古代史がマイブームの私、大宮に行く用事ができたのであわせて行田のさきたま古墳公園に行くことにしました。
行ってみて思ったのは、大宮と行田は高崎線で30分以上離れていること、一緒に行ったらもったいない!行田だけで一日かけるべきでした。
短い時間でしたが楽しかったので、古墳ツアーの日にリベンジします!
- JR行田駅でレンタサイクル
- さきたま古墳公園到着
- 丸墓山古墳
- 稲荷山古墳
- 将軍山古墳
- 二子山古墳・瓦塚古墳・鉄砲山古墳などなど
- 埼玉県名発祥の碑
- 埼玉県立さきたま史跡の博物館
- 前玉神社
- 槙の大木
- 参拝のあとは「御菓子司 かなざわ」さんへ
JR行田駅でレンタサイクル
運転ができない私は基本徒歩、今回はJR行田駅前の観光案内所のレンタサイクルがあったので利用しました。他にも市内数か所で借りることができます。
★行田市観光レンタサイクルの貸し出しをしています
観光案内所・問い合わせ | 埼玉県行田市観光ガイド - 行田市観光NAVI
身分証明書を提示して申込書を書いて借りられます。
ママチャリは500円/日。事前に言えば他の観光案内所に返却することも可能です。
そして、地図をもらって出発!歩道は広いし、見晴らし良いし、楽しくて立漕ぎです。
さきたま古墳公園到着
行田駅から自転車で25分ほどで公園につきました。
とても広くてトイレや駐車場なども完備されています。
整備された古墳公園の中には大小9もの古墳があります。近くの前玉神社の浅間塚古墳も入れたら10。
ご近所の方が散歩されていました。
看板近くの愛宕山古墳を左折して、丸墓山古墳へ向かいます。
丸墓山古墳
丸墓山古墳の前のこの桜並木の道は一段高くなっています。
実はこれ、豊臣秀吉の小田原城攻めの時に石田三成が忍城を攻めたときに作った石田堤の名残なんです。
「のぼうの城」の映画は見ていませんが、原作を読んでいたのでへぇっと。
直径108m、高さ19m、日本最大級の円墳です。埼玉で最大ではないですよ、日本でも最大級なんです!(普通大きいのは前方後円墳だから)
出土した埴輪から6世紀前半頃、そばにある二子山古墳と同時期に造られたと考えられます。
この古墳群は前方後円墳が主なのに、この大きさでなぜ円墳?!他の古墳との関係は?これからの調査が気になります。
この丸墓山古墳は、石田三成の陣が置かれたところでもあります。
今でも行田市街がよく見えるので、高い建物がお城以外になかった当時はもっとよく見えたと思います。
稲荷山古墳
稲荷山古墳はこの古墳群の中で5世紀後半一番最初に造られた古墳です。
以前古墳の上に稲荷社があったので稲荷山古墳と呼ばれています。
全長120mで周囲には二重の堀があり(水はありません)、きれいに整備されていますが、かつては方部分が壊されたこともあったそうです。
この古墳は、日本史の教科書の最初の頃に必ず載っている「あのお宝」が発見されたところです。
昭和43(1968)年発掘調査をしたところ、頂上から2基の主体部(人を埋葬した施設)が発見され、副葬品が数多く出土しました。
その中に金錯銘鉄剣【(ワカタケル大王=雄略天皇)に仕えたヲワケが作ったとされる鉄剣。115文字が刻まれ古代史資料としてすごく価値がある】や画文帯環状乳神獣鏡などがあり国宝指定されています。
頂上には礫槨と粘土槨のパネルがあって副葬品などの位置がわかるようになっています。(粘土槨のほうは盗掘にあい副葬品はあまり残っていなかったようです)
こちらで出土したお宝公園内の県立さきたま史跡の博物館の国宝展示室で見ることができます。この時はちょうど鉄剣の復元品(当時の作り方で再現)の公開もありました。
将軍山古墳
6世紀後半に造られた全長90mの将軍山古墳。さきたま古墳群の中で4番目の大きさで、初めて横穴式石室を採用していること、堀が二重で造り出しがあるなど他の古墳と同形態であることから、古墳群の第四代目の首長の墓ではないかと考えられています。
墳丘の東側が削平されていて崩壊の危険があったので平成3(1991)年から墳丘の復原や墳丘に埴輪を並べるなどの整備をしてきたそうです。
こちらの古墳には登れませんが、墳丘の内部が展示館になっていて石室の復元を見ることができます。フラッシュを使用しなければ撮影も可能です。
石室の石はなんと120kmも離れた千葉の富津から運ばれた房州石、古墳群の首長は房総とも関係があったのでしょうか。
古代は情報がないのに、どうやって遠く離れたところと交易をしたんだろう?最初に離れた地域に向かった人ってすごいパワーがあるなあ。(まだ西にずっと向かえばインドに着くと思ってたコロンブスのほうが情報があると思う。ガセだったけど)
だって、富津と行田って相当距離があるのに、富津の石がいいなんてどうやって知ったんだろう?というか運よくたどり着いても戻ってこれるもの?!
