スリランカ旅行初日は移動だけで終わって、実際の観光は2日目から。
アヌラーダプラという街から観光開始です。
朝8時にホテルを出発して、アヌラーダプラまでドライブ。
思ったよりも道がいい。ガイドさん曰く「内戦が終わってから道を全部直した」から。
おしゃべり好きなガイドさんは、40年前に畜産を学ぶために研修生として来日、
帰国後資本がなくて農業ができなかったものの、誘われてガイドになり、
内戦が激しいころはモルディブのガイドもしたり、日本にも通算12年いた大の日本好きの方でした。
アヌラーダプラは、紀元前3世紀インド統一を果たしたアショカ王が仏教をスリランカへ広めるために王子を派遣。
王子は当時スリランカを支配していたシンハラ朝の都アヌラーダプラで仏教を説き、王が仏教に帰依するようになり、
スリランカ仏教の総本山のマハーヴィハーラ寺院をはじめ多くの寺院を建立しました。
ランチはやっぱりスリランカカレー
4時間のドライブの後でまずは昼食。
奥の真ん中のおせんべいみたいなものは豆の粉のおせんべい。割って混ぜて食べます。食感が変わってよいです。
真ん中にご飯を盛って周りにカレーを取り分け、手でとにかく混ぜて、手で食べるそう。
ガイドさんに教わって師匠は手で食べていましたが、私はスプーンで。
全部混ぜてしまうので辛い部分があってもどの料理が特定できず。でも、全体として美味しいんです。
アイスクリームも甘すぎずおいしい。お腹の弱い師匠はカットフルーツ抜きで。
レストランはエアコンが効いていたけど、外はものすごーく暑い。
昼食後、観光開始です。
スリランカのお寺は土足禁止。でも、靴下はOK、ということで靴下2枚履き。
(焼けてる砂も石も物凄く熱いので)
イスルムニヤ寺院
紀元前3世紀に当時の王様が仏教の保護のために岩山を利用して創建されました。
右手の石段を登って本殿にお参り。
降りてくる外人さんは多分半パンで布を巻くように指導されたものと思われます。
お寺はノースリーブ、膝上丈は禁止です。できれば白い服がいいそうです。
鳥が入らないようにとガラス張りになっていて、光が映りこんでしまいました。
ご本尊の両隣の獅子?がおちゃめなお顔でした。左側の脇侍の仏像の腕が印を結んでいないのも不思議。
ガイドさんの説明はなくて少し残念。
石段の右には池があって、そこで身を清めたそうです。岩には彫刻がたくさん。
こちらは、出家する前の仏陀と愛馬カンタカとも。うっかり某マンガを思い出し(笑)
後ろの岩山に登れるそうでしたが、ガイドさんはちょっと年配のためか省エネ気味。
省略されてしまいました。(私たちもあえて主張せず)
白いストゥーパがきれいですね。
併設の博物館には行きました。境内の彫刻を集めて展示しています。
「イスルムニヤの恋人」と呼ばれている像。
彼氏のお腹がちょっと微笑ましい。彼女もグラマラス♡
大きな涅槃仏と思いきや、足がそろっているので寝ているだけのお釈迦様。
これは袈裟も乱れていないし、自分で足を揃えているから。
涅槃仏は足がそろっていなくて足の裏にお経や文様が描かれているらしい。
目が開いているいないは関係ないそうです。
あれ?ミャンマーでは足がそろっているほうが涅槃仏と聞いたんだけどなー。
どちらにしてもありがたいから大差ないということで。
この壁画は日本のお寺の寄付で修復が進められているようです。
なんて、ことを聞いていたら石窟の中で休憩していたお坊さんたちが慌ただしくペンキや筆の準備をしはじめました。
どうやら、私たちの後ろに欧米人の団体さんが来ることに気が付いたようで、寄付をもらうために修復作業をまじめにやるようです(笑)
ワニに注意
寺院の前の池には「ワニに注意」の看板が。
スリランカは野生の王国だからなーと思っていたら、「蓮の花を取られないように」ですって。
お寺では蓮の花を参拝者用に売っています。
どの池も蓮が咲いているのを見なかったので、季節じゃないのかと思っていたら取られてしまうからだそうです。
スリー・マハー寺院
ここは釈迦が悟りを開いたときの菩提樹を紀元前3世紀に株を分けてもらった木があるお寺で、
樹齢は2300年にもなるそうです。
でも、その木は今や枝が一本のみ(真ん中で柱に支えられているもの)。
周りの木も菩提樹です。菩提樹以外の木が混ざらないように周りを壁で囲っているとガイドさんは言っていました。
この寺院は内戦の時期にテロ事件が起きたところで、多くの方が亡くなったそうです。
そのため、以前は何重ものボディチェックがあり、参拝者も少なく荒廃していたとか。
今は、ボディチェックも形だけ。
アヌラーダプラには、ここ以外にも多くの寺院があり、共通チケットで周れるそうですが、
私たちはこの次に予定があったので、この二つだけでアヌラーダプラの観光終わり。
入場料も、靴を預けたときのチップも全部ガイドさんが払ってくれました。
ガイドさんは内戦(1983~2009)の頃のことはあまり話したくないと言っていました。
私はスリランカに行きたいなと思うようになってからひどい内戦があったことを知りました。
今ではそんな内戦があったことを感じさせないくらい人々の笑顔が明るくて、
発展しつづける活力にあふれています。