しゃおれんの旅日記

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建長寺で人生初坐禅

江の島に住む友人宅でお泊り会。

その前に、北鎌倉を散策しました。

鎌倉は坂東三十三か所めぐりで、今年の6月にも行ったけどとにかく混んでいたイメージしかない。

だけど、クリスマス前の平日の北鎌倉は静寂。

静かに参拝できました。

円覚寺

こちらは鎌倉五山二位の円覚寺

1282年8代執権北条時宗が、無学祖元を招いて開いた禅宗寺院。

多分学生の頃に来て以来かも。

豪華ではないけど、大きな山門。そうだ、こんな感じだった、とか思いながら歩く。

りっぱな山門

ご本尊の宝冠釈迦如来

しかし、この日、私は久しぶりに会った友人のリアル恋バナに盛り上がり、彼氏の悪口に花を咲かせていたので、円覚寺舎利殿に行くのを忘れて帰ってきてしまいました。

なにやってんだか。

時宗って、元寇のときの執権だったよねー。

思い入れがないとさらっと参拝しただけでも平気。

明月院

あじさいで有名な明月院。人ごみが苦手で来たことがありません。

 

枯山水庭園

本堂の丸窓

永暦元(1160)年、平治の乱で戦死した山内首藤俊通の供養のため、息子の経俊によって創建。

その後、康元元(1256)年、5代執権北条時頼が「最明寺」をこの地に建て、後に時頼の子の時宗円覚寺を立てた人)が禅興寺として再興し、蘭渓道隆が開山となりました。足利時代には関東十刹の一位になったとか。

禅興寺は明治初年に廃寺となり、「明月院」のみが残りました。

時頼御廟所

時頼公墓所

時頼って善政をした人だった程度の認識で帰ってきてから色々調べる。

時頼は、幼いときに父を亡くし、祖父の3代執権泰時に育てられ、兄の経時から執権の座を譲られ5代執権となります。

就任当初、反北条勢力を制圧して、その後内政を充実させたそうです。

泰時は「鎌倉殿の13人」では坂口健太郎さんが演じていて、いい人だったなー。

ちゃんと勉強していないから、大河ドラマの脚色にまんまとはまる。

珈琲笛

友人がお薦めのお店が廃業していて衝撃を受け、適当にこじゃれたカフェでランチ。

その後、これまたお薦めのカフェに行く。

世界各国の笛が飾ってある

笛以外の楽器も

カフェオレにクッキーをプラス

この日は急に寒くなった日で、北陸や東北では大雪のニュースが報道されていました。

寒いとつい機動力が落ちます。

せっかくすいているのに、寺社めぐりをするよりも暖かい店内でしゃべり倒す。

 

建長寺坐禅

鎌倉五山一位の建長寺。時頼が創建、蘭渓道隆が初代住職で、宋時代の純粋で厳しい禅がそのまま実行されたとリーフレットにありました。

 

ここも学生以来、来ていないと思う。

調べていたら、定例座禅会というのがあるらしい。

(毎週金・土15:30から1時間程度)

これまで、坐禅をしたことがない私。

調停も片付いて、イナゴ兄弟へ悪態つくことも無くなるから、そろそろ心を浄化させたい。

この一年半くらい、私にしては珍しく嫌い抜いて、心の中で悪態をつきまくった。

そのストレスで病気になったのかも。

 

坐禅が心の浄化に役立つかは微妙だけど、友人が「中学生の頃、部活で近所の寺に坐禅に行かされた。久しぶりに行ってみたい」と快諾してくれたので、行ってみました。

三門

三解脱門の略で、楼上に五百羅漢などを安置し、その下を通ると心が清浄になるそうです。

ゴージャスな唐門

唐門の奥の方丈(龍王殿)で坐禅は行われます。

方丈

15:30から始まるので、15分くらい前に行くと、既に参加者がちらほらと座っています。

私と友人も長い座布団を取り出し、あいているところに敷いて、周りの人に倣って座ります。

坐禅の手引き100円

その時はこちらを忘れずに。

私たちは必要と思わず取らなかったら、始まりと終わりにこちらに書かれているお経を皆で読むので、あわててもらいにいきました。

時間になると住職さんの説明が始まります。

裸足で、上着を脱ぐようにと言われるも、風が思いっきり入ってくるのでダウンジャケットは脱げず。

(靴下脱いだことすら後悔するほど寒かった)

座り方、呼吸法などの説明を受け、「魔訶般若波羅密多心経」をみんなで読んでから坐禅開始。

半眼で一メートル先くらいを見る。目は閉じない。

 

坐禅というと、連想する警策(棒で打つあれです)。

ぼんやりしてたら打たれるのかと思っていたら、建長寺では、警策を受けたいときは、住職さんが通るときに合掌していると、向き直ってくれて互いに合掌して頭を下げ、左右の肩を二回ずつ打って、また合掌して頭を下げます。

そう、警策は希望者だけだったんですね。

友人と「今は希望して坐禅しているのに、文句いう人がいるからじゃないか」と話す。

私はどんなものか一度受けたけど、けっこう痛いので一度でやめました。

友人は眠くなったから二度してもらったと言っていました。

けっこう警策の音がしていたので、皆さんバンバン打ってもらっているようです。

 

途中で、警策を置いたので終わりかと思ったら、講話があり、またまた二度目の坐禅が始まります。

「寒いとばかり考えずに、自己の内面を見つめて」云々の話を聞きましたが、私はひたすら寒さをこらえていただけでした。

あとは畳のヘリの模様をじっと見て、●の数を数えていました。

最後に「四弘請願文」を読んで終了。

心の浄化・・・うーん。

 

終わったら16:30で、あたりは薄暗く、17時閉山のためみな帰ろうとしている。

ご本尊はお参りしたけど、半僧房(建長寺の鎮守、半僧房大権現を祀るお堂)までは片道15分というので、時間がなくてあきらめました。

 

ちっとも禅の修行にならなかったけど、友人は気に入ったようで「また来よう!」というので、季節の良い時にリベンジしたいと思います。