しゃおれんの旅日記

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飯田市川本喜八郎人形美術館に行ってきましたー♪

今回、恵那山登山後の観光で実は一番行きたかったところ、
それは飯田市の「川本喜八郎人形美術館」
 
1980年代にテレビで放送されていた「人形劇 三国志」の人形制作をしていた川本喜八郎氏の作品が見られる。
 
飯田市で開かれたイベントで、人形劇のまちとして300年以上もの伝統を持つ飯田市の人々に感銘を受け、
作品を寄贈してこの美術館が作られたそうです。
 
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階段を登るとエントランスに諸葛亮が飾ってあるのが見えます。
 
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「前出師表」の前に立つ諸葛亮
 
実は、私は「三国志」がかなり好きで、語りだしたら止まらない。
韓国にハマる前は中国を一人旅するくらい中国の歴史も好き。
五丈原赤壁にも行ったことあるオバサンって数少ないはず。
(あ、五丈原赤壁に行った時はまだ若かった)
 
 
それがちょうどこの時期、常設展で「赤壁の戦い」だと言うのでとてもうれしい!
魏・蜀・呉の人形たちが見られましたよ♪
 
ギャラリーは撮影不可なので写真はありません。
中に入ると、係の男性が懇切丁寧に説明をしてくれます。
 
 
あの人形たちは、目が閉じたり開いたり、目玉が動いたり(横目でにらむこともできる)
喋ったりしていましたよね。目の開閉と目玉の動きはどちらかしか選べないそうです。
曹操は横目でにらむことができるけど、伏し目はできない。
口が動くのは顔の表面が革でできているので、動かしてもしわにならず、
マリオネットのような切り込みもなく自然です。
顔はあえて左右非対称だそうです。その方が角度によって表情も変わるし自然だから。
馬の動かし方や軍隊の移動の話とか。
テレビを見ているだけでは分からなかったことがわかって、説明を聞けて良かったーー。
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エキストラの人形は触って撮影しても良いと言うので触らせてもらう。
体の中に左手で持っている棒につまみがあって、目が動いたり、首の角度を変えたりできる。
右手で持っているのが手の動きと体の向きを変える棒。
このエキストラさんは見本用なので衣装をつけていないですが、
他のメインキャストたちは服が何着もあるので、首を外してつけかえるそうです。
服や鎧は体に縫い付けてしまうそうです。体だけなら700gくらいですが、
衣装を着けると2キロから3キロくらいになるそうです。
それを持って演技する人形使いの方たちってすごいですね。
 
説明の方は「川本先生は諸葛亮が一番気に入ってらした」とおっしゃっていたけど、
実は私はあまり諸葛亮は好きではない。
吉川三国志と北方三国志を何回転も読んだし、
「歴史と旅」「歴史読本」などの三国志特集は昔かなり読んだけど(なのに、横山光輝のマンガは読んでない)、
劉備諸葛亮などの正統派ヒーローは好きになれない。
「人形劇 三国志」も吉川三国志の流れなので、諸葛亮はスターで曹操はものすごい悪役。
 
毎週欠かさず見ていたわけではなかったけど懐かしい。
紳々と竜々がチョコチョコと出てくるのがうっとおしかったけど、
人形劇では関羽が良かったなぁ。関羽が死ぬところとか悲しかったし。
 
私が好きなのは、実は呉と魏なので(蜀では趙雲関羽が好き)、今回孫権周瑜大喬小喬(この二人は劇中には出てこないで、写真集のためだけに作られたレアな二人)などなどが見られて大満足なのであった。
 
 
あ、美術館には三国志の人形だけでなく、平家物語の人形や人形アニメーションの人形も展示してあります。
平家物語のほうは見ていなかったけど、こちらのほうの人形も衣装がとても豪華で素敵。
衣装に使う布は使いまわしはしないそうですよ。半襟くらいなら分からないかもしれないのに、もうその布は他の人形の衣装には使わないくらいのこだわりだそう。ハリと光沢があるのは帯を多く使っているからとか。
人形の作り方見本の展示もありましたが、衣装の工程が複雑でこれぞ日本人のこだわり!という感じでした。
私は、雛人形とか人形のお道具などの細工物も好きなので、この美術館はまさにどストライクなのでした。
海洋堂のフィギュアもありワクワクしたけど、自分に買ったのは関羽のクリアファイルのみ。
 
この美術館を出た後、千葉までひたすら帰りました。途中駒ケ岳SAでお土産購入。
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朝ドラ効果おそるべし。
 
 
SAから見上げる木曽駒ケ岳付近にはバリバリ雪が残っていました。
実は天気次第で帰りに登ろうとか思っていた。この時期はまだ雪山だということを失念しておりました。
次はどこの山に行こうかなー。