18番中禅寺立木観音の巡礼の後は、日光の観光。
これまで東照宮は何度も来たけど、大猷院や二荒山神社のほうは行ってない。
一度にたくさんの豪華絢爛な彫刻を見すぎて有難味がうすれそう。備忘録を兼ねて書きます。
輪王寺
午前中の雨がやんで、絶好の観光日和。
西参道からまず輪王寺の宝物殿と逍遥園(日本式庭苑)を見てから、三仏堂へ。
三仏堂・宝物殿(逍遥園)・大猷院のセット券1000円を購入。
本堂の三仏堂は前回来た時は修復中でお参りできなかったので、今回はお参りする。
住職さんの説明を聞きながら。こちらは撮影禁止です。
ご本尊は入口と同じ高さなのですが、お参りする通路が下がっているので、ご本尊を見上げる形になります。
金色に輝く、千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音(珍しいけど、馬は当時の重要な交通手段だったので、今でいう交通安全の仏様という説明でした)。
今回、徳川家康の座像も特別公開していました。(とっても小さい)
干支の梵字のお守りが布製ではなくて、金属製(?ちゃんと聞いてない)で、「一生ものですよー」という営業トークもありました。
最近の寺社のご住職ってみんなしゃべりが上手いと思う。
東照宮
五重塔が見えてきて驚く。なんと!チケット売り場に長蛇の列。
チケットを買うのに15分もかかった。
巡礼にしろ、古代史旅も、人混みとは無縁なので、並ぶことがストレス。
そして、中へ入ってもやっぱり人混み。
並びながらも、豪華な彫刻を見る。
有名な三猿の建物。久しぶりに見たらこんなだっけ?色々なアレンジ見すぎて本物を忘れていた。
人生に挫折はつきもの。うまくいかないときも慰めてくれる友人が大事だというような説明だったような。友人のありがたみを思い納得。
このお猿は、日本猿じゃないみたい。異様に手が長い。
昨日の出流観音の本堂も彫刻良かったなあなんて思ったけど、桁違いの彫刻の数々。
外国人観光客も多いですねー。
眠り猫からだいたい5分ほど石段を登り続けると着きます。
今年の大河は早々に挫折してしまったし、家康公に特に思い入れはないのでお参りするつもりもなかったのだけど、眠り猫をみようと思って並んでたら、そのまま引き返せず流れで登ってしまった。
人を写さないようにと思うと上のほうしか撮れない。
胡粉で白く塗られた彫刻たち。歴史的な場面なのだろうと思うけど今一つ分からず。
超絶技巧だと思いながらじっくり見ていたはずなのに、今となってはよく覚えてない。
木彫を習っていたので、寺社の彫刻を見るのは好きなのに、一度にたくさん見ると消化不良を起こすと思った。
(モダンアートの彫刻は苦手)
鳴き龍は何度も見ているけど、来たからには聞いておこうと並ぶ。
ご住職が日本語だけでなく、英語とスペイン語で説明していたのには驚いた。
二荒山神社
日光市内にある「本社」と別宮「本宮神社」・「滝尾神社」、中禅寺湖の畔に鎮座する「中宮祠」、男体山山頂にある「奥宮」で形成されています。
男体山も神域に含まれていて、境内全体がパワースポットとか。
「二荒山神社」の額の周りには、社紋である三つ巴紋が配置され、両柱には蓮の文様あり。蓮は仏教で観音様の乗る花と考えられていて、江戸時代の神仏習合の様子を物語っていると説明にあり。
本殿をお参りした後、有料エリアの神苑へ。
知恵と医薬の神様、少彦名命を祀る神社。願いをかなえてくれるカエルがたくさんいます。
こちらの神苑は、運試しの輪投げとか色々アトラクションがありました。
本殿の後ろの「薬師の霊水」と、滝尾神社のほうから湧き出ている「酒の泉」の霊泉が合わさったもの。
酒の泉で作った酒は美味しいので、毎年全国の酒造業者が仕込みの種水として汲みに来るとか。
専用のボトルが売られていて、個人でも持ち帰ることができますよ。
大きい石をごろごろ並べただけに見えますが、こちらをお参りすれば日光連山を登頂したのと同じご利益があるそうです。
ふと見つけてびっくりした。
こんなところに高天原があるとは・・・
境内には縁結びにご利益があるあれこれがありましたが、私には関係ないのでスルー。
メモくらいは取っておくべきでした。
東照宮に比べると観光客が少ないので、少し落ち着いてお参りできました。
神社は気持ちが落ち着くような気がします。
輪王寺大猷院
本日の最後の観光。
こちらは家光公の御墓所。
建物はキラキラしていましたが、境内は巨木に囲まれて苔も多くてなんとなく大人の雰囲気でした。
初めて来たけど、ここまで足を伸ばす価値ありです。
「大猷院」の額は後水尾上皇によるもの。大猷院は家光公の戒名の一部分。
展望所から見下ろすと石灯籠が並んでいます。十万石以下の大名は二天門より上に上がれなかったため、こうして燈籠を献上したそうです。せつない。
拝殿の中は金箔できらきらしていました。
狩野探幽の描いた唐獅子がすごい迫力です。
説明を色々きいたはずなのに、最後の龍神破魔矢の営業トークが印象深くて他を忘れてしまいました。
登り龍が彫刻してあって、一年後にお寺に返さなくてもいい、一生ものです。
「登り龍だから、飾るときは上に向けて立ててくださいねー」と言っていました。
多くの人が買っていたけど、私は買わない。
推しのライブに行っても、ペンラを買わないこともあるくらい、物を増やしたくないから。
こちらは公開されていません。
これで、一通り二社一寺の日光山を観光しました。
丁寧に見たはずなのに、けっこう細部を忘れてしまいます。
印象しか残ってない・・・
でも、お参りするときはちゃんとお参りしたから、ご利益はあるはず。
帰りは、世界遺産巡りバスが大猷院のそばから出ていると調べて行ったのに、土日は運休のようです(渋滞するから?)
結局、東武日光駅まで途中のお店をのぞきながら歩いて帰りました。
歩いたら30分くらいかかりますが、緩い下りなのでつらくないです。
和服で写真撮っている人がいました。似合いますね。
本当はスペーシアXに乗りたかったけど、急に思い立ったせいか満席で乗れず。
いつか乗ってみたいけど、また日光に来ることってあるかな?