教員時代、自分でも不思議でこの交易問題を質問されたらなんて答えようって不安だったけど、私の生徒たちは「古代人なんて関係ないしー」の子たちだったので4年間で一度も質問されませんでした。
二子山古墳・瓦塚古墳・鉄砲山古墳などなど
自転車で公園内を楽しくサイクリング。二子山古墳です。
道を渡ってすぐの瓦塚古墳。
前半の古墳は登れたり、中の展示館に入れたのに後半はただ見るだけになったので、少し冷静になってきました。
鉄砲山古墳は、江戸時代に忍藩の砲術練習場だったことから着いた名だとか。
埼玉県名発祥の碑
律令時代から「前玉(さきたま)郡」という表示が見られ、行田市埼玉の地は、巨大古墳群の所在地でもあり、「前玉神社」の鎮座する場所でもあり、おそらく埼玉郡の中心地だったと考えられるので碑を建てたと由来にありました。
埼玉県立さきたま史跡の博物館
国宝展示室と企画展示室、体験工房があります。
国宝展示室には稲荷山古墳から出土した鉄剣や鏡、馬具など国宝だらけでビックリです。当時の技術で復元した鉄剣の展示もありました。
体験工房では勾玉が作れるそうですよ。さっき博物館のHPを見たら12月21日から「KOFUN QUEST」(謎解きゲーム)も始まっているとか。
古墳ツアーもあるようだし、これからマメにチェックしてやっぱり再訪しなければ!
前玉神社
県名の由来にもなった前玉神社(さきたまじんじゃ)
古墳公園はガラガラでしたが、こちらは小ぶりな神社なのに女性が多かったです。
もしやパワースポット?
女子が並んでお参りしていましたが・・・
山の神様、火の神様(火の中で出産したから)、酒造の神様でもあるけど、女子ウケするご利益って何かしら?
参拝をすませると眼下に池がありました。
槙の大木
「御嶽山信仰の奉納植樹の御神木で、推定樹齢600年、樹高20m、幹回り4m、根回り5.5m、現存する槙としては埼玉県最大」との説明あり。
参拝のあとは「御菓子司 かなざわ」さんへ
ここで甘いものがほしくなったのでかなざわさんへ。
色々な種類がたくさんあって迷います。地元の人が次々と買いにいらしていて、観光客の方も店内の椅子でぱくっと食べたりしていました。
私が選んだのは「いがまんじゅう」「ずんだまんじゅう」「さきたま古墳群」
いがまんじゅうは御赤飯があんこ入りのうすいおまんじゅうの上に重なっているというう不思議な食感。ずんだあんのおまんじゅうと美味しくいただきました。
師匠(夫さん)へのお土産は虎やき。虎模様だから。
本当はもっと古墳のことや出土品のことなども載せたかったのですが(メモしておかないと忘れてしまうから)、次は古墳めぐりツアーの日に参加して説明を聞いてからにしたいと思います。
古墳公園以外の古墳も実は魅力的だったことが、帰宅後もらったパンフレットを読んでいて判明。
この日は忍城は自転車で外観から見ただけで、行田の足袋蔵まちめぐりはできなかったし、ゼリーフライもフライも食べてない!!
いただいた行田観光マップはとっておいて、また行きたいと思います。