桜井駅まで戻ってきたのは13時。
ミッションを終えて、17:29大和八木発のひのとりまでさて何をしよう。
安倍文殊院に行く予定でしたが、若干時間があまりそう?
桜井駅の観光案内所でバスの時刻表と地図をもらって相談すると、安倍文殊院と聖林寺くらいの方が安心と。談山神社まで行くと間に合わないかもと。
これまで蘇我推しで、アンチ藤原氏だったので談山神社に行ったことがないので、これまた次回に持ち越しです。
安倍文珠院
安倍文殊院には桜井駅からちょうどバスが出るところだったので乗りました。歩いても20分くらいですけどね。
安倍文珠院は、そもそも大化の改新の功臣安倍倉梯麻呂が阿部氏の氏寺として建立した安倍山崇敬寺が始まりです。鎌倉時代に現在の場所に移転し、多くの伽藍を持つ大寺院だったのですが、松永弾正の兵火により焼失、約100年後の寛文5(1665)年に現在の本堂が再建されました。
境内には古墳や安倍仲麻呂の歌碑や安倍晴明の天文観測の地などもあり、安倍一族の有名人もそろい踏みで見どころ満載でした。
本堂で文殊菩薩の迫力に驚く
今回は、本堂と浮御堂のセット券1200円を購入しました。
本堂で文殊菩薩を見ました。
巨大な獅子(目つきが・・・(笑))に乗っていて、文殊菩薩さま自体もすごく大きい!
お顔が凛々しくて、賢くなれるよう真剣に祈願しました。
知識云々や感情に走ることなく、大人として賢い判断ができるようになりたいです。
脇侍のおだんごヘアで拝みながら逃げているように見える善財童子像が可愛らしい。
金閣浮御堂で七まいり
浮御堂では、切り離せるおさめ札をもらい、まずお願いをして時計回りに御堂を一周して、おさめ札を一枚入れます。これを7周しました。
「七まいり」というのですが、一生のうちに七つの思いがけない災難があるといわれいて、この「七まいり」ではそうした七難に遭わないようにとお参りします。
このお参りにはお作法があり、「○○しませんように」というお願いをするそうです。
私は「病気が再発しませんように」とか他にも「色々〜しませんように」と7周しました。
浮御堂の中には、開運弁財天、安倍仲麻呂、安倍晴明の御尊像などの宝物が治められていて、お参り後に見学できます。
西古墳と東古墳
特別史跡に指定されていて、現在は弘法大師作「願掛け地蔵」が祀られていますが、本来は安倍倉梯麻呂の墓だそうです。
ちなみに古墳の特別史跡というのは珍しい。石舞台古墳やキトラ古墳、高松塚古墳などがありますが、そちらと同格なのにメジャーでないのはなぜかしら。
境内にはもう一つ閼伽井の窟という東古墳がありました。飛鳥時代の墓で、羨道に泉があり、「閼伽水(知恵の水)の井戸」と言われたことに由来します。
白山堂
ご祭神は、菊理媛神(くくりひめのかみ)で「くくり」は「括る」につながり、縁結びの神様としても信仰されています。
展望台に上ると
合格門という縁起のいい門があったので登っていくとかわいいものが見えました。
来年は卯年ですね。
正面にある「如意宝珠」を撫でて魔除け方位災難除けを祈願します。
こちらの報恩供養塔は、古都京都と奈良をアメリカ軍の空爆リストから除くようアメリカ政府や軍を説得したウォーナー博士の功績に感動した桜井市の一市民の中川伊太郎さんが自費で建立したものです。
当時中川伊太郎さんは失業対策事業で働く労務者でありながら10万円という全財産を出して昭和34年に建立したと説明書きにあり、ウォーナー博士の功績よりも私は中川伊太郎さんの方に感心してしまいました。
安倍文珠院を堪能して次は歩いて聖林寺に行きました。