まだ行っていなかった美術館と博物館へ。
ヤマザキマザック美術館「杉浦非水の世界」
三越やカルピス、ヤマサ醤油などの広告ポスターで知られる杉浦非水の企画展に行ってきました。
「レトロ・モダン・おしゃれ」というコピーの通り、デザインや色合いがとてもおしゃれでした。
洋装と和装の入り乱れる大正から昭和初期って、今、流行ってますよね?
マンガなどでも、レトロなお嬢様ネタを最近よく見る気がする。
三越の広報誌や「ちうもんのしをり(注文の栞)」という小冊子を、手に取って見られるお嬢様ならいいけど、この時代の奉公人に生まれていたらキツイなー。
ポスターや雑誌などの商業デザインの展示だけでなく、レセプションドレスや、モダンガールの着るデイスーツ(ポスターに描かれているような最新の洋服)の展示もありました。
ドームの花器やガレのランプ、寄木細工の家具などもあって、全体におしゃれな印象。
ミニマリストをめざしていて、華美な装飾は要らないと思ってはいるけど、こうしたきれいなものを見て、ワクワクする感情が残っていて安心しました。
自分では欲しくないけど、たまにはガレやラリックのランプや花瓶を見に来よう。
常設展も充実していました。ロココのブーシェ、フラゴナールに始まり、ピサロやユトリロなどフランスの絵画が並んでいます。
ロココ時代の絵画って、露出が多くて品がなく感じる絵も多いけど、こちらのはそんなことなかったです。(芸術が分からない一般人の感想と思ってください)
名古屋市科学館「化石ハンター」展
プラネタリウムに行きたくて訪問したら、待ち時間があったのと、特別展が面白そうだったので見学。
ゴビ砂漠とヒマラヤの超大型獣の化石ハンターの展示でした。
どちらかというと化石より、古墳などの遺跡発掘の方が好みですが、なかなか面白かったです。
研究者たちのインタビューなどもあり、写真も撮り放題(インタビューなどの動画の撮影は不可)。
「アウト・オブ・チベット」説
まだ辞書に載っているような定義ではないそうですが、『すでに「第三の極圏」として機能していた鮮新世のチベット高原で、この地の厳しい寒さに哺乳類が「事前適応」し、第四紀更新世の本格的な「氷河時代」が到来した時に、チベット高原を下りアジアやヨーロッパなどの高緯度地域に進出したという説です。「氷河時代」の哺乳類の起源に迫る新説ともいえます(中略)この説のきっかけとなった化石こそがチベットケサイなのです』(説明看板から引用)
へぇーーと思いながら見る。
このチベットケサイの寝袋が10万円でミュージアムショップで売られていた。
「欲しい!」という子供に「こんなの着て寝ていたら、熊かと思って打ち殺すわよ」と言ったお母さん、怖いー(笑)
熊じゃなくて、サイだけど。
常設展も楽しかった
常設展はどちらかというと子供向けの体験型が多かったです。心なしか外国人の親子連れも多かった。
竜巻の仕組みを学芸員さんがマジックショーのように説明してくれる。
人体のふしぎのコーナーがすいていたので、おばさん一人なのに楽しむ。
お手本と同じように腕を振って映像のランナーを走らせるというもの。
画像と同じポーズをとるゲームでは☆3つ。
子ども向けのゲームに真剣になってしまった。
音が鳴ったり、光ったら、ボタンから手を放すというゲーム。
若者はもっと早いんだろうなあ。
夫さんがいたら絶対二人でムキになって対戦したはず。
そんなこんなで、プラネタリウムの時間になったので会場に入ります。
久々のプラネタリウムは
甥が小さい頃はよく区のプラネタリウムに行ったので懐かしい。
平日なので事前に予約しなくてもチケットは買えましたが、休日は事前に予約した方が良さそうです。8割がた席は埋まっていました。
全席指定です。
ワクワクしながらリクライニングシートに座り、夜空を見上げる。
探査機の話をしていたけど、もはやよく覚えていない。
「日没後に木星が見えます」という女性の優しい声のアナウンス。
星がたくさんできれい。
冬の大三角を見ていたのだけど、気が付いたら「明けの明星の金星」の話をしている。
50分間の放映中、どれだけの時間、私は星空を見ていたんだろう??
もったいない。今度はしっかり寝てから来ようと思った。
名古屋市美術館「ガウディとサグラダファミリア」展
科学館に隣接する美術館。
ガウディの発想が分かる展示で面白かった。
「創造は、人を介して途絶えることなく続くが、人は創造しない。人は発見し、その発見から出発する」という名言にしびれる。
天才とか奇才とか言われているけど、自然の中にあるものを発見したという。
放物線が強度が強いということを実験していた「吊り実験」(紐に重りをぶらさげて安定した形は強度が高い)の模型とか
(すみません、メモを取らずに見ていたので若干勘違いがあるかも)、
スペインはムデハル様式というイスラムの影響を受けた建築物があり、それらも活かしたデザインを作っていました。
感心しながら見ていた割に、メモを取らないとあっけなく忘れる。
これが歴史なら予備知識があるから、メモが無くても割と覚えられるんだけど、芸術とか建築とかは、感心するけどすぐ昇華してしまう。
私は、サグラダファミリアには2度ほど行っています。
一度目は1997年。
この時は、3週間でスペインとポルトガルを一人で放浪して結構大変でした。(まだネットも普及してなくて、私が英語もスペイン語もできないから)
この頃は工事現場が緩かったのか、いくらかお金を払ったら塔の中を登れたんですよね。
まだ天井もできていなくて、完成するのはいつのことだろうと思っていた。
安いフィルムで、すごく画像が悪くてすみません。
次は2011年に夫さんとツアーで。
この時には天井はできているし、ステンドグラスも入っていて、「これは生きているうちに完成するかも」と話していたのでした。
今回の展示でも、聖堂内の映像が公開されていて、後は外陣や附属の建物だけなんじゃないかと思った。
常設展もあわせて見学した。
岡鹿之助(先日上田市美術館で見た)の絵が1枚だけあって、やっぱり色合いが好きだと思う。
藤田嗣治やモディリアーニ、スーチンなどのエコールドパリの時代の絵や、メキシコルネサンスのリベラの「プロレタリアの団結」などは、興味深く鑑賞したけど、モダンアートはやっぱり苦手。
あっさり見学を終えました。
徳川美術館や名古屋城は訪問済み、犬山城や岐阜城も行っているとなると、これからも来るであろう名古屋で、どこを観光しよう。
ジブリも全作品見たわけじゃないし、レゴランドはおばさん一人だとちょっと・・・
ライブに備えてホテルで体力温存だけというのもちょっとつまらない。
CNBLUEのライブ、名古屋はいつも入っているけど、次は福岡にしてくれないかなあ。