影を見たりで、17印を押すのに30分近くかかってしまいました。

 

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ここで一人で作業

こちらは、印泥が固くて、朱肉を使いましたが、印の中に色々詰まっていて文字が鮮明に出なかったです。

 

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大きくて立派な印 こちらは仲哀天皇の御陵印です

初めだったこともあり、絶えず事務所の方の話し声も聞こえる中、邪魔しないで早く帰らなきゃと思って、どんどん押しましたが、歯ブラシとか持って行って綺麗にしてから押せば良かったなぁと後悔しています。

 

こんな感じに押せました。

 

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雄略天皇陵・清寧天皇仁賢天皇の御陵印です

大きい印は押しづらいんですね。

第23代顕宗天皇の御陵印は古市陵墓管区事務所ではなく、畝傍事務所にあります。

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たまに番号が飛んでいるので要注意!

今まで大きくても実印、もしくは横版のスタンプとかしか押してなかったので、練習してから行けば良かったです。

 

仲姫命陵(仲津山古墳)

 

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仲姫命陵

こちらは前回も来たのであっさり通過します。

応神天皇の皇后仲津姫の陵です。

 応神天皇陵から仲津姫陵を通って土師ノ里駅まで、お参りもせず歩くだけなら20分くらいあれば行けます。

でも、今回は御陵印を頂くからにはなるべく多くの御陵を行かねば、と思っていたので

土師ノ里駅を通過して、允恭天皇陵に行きました。

 

允恭天皇

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拝礼所見つからず


允恭天皇は、仁徳天皇の皇子で履中天皇反正天皇の同母弟です。

仁徳天皇陵履中天皇反正天皇陵が百舌鳥古墳群にあるのに、允恭天皇陵が古市古墳群にあるのも不思議です。

 

10時50分に土師ノ里駅へ到着。

お昼はふるさと納税でいただいたお食事券を利用。

 

お昼は日本料理「喜一」

土師ノ里駅から河内長野駅へ移動。

駅から2分ほどの日本料理屋さん「喜一」で、ふるさと納税を利用した平日限定の「三段弁当ランチ・コーヒー・デザート付き」をいただきました。

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私は一階の椅子席だったので全体の広さは分からず

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付きだしの次にお刺身

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右の百合根の蒸したのが美味しかったです!

煮物・焼き物・和え物と色々な種類が少しずつたくさん味わえて、このほかに大豆とお肉を煮たものが入ったご飯と赤だしも。

一人旅のときのご飯はいつもテキトウになりがちなので、しっかり美味しく味わえました。

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できたてのわらび餅♪

ふるさと納税でお食事券をいただいたのは今年の2月。春頃に来ようと思っていたのに、コロナ禍でここまで延びました。使うことができて良かったです。