しゃおれんの旅日記

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山種美術館「日本画聖地巡礼―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門-」展に行く

いつの頃からか日本画が好きになりました。

若い時は印象派などの西洋絵画のほうが好きだったのに。

山種美術館がもっている日本画はかなり好みなのですが、引っ越してからは遠くてなかなか・・・

でも、今回の特別展は面白い企画だと思ったので遠征してきました(おおげさ)

チラシをお借りしました

「映画、小説、漫画やアニメなどの舞台になった場所を訪れる『聖地巡礼』。絵画で言えば、作品の題材となった地や、画家との縁の深い場所に赴くことが『聖地巡礼』にあたるでしょう」とチラシにありました。

ロケ地巡りと言わず、聖地巡礼というのか・・・

ふと、夫さんの生前、「いつかモネやピサロが描いたルーアンに行こう」と言っていたことを思い出します。二人とも印象派の絵が好きで、オーヴェルやジベルニーにも行きたいと話していました。

 

この特別展は、有名な日本画家たちが日本各地を実際に訪れ、描いた場所を聖地として、作品とその現地の写真と画家のコメントが紹介されていました。

奥村土牛「山中湖富士」

こちらは唯一写真撮影可だった作品。

このように、作品と写真と、作者のコメント(この作品については一言だけですが)、たまに館長のコラムもあります。

 

私は奥田元宋の「奥入瀬(秋)」という紅葉の絵がとても気にいって、しみじみ見入ってしまいました。

紅葉を見に行きたくなりました。

 

東山魁夷の「京洛四季」から四点(チラシの四作品)も展示されていたし、

私でも知っているくらい著名な画家の作品が並んでいてとても見ごたえがありました。

平日昼間でも、それほど混んでいなくてゆっくり鑑賞できるのもうれしい。

 

たまに都会へ出て、芸術作品に触れるのも癒されると思いました。

我が家は絵を飾ったりはしないのですが、飾るとしたらどれがいいかを妄想します。

もし、私が財閥の奥様なら、家に大きなホールを作って、西の壁は奥田元宋の「奥入瀬(秋)」を飾りたい。

東には、東山魁夷の「宵桜」、「花明かり」この二枚は山種美術館にはないです。

東(春)と西(秋)は決定ですが、南北の絵がまだ「これ!」という感じではなくて、美術展に行くたびに、運命の絵を探しています。

南には、平山郁夫の「パルミラ遺跡を行く・夜」もいいな。シルクロード好きとしては平山郁夫先生の絵は一枚は入れたい。

いっそ、妄想美術館として、好きな絵を一枚と言わず連作で揃えて、コレクションすることにしようか。