以前の職場の先輩に鹿児島出身のお姉さまがいて、ずっと誘われていました。
10年くらい前に、韓流ドラマ好きのお姉さま方をソウルにご案内したことがあり、「今度は私が案内するわ」ということでしたが、私の行きたいところもねじこみました。
一回り以上年上のお姉さま方に可愛がられていて、仕事をやめても未だにお付き合いできるのはいいことですね。
一人旅だとビジネスホテルに泊まってコンビニ飯なのですが、今回はお姉さま方のご意向もあり、豪華旅館&お食事を満喫してきましたよ。
神代三陵は鹿児島に
かつて、御陵印を集めたことがあります。
xiaorentraveldiary.hatenablog.com
その時に、神代三陵は鹿児島にあることを知りました。
神代三陵とは神武天皇の父・祖父・曽祖父の御陵。
①天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)天孫降臨した天照大御神の孫。神武天皇の曽祖父。可愛山上陵(えのみささぎ。薩摩川内市)
②天津日高彦火火出見尊(あまつひだかひこほほでみのみこと)神武天皇の祖父。山幸彦として知られる。高屋山上陵(たかやのやまのうえのみささぎ。霧島市)
③天津日高彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(あまつひだかひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)神武天皇の父。吾平山上陵(あいらやまのうえのみささぎ。鹿屋市)
この2番目の山幸彦の陵が、鹿児島空港から約3km、タクシーで10分足らずのところにあると知り、バスを待つ間に行くことにしました。
参拝しても、1時間あれば間に合います。料金は待ち時間も含めて4000円でした。
完全に私の個人的趣味なので、「私がタクシー代は出します!」と言ったけど、お姉さま方も「知らなかったわー、面白い」とついてきてくれたので良しでした。
いざなぎ・いざなみ夫婦から神武天皇にいたるまでの系図を作って配ったけど、老眼で読めないと言われてしまった・・・
高屋山上陵
バス停のそばの200段の石段を登った上にありますが、駐車場から緩い舗装された道を登っても行けます。(タクシーだったのでこちら)
なんだか厳かな雰囲気です。
こちらの高屋山陵の内面積は53000㎡で、御陵は円墳、ご拝所の正面上60mのところに御陵が築かれています。
明治5年に明治天皇が幣物を届け御遥拝になって、その後も皇族のご参拝が相次いでいるとのことです。
宮内庁により管理されています、
御陵の向かいにあるちょっとした階段の上に記念碑と説明書きがありましたが、記念碑の説明はありませんでした。
平成上皇ご夫妻が即位前に御参陵に来られたようです。
御陵の山にはウラシマソウが多く咲いていて、さすが山幸彦と思う。
御陵印は参拝しなくても、管理事務所でもらえるけどいずれは全部の陵をと思っていたので、まずは火火出見尊の御陵に参拝出来て良かったです。
高千穂河原
この日は硫黄谷にある霧島ホテルに宿泊予定。
鹿児島空港から高千穂河原に向かう前にホテルに荷物を預け、バスを乗換え高千穂河原に向かいました。
なぜ、そこに行きたかったか。
天孫降臨の地、高千穂というと、宮崎の高千穂峡が有名ですが、こちらにも高千穂峰があります。
そして、その高千穂峰を遥拝する霧島神宮の古宮跡があるためです。
高千穂峰には天の逆鉾もあり、パワースポット、登山コースとして有名です。
ただし、この日はものすごい霧。登山は無理です。
バスが運休するのではと思うほどの濃霧で、お姉さまが「このバスに乗ると異世界に連れて行かれそう」と言うほど。
それ違う車が霧の中に消えていく。
登山情報、高千穂峰、神話の説明などがあります。
天の逆鉾は観光用に最近建てたのかと思ったら、以前からあったそうで誰が建てたか不明で、島津公が建てたと民間では信じられていたとか。
高千穂峰は坂本龍馬も新婚旅行で訪れたそうですよ(龍馬にはあまり興味ない)。
ビジターセンターからは徒歩5分くらい。濃霧でも遭難しないくらいに道が整備されているのでとりあえず行ってみます。
後ろにお鉢と高千穂峰が見えるはずなのですが・・・
うっすら稜線の一部が見えます。
濃霧の中、神域に入ったかのような不思議な雰囲気です。
パワースポットに納得です。
お鉢も高千穂峰を見えるつもりで遥拝しました。
実際のところ、天照大御神も、ニニギノミコトの天孫降臨もほんとかな?という感じですが、神話は現実に起きたことを元に作られているのでは?とも思っているので、来てみたかったところです。
またしても濃霧の中バスに乗り、霧島ホテルに向かいます。
参拝した後で時間が余って、カフェでお茶しましたが、天気の悪い平日だったせいか閑散としていました。
硫黄谷12:30発高千穂河原13:29着、高千穂河原15:30発硫黄谷16:21着のバスしかありません。
バスに乗っていたのは私たち3人だけ。この日は天気が悪いせいもありますが、いつかこの路線も無くなってしまいそうです。
お姉さま方は自分の家の近所なら運転できるけど、知らない土地でレンタカーというのは怖いということで、今回はずっと公共交通機関で移動です。
待ち時間が多くてのんびりした旅行になりました。