秩父三社は宝登山神社と秩父神社、三峰神社です。車なら一日で周ることも可能ですが、私たちは電車で行って、秩父に泊まり昼から飲みながら(私は飲めないですが)ゆるくお参りしてきました。
秩父神社
秩父三社の2つめ。
ご祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと:政治・学問・工業・開運の神)、知知夫彦命(ちちぶひこのみこと:知知夫國最初の国造、秩父地方開拓の祖)、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ:北辰妙見(北極星を神格化)武運の神様)、秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)です。
ご利益としては開拓とか学業成就などの神さまということですが、色々調べてみると、秩父三社の中では「どんな願いでもかなえてくれる」という穏やかな神社とのこと。
こういうオールマイティな神社っていいですね。
確かに境内には摂社末社も多くぐるりと回るとあらゆる願いが叶いそうです。
そして、こちらは左甚五郎の彫刻が有名です。
本殿の周囲に彫刻がたくさんあるのですが、一部修復中で見られない物もありました。
子育ての虎
狩野派の彫刻では虎の中に豹を一匹入れるそうで、こちらでは子育てしている母虎になっています。以前テレビ番組で「江戸時代の人は雄が虎で雌が豹だと思っていたので対で描かれている」と見ましたが、左甚五郎もそう思っていたのかしら。
この彫刻の説明書きの最後に載っていた言葉が秀逸でした。
「親の心得
赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな
子供には眼を離すな 若者には心を離すな」
子ども時代が過ぎたら放っておきがちですが、子供時代をすぎた若者にも信頼というか心が寄り添うことが大事ということですよね。
といいつつ私には子供がいないので親の心得と言われても・・・ですが。
お元気三猿
日光東照宮は「見ざる言わざる聞かざる」ですが、こちらは「お元気三猿」といって、「よく見てよく聞いてよく話す」です。わちゃわちゃしていて可愛らしいですよね。
修復中で彫刻は見られなくて、上の写真は説明書きを撮ったのですが、絵馬も可愛かったです。
北辰の梟
彫刻は小さくて目をこらして見ました。写真も望遠で撮影。
つなぎの龍
「天が池」という池の龍が暴れたときにはこの彫刻の下に水たまりができていたことから、この彫刻の龍を鎖でつなぎとめたところ龍が暴れなくなったという伝説があります。
龍は水神のイメージにつながるのですが、こちらの神社の説明書きには四神の話が書かれていて東北(表鬼門)を守る青龍を左甚五郎が作ったと書かれていました。
さらには、
「このつなぎの龍の特製絵馬を各ご家庭の居間や東北の角にお祀り頂き、ご家族皆々様のお幸せをどうぞお祈りください」とあったので、新居に飾ろうと絵馬を購入。
お札やお守りを売っている授与所は夕方5時までが営業時間のようですが、私たちが行ったのは時間ギリギリで、絵馬を頂いて写真を撮り終わったのは5時10分前でしたがすでにガラス戸が締まり営業終了していました。
先に絵馬を買っておいて良かった。
一日で宝登山神社(火災除け)と聖神社(金運アップ)、秩父神社(万能のご利益あり)ととっても運気が向上したような気がします。(←節操がない)
神社はどこも木が多くて、良い気が流れているように思うので行くだけでも良い感じがします。さらにこの日は、暖かく散策も楽しかったです。
「居心地の良い宿 コンフォートステイみやび」
この日の宿はもとワンルームマンションを改築したビジネスホテル「コンフォートステイみやび」
元ワンルームマンションなのでベランダもあり、小さなキッチンもあったりして長期滞在も可能。(ロビーにランドリーもあります)
素泊まりだったので、夕食は外で、夜食は部屋飲み。翌朝は部屋でコンビニご飯にしました。
緊急事態宣言が解除になったとはいえ、時短営業を課せられている時期でもあり、駅前も夜はひっそり。外で軽く食べてコンビニに行ってしまいました。
我が家は旅先の食事が適当で、レストランなどの紹介ができないのが残念です。