師匠(夫さん)の鉱物ブームはすでにブームではなく、恒常的に続く趣味になったようです。
買ったものはいつも嬉しそうに見せてくれるので、興味がなくても妻も名前と産地と値段くらいは知っている。
「うちの門前の小僧は賢いからすぐ覚えるなア」と感心される。
地学に興味はなくても勉強は嫌いでは無かったから。
どうも第四展示室「鉱物・岩石・化石」を見逃していたことが帰宅後判明し、しかもかなりの充実の標本展示だったので師匠がっかり。さらに、地質標本館のミュージアムショップで鉱物トランプを買おうと思っていたのに、今年の分は完売していました。来年度はまた新しいデザインだそうなので、また来年行かなくちゃ。朝10時なのに駐車場には車が多く、親子連れでにぎわっている。何かのイベント?博物館と屋外のセット券は大人740円(企画展が行われていたため。常設展のみは530円です)入ってすぐにマンモスや恐竜の化石標本がお出迎え。なかなか見応えありそうです。第一展示室は宇宙。銀河系や青雲の話などを見つつ、気になったのは隕石。火星由来の隕石というのがあって、どうやって由来が分かるのか不思議。映像や触れる展示も多く子供たちもけっこう楽しいかも。第二展示室「地球のおいたち」が今回の目的。岩石のできるところとして、火成岩や深成岩などがはじまります。30年ぶりぐらいに発した単語だけど思いだしたーー。そして、師匠がはまったのが「鉱物の世界」のコーナー。
標本だけあって、大きくて立派。でも、こういうのを見ててても、同じ鉱物でも、色や結晶の大きさがまちまちなのがあり、これでどうして同じ化学式なの?って感じです。緑柱石も色々で鑑定してもらわないと分からない。師匠は化学者なので、化学式を見て石を理解しているのかな?
南部・小室コレクションの一部。両氏から寄贈されたもので、今では入手できない貴重な鉱物もあるとか。手前左から黒水晶、日本式双晶、鱗珪石、瑪瑙、師匠が「うちのほうが小さいけど、きれいじゃない?」とか「これくらいの大きさのがこのまえのミネラルフェアで○万円で売ってた」とかいう。写真を撮り忘れたけど、黄鉄鉱というのが人工物のように四角いのでこれまた不思議。
大きなラブラドライトの標本を角度を変えて光具合を見られる展示もあって面白かったです。宝石の原石と磨いてある石のコーナーも良かった。
私たちの隣で、小学生の女の子にお母さんが「○ちゃんは5月生まれだから、大きくなったら好きな人にエメラルドの指輪をもらうといいよー」なんて話していてウケル。夢があるねー。
けっこうここまでで時間を取ってしまい、あとの化石のコーナーから先はさらさらっと流す。師匠はあまり化石には興味がないらしい。(私は有史以前はもともとあんまり興味無い)
テイラノサウスルの親子とトリケラトプスは動くのでここが一番子供たちで混んでいた。飽きてしまったら、ベンチで本を読んで待っていようと思っていたのに最後まで師匠と一緒に見学していました。屋外に出ると、公園のように整備されていてほんの一部を歩いただけでしたが、コスモスが満開できれいでした。そして、午後はつくば市にある「地質標本館」へ。ここはつくば研究都市にあり、研究施設の中にあるので、守衛所で車を降りて受付で入館証(駐車票)をもらっていく必要があります。入館料は無料です。10月15日が化石の日ということで、今日は化石のレプリカを作るイベントが行われていて館内は賑わっていました。
第一展示室、地球の歴史。地質年代や日本列島や関東の地質など展示があります。そうそう、世界最古の岩石っていつのものか知っていますか?約39億年前のカナダの片麻岩らしいです。どうやってそんな古い岩が掘りだせたのか気になります。地表に偶然現れたの?展示物がたくさんあるのに、解説がさっくりしていて腑に落ちないところも多し。
2階にあがってすぐの第二展示室。生活と鉱物資源。元素の周期表の展示がきれいで釘付け。
周期表のところに鉱物の標本が入っていました。
青柳鉱物標本のコレクションがとてもきれいで見とれる。
第三展示室は生活と地質現象。温泉や火山、活断層についての展示や液状化した地層の剥ぎ取り標本などがあります。色々な分野で研究がされているんだなあと思う。古代史の謎を解くのはロマンがあるけど、それより地震や地熱のしくみを研究する方が実用的ではありますよね。
前に、パワーストーンの店に行ったら5分で飽きたのに、今回は岩石や鉱物の成り立ちから解説があったので飽きませんでした。商品ではなく、展示物だからかな?
今日一日でかなりたくさんの鉱物を見たけど、脳内のメモリにはかぎりがあるから古代史の本を読んだり、ハングルの勉強したら忘れてしまいそうなニワカ知識の門前小僧です。