しゃおれんの旅日記

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鎌倉宮で厄落とし、そして報国寺でお抹茶

江の島の友人宅へお泊り。

普段、他人と会話することがない生活なので、つきあってくれる人がいると延々と話してしまう。

寝不足なのに、テンション高めで鎌倉観光しました。

鎌倉宮の由来

鳥居が珍しいバイカラー

もらったリーフレットに鳥居の説明に「情熱の赤、純粋な心の白」とありました。

 

鎌倉宮は、ご祭神が大塔宮護良親王

最近読んでハマった「逃げ上手の若君」にも出てくる後醍醐天皇の皇子です。

鎌倉幕府を打倒するため活躍したのですが、足利尊氏の陰謀で鎌倉に幽閉されることに。

明治天皇は、護良親王への追慕の念が篤く、明治二年に自ら「鎌倉宮」と社号を定めて創建しました。

明治になってからできた新しい神社だったんですね。

獅子頭が浮かぶ手水鉢

こちらの獅子頭は、護良親王が兜の中に入れて出陣したという由緒にちなんだお守りです。各種サイズが販売中。

 

拝殿

御神楽の舞台になっています。

村上社

摂社村上社

ご祭神が護良親王の忠臣、村上義光公です。親王の身代わりとなって鎧を付け、腹十文字に掻き切って壮烈な最期をとげられたそうです。

明治41年、明治政府から「至誠純忠の勇士」として従三位に追贈されました。

身代わり村上彦四郎義光公像

悪い所を撫でて、身代わりになってもらう。

必見!拝観コース

参拝する前に、護良親王関連のすごいものを見つけていたのに見当たらない。

社務所に聞きに行ったら、「拝観コース(300円)」にそれはあるらしい。

社務所には、「逃げ上手の若君」のコピーや人気投票で上位に入っている護良親王の紹介ががっつりありました。

木の門を通るとまず宝物殿。

親王関連の宝物が展示とありますが、ごちゃごちゃと並べてあってよくわからない。

大塔宮の令旨

「令旨って、この茶色の巻物かな?字が薄くて読めないよー」などと騒ぐ私を、微笑みながら見守る友人。

友人は歴史に全く興味がないが付き合ってくれている。

山本五十六の書や乃木希典の書もある

ガラス越しなので、写真を撮ったら光ってしまったけど、どういう趣旨で集めたのか分からないお宝がひしめいています。

 

その後、鎌倉宮碑(明治天皇鎌倉宮にご親拝されたときのお言葉の碑)などを通り過ぎて、拝殿の裏側の崖のほうへ行くと菊の御紋が見えました。

拝殿の裏側になります

この向かいにあるのが

護良親王の土牢

9か月間にわたり幽閉されたと伝わる場所です。

護良親王御土牢とある

ここが歴史の現場かーとはしゃいでいたので、友人に「今日イチ興奮している姿を見た」と言われる。

旅行中も興味のあることを別行動可のグループで、私がはしゃいでいる姿を友人たちにあまり見せたことがない。

韓国の水原(世界遺産)に行くときについてきてくれたけど、「こんなに嬉しそうなんだね」と驚かれたほど。

よほど、今回もはしゃいでいた様子。

護良親王について語ろうとしたら止められた。

「紅葉もあるし、いい雰囲気」と言ってくれたから良しかな。

離れたところから

御座所の碑

摂社南方社

護良親王に仕えた南の御方をお祀りしています。

拝観コースは出入り口が一か所なので、ここまで見学したら同じ道を戻ります。

非常に満足なのでした。

厄割石

前日に建長寺坐禅をしたが、心の浄化は微妙。

直接厄落としをしたほうがいいんじゃないかと探していたら、鎌倉宮に厄割り石なるものを発見。

厄割石

薄い素焼きのかわらけに、息を吹きかけ厄を載せて、石にぶつけて割る。

武士が出陣前にかわらけにお酒を注いで飲んだことに由来するようです。

破片だらけ

一度で割れなくても、不屈の精神を持っていた護良親王のように割れるまで何度でも挑戦してよいとのこと。

お皿が軽く角度が合わなくて、三回目でやっと割れました。

辛いことが続いたこの一年半、もうこれで厄落としができたかな。

 

報国寺

鎌倉宮から15分ほど歩くと、友人が来たがっていた報国寺に着きました。

途中に、坂東札所の一番の杉本寺があり、この近くまで来たことはありました。

竹の庭で有名なお寺でした。

とても雰囲気がよく、外国人観光客も多かったです。

竹の庭

紅葉もほぼ終わり

お抹茶を頂く

苔と竹を見ながら、雰囲気は良いのですが、屋外なのでけっこう寒い。