先日小石川後楽園で梅を見たのですが、水戸の偕楽園にも行ってみたくなりました。
予報で4月並みの陽気というので出かけてみました。
フリー切符は便利
駅の北口ロータリーから偕楽園行のバスが多数出ています。
土日は臨時の偕楽園駅も稼働するのですが、この日は平日なのでバス利用です。
ロータリーで案内している方に教えていただき、7番乗り場のそばの茨城交通の窓口で購入。往復のバス代が480円のところ400円になるほか、入園料が団体料金になるなど割引が聞くので400円の元は簡単にとれます。
バスに乗るときは整理券を取ることを忘れずに。
偕楽園
梅の名所で有名ですが始めて来ました。
平日の午前中だというのにけっこう混んでます。さすが日本三名園の一つ。
偕楽園は梅を愛した9代藩主徳川斉昭が作った庭苑。斉昭は花を愛でることもできて、実が梅干しとなって非常食になるということで梅を愛していたとありました。
これだけ梅が咲いていたら梅の香りがするかと思いきやマスクのせいかあまり感じられません。
梅を楽しみながらぶらぶらと歩き回る。
この日もけっこう写真を撮ったけど見直すとイマイチ。
徳川斉昭が大理石で湧水泉を作り、この水は眼病に効くといわれ、好文亭の茶の湯にも供されました。
園内には好文亭という建物があり、斉昭が文人墨客や家臣、領民などを集めて詩歌や養老の会を催したそうです。
昭和20年の空襲で焼失しましたが、昭和30年から3年がかりで復元されました。
別料金(200円 フリーきっぷを見せると150円)ですが、ぜひお薦めします。
この日はぽかぽか陽気で、園内で売っている常陸牛弁当を食べている人も多し。
梅圓を歩いていたら、おじさんが「見事に全部右巻にねじくれている」と言っていました。ねじれるような枝ぶりが梅の見どころですが、確かに右巻に見えました。
理由があるのかしら。
茨城県立歴史館
どこかの駅のポスターで「特別展 鹿島と香取」を知ったので見に行きました。
偕楽園からは歩いて10分弱。(バスは逆回りになり不便なので使わず)
こちらも610円がフリーきっぷのおかげで490円に。
利根川をはさんで違う県だけど、ほぼ同じ文化圏と言ってもいい鹿島神宮と香取神宮。
国宝の海獣葡萄鏡、直刀・黒漆平文大刀拵もあり、両神宮の関係や線刻菩薩像や如来像もあり、見ごたえがありました。
鯰絵の展示も面白かったです。
安政の大地震は10月に起きたこともあり、神様が出雲にいって留守の間に鯰が大暴れしたものとして、鯰が怒られている絵とか、再び要石に敷かれているものとか。
常設展示で、水戸の歴史もざっくり知ることができました。
「時代の進展と社会の要請に応えて、幾多の俊秀を輩出しました」とあります。素晴らしいですね。昭和45年に那珂町に学校は移転し、校舎は外観をほぼ創建時のままに一部を除外して再建されたものだそうです。
バスで弘道館へ
歴史館のあとでバスで弘道館へ向かいました。駅前で降りて歩くのですが、お腹もすいたのでここでお昼。目に着いたラーメン屋さんへ。
ラーメンは美味しかったのですが、店員がぼんやりしてミスをしたのか店長がモラハラ気質なのかずっと怒られているのを聞かされて、美味しさ半減。叱るのは客のいないところでやってほしい。
弘道館は斉昭が作った文武修行の場。
水戸は藩校だけでなく、郷校など庶民にも学問を広げていました。
こちらは「弘道館の戦い」のときの銃弾の跡。
明治維新の際に、新政府側にたった藩士もいたようで、弘道館で争いとなり、建物にいくつか銃弾の跡が残っています。
この時も無料のガイドツアーに参加したのですが、この「弘道館の戦い」のことくらいしか覚えていなくて、建物内をなんとなく見ていただけでした。
(古代史以外はほんと興味がうすれる)
茨城県近代美術館
せっかく水戸まで来たのだからと、駅の向こう側にある近代美術館の「速水御舟展」にも足を延ばします。駅から15分くらい歩きました。(バスもありますが本数少ない)
速水御舟というと切手の絵柄にもなった「炎舞」程度しか知らなかったのですが、この展示ですごく好きになりました。
「洛北修学院村」の青色は好みでしたし、日本画なのに写実的に静物画を描いていて新鮮でした。
ただ果物や花、器は写実的なのに、猫や犬はちょっと・・・
年をとると緻密な描写というよりざっくりとした画風になるのも興味深かったです。
都内だったら混むだろうけど、空いていて静かに鑑賞できて良かったです。
帰りは近くのザ・ヒロサワシテイ会館前から駅までバスに乗りました。(このバスはふりーの対象外)
暖かい陽気に誘われて一日がかりで水戸を堪能しました。
日帰り旅もいいですね。