ドライブ中にコンビニランチを済ませ、午後はますます神秘的になっていきました。
槵觸神社
天孫降臨の地、くしふる峰に建てられています。
ご祭神は
瓊々杵尊(ににぎのみこと):天照大神の孫、神武天皇の曽祖父
天児屋根命(あめのこやねのみこと):天孫降臨に随伴。中臣氏(藤原氏)の祖
天太玉命(あめのふとだまのみこと):天孫降臨に随伴。忌部氏(祭祀を扱う)の祖
天岩戸にこもった天照大神を呼び戻すために、神様たちがお祭り騒ぎをしたときに、天児屋根命と天太玉命が占いを行い、祝詞を奏上して始まりました。メインの天鈿女命の舞はその次。天鈿女命の舞ばかりが印象に残っていましたが、重要な役割を担っていました。
こちらの二柱は歌の神とされています。
経津主命(ふつぬしのみこと):紀のみに登場。香取神宮の祭神。
武甕槌命(たけみかづちのみこと):出雲の国譲りを迫った神様。雷神。鹿島神宮の祭神。
こちらの二柱は武道の神様です。
先日読んだ本(「天孫降臨とは何だったのか」)で、鹿島から来た大軍事船団が天孫降臨だなんて書いてあったから、クシフル神社に香取神宮と鹿島神宮の神様がいることが不思議な気がします。
あの本はトンデモ本と思っていたけど、そうでもない?
先月行った韓国に亀旨峰(くしふる)があったのも驚いたけど。
と、ここで、本殿の写真がないことに気づく。
お参りしなかった?たんなる撮り忘れ?
高千穂碑
境内の地図にあった「高千穂碑」
なんだろうと見に行ったらしっかりしたものでした。
天孫降臨の地である高千穂の伝承を伝えるために、昭和36年から建立運動が始まり、昭和41年に高松宮宜仁親王殿下の御臨場を仰いで除幕式が行われたという、謂れのある碑。
萬葉集や日向風土記逸文などが刻まれています。大学教授の協力も得たと説明文にあった。
隣にアララギ派の佳人川田順氏の歌碑あり。申し訳ないけど歌人は存じ上げない。
高天原遥拝所
こちらもすごく気になる場所。歌碑のすぐそばです。
天孫降臨後、諸神がこの丘に立って高天原を遥拝されたところと伝えられます。
なかなかに雰囲気があります。木が多くて見晴らしは全くよくないですが。
四皇子峰
神武天皇の兄弟誕生の地と伝えられ、聖域になっています。
鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)と玉依姫(たまよりひめ)の息子は4人。
長兄:彦五瀬命(ひこいつせのみこと)東征の際に戦死
次兄:稲飯命(いないのみこと)東征の際に暴風雨の海を鎮めるために海に入る
三兄:三毛入野命(みけいりののみこと)高千穂に戻った
末弟:神日本磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと)神武天皇
儒教が入る前は、末子が相続することも多かったんですよね。
天岩戸神社
天の岩戸がある神社。神話の世界ですよ?すごくないですか?!
東本宮と西本宮があり、どちらもご祭神は天照大御神。
私たちは天岩戸の遙拝所のある西本宮に行きました。
天岩戸は御神域で、神職の方の案内で遥拝所から参拝することができます。
こちらの木は天鈿女命が舞った時に持っていたとされる木。神楽で使用される楽鈴はこの木の実の形が原型とされています。
天岩戸は、この後遥拝所から参拝します。
岩戸川の対岸に、大きな崖があり、岩が剥がれ落ちたような裂け目があり、しめ縄がかかっています。閉まっている岩戸というイメージ。
御神域なので写真撮影は禁止。
神話は後世の創作と思っていても、そもそもの何か言い伝えは有ったわけで、自然の強さや大きさが現代よりももっと身近だったころは、ここが天岩戸と言われたら納得しそうば感じでした。
ここは天安河原の遥拝所となっていますが、天安河原まで歩いても15分くらいなのでぜひ行ってみてください。
神職さんの案内はここまで。
天安河原
石が崖をうがつこの現象の名前を忘れていたけど、友人に教えてもらう。
天の岩戸神社からぶらぶら歩き、太鼓橋を渡り川沿いに進んで、くっと曲がると突然、天安河原が現れ、おぉーっと思う。
写真を多く撮ったけど、この不思議な感じは実際に見てください。
ご祭神は思兼神(おもいかねのかみ)と八百萬神。
思兼神は、高御産巣日神(たかみむすび)の子で、天岩戸に隠れた天照大神を連れ戻す策を考えた神様です。
知恵の神様ですって。もっと真剣にお参りしてくればよかった。
祠の周りにたくさん石が積んであります。
神様が相談したというのもなんだか納得。
なんだかとても不思議な感覚でした。
スピリチュアルな人なら何かを感じるのかもしれないですが、私は「よくこんな不思議なところがあったものだ」と感心していました。
これにて、高千穂の観光はおしまい。
事前に予習していっても、神さまの名前は覚えきれないので、復習のほうが効果ありそうです。
xiaorenretirementlife.hatenablog.com
この後は、阿蘇のほうを周って熊本まで戻ったのですが、途中でスーツケースの若者を見かけて驚きました。一体、どこをどうまわっていたの?