夫さんの荷物を片付けていたら、20年以上前に一人で奈良の寺巡りをしていた旅日記が出てきました。
パンフレットの写真やハガキを貼って丁寧に感想を書いている。(途中で終わっているところが、夫さんらしいけど)
つきあっているときは、メールのやり取りがメイン。
こんな字を書いていたんだとしみじみ見る。
夫さんがいったところをまた尋ねてみようと思いました。
初日は薬師寺から
今回のホテルはJR 奈良駅前のコンフォートホテル(駅前で無料朝食付き)
駅前でレンタサイクル(1日700円)を借りて、薬師寺へ出発。
30分もしないでつきました。途中までは歩道が広くて走りやすいです。
薬師寺は多分中学の修学旅行以来。
塔はやっぱりかっこいい。
奈良公園周辺と違ってそれほど参拝客もいなくて落ち着いて参拝できます。
東院堂 国宝の聖観音菩薩像がいかにも白鳳仏ぽいと思う。
衣紋とか、胸が薄いすらりとした体型とか。
繊細な感じが好きでじっと見上げてました。(重厚な定朝様よりこちらが好み)
深沙大将が不思議な像で気になりました。
彩色されていて、お腹に人の顔があって、両膝がゾウの顔、疫病退散のご利益があるという小さめの像なので、参拝の機会があったらぜひ。
(撮影禁止なので、言葉だけで表現するのって難しい)
東塔と西塔の内部の拝観ができました。
平成27年に文化勲章受賞者の中村晋也先生が、お釈迦様の生涯を8面の彫刻で表していました。
最初のマヤ夫人(お釈迦様のお母さん)が6本の牙の象が右脇から入る夢を見て、身籠ったことを知ったという場面を見たのですが、渦に象が飲みこまれて行く表現に、おぉ、この彫刻はなんか違う感じがすると思う。
彫刻の人物が外人ぽい。考えてみたらお釈迦様ってインドの人当然なのですが。
二つの塔を外から見てもなんか感動。
赤系の西塔より、黒くて渋い東塔のほうが好み。
金堂の薬師如来、日光、月光菩薩を見て、やっぱりいいなと思ったことに自分で驚いた。
子供の頃に大きいと思ったものが、大人になるとそうでもないと思うことが多いのに、腰をキュッとあげてる両菩薩様に「お久しぶりです、お変わりなく」って感じでした。
横から並んでいるところを見るのも良かったです。
玄奘三蔵伽藍で、平山郁夫画伯の大唐西域壁画が見られて感激しました。
写経体験
去年知り合いのお姉様から写経用紙を頂いて薬師寺に納経しました。
せっかくなので今度はお寺で写経しようと思いました。
中学の書道の授業以来の墨と小筆(去年の写経は自信がなくてペン書き)に緊張しながら、心を込めて書きました。
だけど、心は込めたけど、久しぶりの筆に滲んだり霞んだり、筆先が割れて線が2本になっっちゃったりして、あんまり綺麗に書けなくて残念。
また、来年も書きに来たいと思う。
次はもう少し早く上手く書けるといいな。
唐招提寺
金堂の建物は日本史の資料集に必ず載っているので、初めて来た気がしません。
エンタシスの柱を確認する。
有名な鑑真和上の像は毎年六月六日の開山忌前後三日間だけで、普段は御身代わり像に参拝します。
こちらも本物そっくりだ、と当然ながら思う(撮影禁止でした)
御廟のところは苔が綺麗でうっとり。
今日行ったお寺はどこも蓮が綺麗でした。