西国巡礼2日目は午前中は青岸渡寺と那智大社に行き、3時間以上かけて和歌山に移動しました。
2番札所紀三井寺
特急くろしおを海南駅で各駅停車に乗り換えました。
電車が紀三井寺の駅に着く前に山の中腹に大きなお堂があるのが見えます。遠くからでも分かる大迫力。
コインロッカーは改札の中にあったのを見つけられず、今日も宿泊用荷物を背負っての修行のようなお参り道中。駅から10分くらいと近くてよかったです。
駅からは案内の通りに行けば迷うことなくつけます。
ここも石段。今回の旅は毎日石段ばかり登っています。
ケーブルカーもありますが、徒歩なら無料参拝ということで徒歩で参拝します。
私はこれくらいの石段は苦になりませんが、いずれ年をとったらきつくなるのでしょう・・・
ケーブルカーで参拝する場合は、参拝料400円、ケーブルカー片道200円です。
ご本尊 十一面観音(50年に一度御開帳 2020年)
「ふるさとをはるばるここに紀三井寺 花の都も 近くなるらん」
光仁天皇の頃、為光上人が千手観音の像(霊像を胎内に納めている)を感得し、和歌の浦の絶景を望むこの地に本堂を建立しました。
紀三井寺の名前の由来は境内に三つの名水があるから。これはその一つ清浄水。他に楊柳水、吉祥水があります。
滋賀にも三井寺がありますが、あちらは三人の天皇の御産湯に使われた御井寺から三井寺になりました。滋賀の三井寺と区別するために紀州の三井寺ということです。
この紀三井寺は紀州徳川家が頻繁に訪れ繁栄を祈願した寺です。
石段を登りきると街と海が見えて景色がいいです。
今回の旅は幸いお天気に恵まれて嬉しいです。
一週間遅ければケーブル開通記念の重文の仏像を拝むことができたのに、そこまで旅程を組むとき気づきませんでした。
こちらのお稲荷さんの由来は、信長・秀吉が紀州征伐に来た時に、当山に仕えていた春子さんという二十歳くらいの美女が(看板にそう書いてあった)突然白狐の姿となって敵の軍営に赴いて霊力を持って武将を威服し、羽柴秀長から「焼き打ち禁制」の書状を得て紀三井寺及び在所を戦火から救ったそうで、「危難除け春子稲荷」として祀ったそうです。
これって、このお寺に仕えていた美女の春子さんが色仕掛けで羽柴秀長を篭絡したってことではないのかしら?すごい美女だったのですねぇ。
本堂で参拝の後、多宝塔を見て、巨大観音様を見に行く。
圧倒的迫力の千手観音様も今は無料。
金ぴかですごい迫力なのですが、あまりに新しすぎると有難味が薄いような気がするのは私だけかしら。
なんとなく古びているほうが歴史の重みを感じるというか金箔が剥げているくらいのほうが好みなのですが・・・
ライトアップされたらきれいですよね。
こういった癌封じとか邪気払いとか、自分が健康なときはその健康を有難く思って感謝の気持ちでお参りできたけど、いざ自分と夫さんが癌になったら、しかも夫さんは癌封じができなかったから、かえってお参りするのが辛い。
私の場合は「元気にしてくださってありがとうございます。再発しませんように」と祈願すればいいのだけど、まだそんな気になれません。
おみくじも自分が病気になって以来引くのが怖い。「病気治らず」とか出たら嫌だから。
この巡礼で心が安らかになってほしいです。
私は本来自分でいうのもなんですが、前向きで努力家で物事を肯定的にとらえて、割といい人だったのですよ。
それが今はなんかすごーく嫌な感じ。(ある人たちともめているから)
そういったところから解放されて平穏に夫さんのことだけを思って暮らせる日が来るといいな。