しゃおれんの旅日記

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名古屋「歴史の里しだみ古墳群」へ行ってきましたよ

岐阜の谷汲山の参拝を終えて、西国巡礼は満願成就しました。

帰りの新幹線までの時間に、名古屋にある古墳を見に行くことにしました。

しだみ古墳群とは

名古屋市内には200基以上の古墳が確認されており、そのうち66基が上志段味にあります。

そのうち、7基の古墳が平成26年に「志段味古墳群」として国史跡に指定されました。

古墳群は公園に整備されて、こぢんまりとした博物館もあり古代史入門編にぴったりな感じでした。

庄内川の南側、東谷山にかこまれた地域



白鳥塚古墳

高蔵寺駅から15分くらい歩きます。

白鳥塚古墳

墳丘長 約115m(愛知県下第三位の規模)

前方後円墳 4世紀前半

墳丘の表面に白色石英を敷いてあり、伊吹山で傷を負ったヤマトタケルを終わりまで運んだ白鳥の墓とする伝説から、白鳥塚古墳の名前となったそうです。

石英が敷いてあります

一部白色石英が敷いてあるのですが、近くの看板に「石を持って帰らないで」の注意書きあり。子どもがちょうど欲しくなるような大きさできれいな色だからねぇ。

 

その後、住宅街を数分歩くと公園につきます。

志段味古墳群

志段味大塚古墳

造り出しがあります

墳丘長 約51m

ホタテ貝式古墳 5世紀後半築造

出土品 五鈴鏡、馬具、甲片、鉄鏃、太刀、帯金具、皮盾片、埴輪、土器

木棺は2つ。中は朱に塗られていました

この木棺はイベントの時など開くそうです。

円筒埴輪に蓋形埴輪がアクセント

他に朝顔形、水鳥形、鶏形の埴輪も出土しています。

 

その他の古墳も

大塚3号墳

築造当初は現在よりも一回り大きい19mの円墳で周囲に溝あり。

葺石や埴輪はなく、5世紀後半の築造と推定される。

 

東大久手古墳

帆立貝式古墳 墳丘長 約39m、5世紀末から6世紀初め

出土品 埴輪、須恵器 

「後円部の2段目の土盛りが削られてなくなっている」と説明書きにありましたが、そもそも木が生えていて、囲っておかないと古墳かどうかわからなくなりそう・・・

 

西大久手古墳

帆立貝式古墳 墳丘長 約37m 5世紀中ごろ

出土品 埴輪、須恵器

(巫女形埴輪が出土。この埴輪をモデルにこちらのゆるキャラが誕生しました)

埴輪氏武さんとしだみこちゃん

 

 

大久手3号墳

志段味古墳群唯一の方墳 墳丘辺 約14m

5世紀後半築造

出土品 須恵器

子どもたちががんがんに斜面を上り下りしていたので、修復を欠かさないようにしないとすぐに無くなりそう。

 

SHIDAMU(しだみ古墳群ミュージアム

2階から古墳群へ行けます

入場料200円。志段味古墳群の出土品などが展示されていました。

入ってまず驚いたのが、

なんと!

愛知県は古墳の数は約3,100基で全国14位。

一番多い県は兵庫で約18,800、

以下鳥取、京都、千葉、岡山、広島、福岡、奈良、三重、岐阜がベスト10。

残存と消滅を含め、新たに発見されることもあるので順位は変動あり)

 

つい、大山古墳(仁徳天皇陵)などの大阪が上位かと思ったら大阪は13位でした。

大きさではなく、あくまでも数のランキングです。

当時の馬はこんなに大きくないと思うとつっこみながら



五鈴鏡(レプリカ)や志段味大塚古墳の埋葬者の王の甲冑姿を再現したりと興味深かったです。

気になる古墳発見

愛知県で一番大きな段夫山古墳という古墳の説明書きに目が釘付け。

目子媛や尾張連草香の墓かも?!

気になります。行ってみたい・・・

 

勝手塚古墳

勝手社にある勝手塚古墳

帰りにバス停までの道を歩いていたら、「あれ?この名前さっき博物館で見たぞ?」と。

神社の境内にあります

写真には写っていませんが、境内では小学生高学年が激しくドッヂボールをしていてすごく怖い。隙を見て走って古墳に登ります。今、公園ではボール遊び禁止なはずなのに、とか思う。(あ、感じ悪い大人の意見だ)

墳丘の上に社あり

 

6世紀後半に築造された志段味古墳群最後の帆立貝式古墳。 

墳丘長 約53m、周堤がある珍しい古墳。

 

今回の西国巡礼は、二泊三日で毎日観音巡礼の後で古墳めぐりをしていました。

名古屋にもこんなに古墳があるなんて驚きです。

鉄人28号くんと名古屋駅ホームで