伽耶の古墳群が世界遺産に認定され、世界遺産ハンターとしてはぜひ行かなくては。
でも、推しのCNBLUEのライブに行くことになったため釜山での日程を削ることに(旅行の計画を立ててからライブの告知があったから)
今回行くことにしたのは、釜山のお隣、金海市の大成洞古墳群でした。
でも、ここには伽耶の初代王とされている金首路王と王妃の陵もあるので、以前から気になっていたんです。
残りの古墳は次回の楽しみにします。
韓半島の南西部、栄山江沿いには前方後円墳もあるのだけど、被葬者や日本との関係などがまだまだ解明されていません。気になります。いつか行きたい。
伽耶
東側の辰韓は後に新羅に、弁韓よりもさらに西にある馬韓は後に百済になりましたが、伽耶は統一国家となることはありませんでした。
初代金首露王が42年に建国したのは金官伽耶と言われます。大伽耶が562年に新羅に攻められ統合されました。
国としては無くなりましたが、伽耶の王族は新羅の王族とも婚姻関係を結んで迎え入れられています。
この辺は「善徳女王」(2009年)のドラマで出てきましたね~。
新羅の金庾信(キムユシン)将軍は伽耶の王族の血を引いていて、妹が武烈王に嫁いでました。
金海市へ
朝イチで倭城を見て、地下鉄と軽電鉄を乗り継いで一時間強。
のどかな景色を見て、「金首路王陵」駅で下車。
もう駅名からして盛り上がる。
駅を降りたら、鉄剣や環頭大刀のオブジェがある。
伽耶は鉄の産地として有名で、倭も輸入していました。
ドラマでは「鉄の王キム・スロ」(2010年)で、チソン氏がキム・スロを演じていました。
あらすじもぼんやりとしか覚えていないけど、チソン氏好きなので楽しく見た気がする。
正史もない時代で、全体として伝説の域を出ないので、ドラマではこんな風に描くんだなあとぼんやり思ったような。
王妃がインドの人(アユタ国)という伝説あり。ドラマでは身長170cmのソ・ジヘさんが演じていました。
駅からぶらぶらと歩いていると、王陵につきました。
金首路王陵
第一印象は甘食みたいな円墳なんだなあ。です。
陵の前に石人がいるのは後世のものだと思います。
伽耶の伝説の初代王の陵があるのが不思議でしみじみと見てしまう。
本当は誰の?とか、発掘調査はしたのかな?とか思ってしまう。
金首路王は卵から生まれた神の子だし。
(本当はよそから移住してきた人ということなんだろうけど)
当時の弥生時代の倭国との関係も含めて色々明らかになってほしいです。
王陵の隣にある崇善殿は、スロ王と王妃の位牌を祀っている殿閣。
199年に創建されて、1698年に再建されて、1900年代にも数回修復されて、1987年から現在の位置に移設されました。(多分、こんなことが書いてあったと思う)
2代王以後の八代の王と王妃の位牌が祀られています。
世界遺産 大成洞古墳群へ
古墳群というから、慶州や公州の古墳群のように思っていたら、大きな丘の上にいくつもの墓があったようです。
この丘陵は「エグジ」と呼ばれ、小さな「亀旨峰」を意味し、亀旨峰と同様金官伽耶の人が聖地としていました。
墓室があったところは植え込みになっています。
全盛期の最後の王墓、木槨墓の1号墳。
8つの円筒形の青銅器が出土。澄んだ音が出たとか。
日本の首長との交流があったとも書いてあります。(ハングルと英語の説明を必死に読むと多分そんな感じ)
5世紀の古墳で殉葬者と馬具の副葬品出土。
大成洞古墳の大型墓が5世紀前半までしか造成されていないので、広開土王碑にある400年前後に高句麗軍が伽耶へ出兵したときに滅ぼされていたと考えられました。
しかし、2011年の発掘調査で5世紀後半の大型墓が発見され、金官伽耶が存在していたことが証明されました。
墳墓の看板はいくつもあったのですが、私の語学力が低くて読むのが辛くなり、途中で読むのを諦めました。(英語はもはやよくわからない)
世界遺産は、金海大成洞(キムヘ・テソンドン)、咸安末伊山(ハマン・マリサン)、陜川玉田(ハプチョン・オクジョン)、高霊池山洞(コリョン・チサンドン)、固城松鶴洞(コソン・ソンハクトン)、昌寧校洞・松峴洞(チャンニョン・キョドン・ソンヒョンドン)、南原酉谷里・斗洛里(ナムォン・ユゴクリ・トゥラクリ)の7箇所が登録されました。
今回は大成洞だけなので、残りもいつか行ってみたいー。
そばにあった古墳博物館も見学する。木の郭墓の模型が面白かったです。
殉葬が最盛期は5人もいたとか聞くと、日本は埴輪ができてよかったとか思ったりして(この話に根拠はないけど)
実物大の木槨墓の再現もあり、雰囲気が丸太小屋のよう。
韓国の博物館は無料なのがいいところ。
王陵も入場無料だし、交通費も日本に比べて激安だし、観光にお金がかからないから助かります。
次は国立金海博物館と王妃陵へ向かいます。