行田市配信のRPG「言な絶えそね」(舞台は戦国時代の忍城下と古墳時代の行田)にハマっていました。
先日、花手水を巡りながら合わせて「言な絶えそね」ゆかりの地も巡ってきました。
忍城
秀吉の小田原平定に関連して石田三成に水攻めを受けたお城で関東七名城の一つ。小説・映画「のぼうの城」で描かれています。
ゲームには甲斐姫が出てきます。
というわけで、忍城に行ってきました。
現在は行田市郷土博物館(入場料200円)になっています。
三成の忍城の水攻めに始まり、忍城の歴史、古墳時代の行田市、行田市の足袋作りの話などの展示があります。
再建された御三階櫓にも登れます。櫓からは行田市内が見渡せます。
佐間天満社
ゲームに出てくる地名は実際にあるので、自転車で巡っていて楽しかったです。
佐間にある天満社。
石田三成の忍城攻めの時に、成田氏長の家臣正木丹波守利英が佐間口の守りを固め死闘を繰り広げました。この天満社あたりが佐間口のあたりにあるということで・・・
八幡山古墳
八幡山古墳は若小玉古墳群の一つとされ、7世紀前半に造られた直径80mの円墳で、漆塗りの木棺や銅椀などの豪華な副葬品から被葬者は武蔵国造物部連兄磨とも言われています。
「ワカコダマの里」というのがゲームに出てくるので来たかったのです。ワカコダマは単純な人のいい力持ちの里長で感じのいいキャラでした。
ワカコダマという地名しか共通点はないのですが、なんとなく、この地域にあった集落は「ワカコダマの里」だったような気がして・・・
申込をすれば古墳内部の石室に入って見学ができるそうですが、目をこらしてもまあまあ見られます。
古代蓮の里
ゲームに出てくる「蓮の池」
古代人の美少女ハチスが戦国時代に目覚めて記憶を無くしたまま、主人公たちと出会い妖魔退治の旅に出ます。古墳時代パートにも出てきます。
この「古代蓮の里」は行田のシンボルの古代蓮を始め数多くの蓮を育てています。
この古代蓮とは、公共工事の際に偶然出土した古代の蓮の種子が自然発芽してよみがえって開花したそうです。
なんとなく、ゲームのハチス(レン)とも通ずる?ただし、このハチスというキャラはツンデレ美少女でめんどくさいのでおばちゃん的には好きではない。
千葉にも大賀蓮というやっぱり古代の蓮がよみがえって咲いたという蓮があるので、蓮は何百年も眠っていても咲くという強い生命力があるのかもしれません。
展望台(400円)に登って園内の様子や行田の街を見ることができます。
蓮は咲いていないけど、なぜ展望台に上ったか?
それはこちらのため。
衣装や化粧に使われている赤い色の稲が今の時期黒っぽくなっていますが、すごい迫力でした。
田んぼの幅は50mありそれが3枚分、どれほどの大きさか分かりますか?
過去には「陸王」や「のぼうの城」ラグビーワールドカップの選手たちなどの図案もあったそうです。
この日は曇っていて、山なみは全く見られませんでした。
さきたま古墳公園
いよいよこの散策のメイン「さきたま古墳公園」へ。
「古代蓮の里」から自転車ですぐです。サイクリングロードが整備されています。
さきたま古墳といえば、ヲワケ臣!金錯銘鉄剣!ですよね。
鉄剣が出土した古墳です。古墳の上に出土状況を示した解説がありました。
ここから出土した「金錯銘鉄剣」には、ワカタケル大王に杖刀人(近衛隊長)として代々仕えたヲワケ臣の来歴について刻まれています。ワカタケル大王は雄略天皇と考えられているので、この出土品からワカタケル大王が実在の人物であったこと、杖刀人という官職や、その官職についた者が関東に埋葬されたことで、大和朝廷の権威が関東にまで及んでいたことがわかります。
(ワカタケル大王の文字は熊本の江田船山古墳からも見出されています。九州にも及んでいたと言うことでしょうか)
さきたま史跡の博物館にも寄って、本物の鉄剣や副葬品の数々を堪能しました。
前玉神社
ゲームでも重要な役割を果たす「前玉比売神(さきたまひめがみ)」さま。この「前玉比売神」「前玉彦命」の御二柱を祀っているのが前玉神社です。
そしてここには、ゲームのタイトルにもなった「言な絶えそね」の歌が刻まれた灯篭があるのです。
「埼玉の津に居る船の風をいたみ綱は絶ゆとも言な絶えそね」
この歌の意味は「埼玉の津(船着場・河岸)に帆を下している船が、激しい風のために綱が切れても、大切なあの人からの便りが絶えないように」と考えられています。
「歴史のある行田とゲームを通じてつながった人との関係が今後も絶えることのないように」という思いでこのタイトルになったそうです。
灯篭の文字はすり減っていてよく読めませんでした(涙)
もともと、古墳が好きでさきたま古墳には来たことがありましたが、ゲームにハマってから忍城や蓮の里などにも来たいと思い、さらには今回は花手水も見たくて再訪したので、まさに企画者のねらい通りでした(笑)
自転車で周っていて見つけたもの
ゲームとは関係ありませんが・・・
大正時代に建てられた足袋産業を支えた信用組合の建物。現在は「Vert cafe」としいうカフェになっています。(この日は休業でした)
行田は他にも歴史ある建物が多かったです。
しゅっとした姿がきれいな三重塔。成就院は真言宗智山派のお寺で、かつ行田七福神の寿老人です。
埼玉県には三重塔は三基しかなくて県の重要指定文化財になっています。
「ぶらっと♪ぎょうだ」のある通り沿いには道の両側にこういった銅製(?)の人形がたくさんありました。
名産なのでしょうか?
古墳あり、忍城あり、足袋の街としても推していて、最近は女子も呼ぼうと花手水イベントも続けていて、もっと多くの人に注目されていい街だと思います。
楽しい一日散策でした。
緊急事態宣言も解除になったし、私はワクチン2回接種済だし、そろそろ旅行も解禁していいかな。