しゃおれんの旅日記

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西国巡礼その2和歌山⑤4番施福寺

いよいよ西国巡礼和歌山編も3日目最終日です。

すでに和歌山ではなく大阪ですが。

この日は関空からピーチ航空(MM319便20:35発)で成田(22:05着)で帰る予定。

青岸渡寺から早い特急に乗れて、粉河寺を2日目のうちに行けたので今日も行けるだけ行ってみます。

当初の予定はこの日に粉河寺と施福寺だけで、堺で古墳でも見て帰ろうかと思っていました。

結果としてちょっと無駄な動きだったような気もしますが、一つでも多く周っておくと後日楽になるかもと思い敢行しました。

4番槇尾山施福寺へはオレンジバスで

施福寺は電車で行く人にとってはすごく行きづらい場所です。

和泉府中駅からバスに乗り、槙尾中学校前バス停でオレンジバスというコミュニティバスに乗り換え槇尾山バス停で降りた後、山道を30分弱登ってやっと着きます。

このバスが平日は本数が少ないのでなかなか大変(休日は増便)

和泉市の「オレンジバスのご案内」で最新情報を確認してください。

オレンジバスのご案内/和泉市

私はこの日は7:43和歌山発JR阪和線快速天王寺行 8:22和泉府中駅下車

コインロッカーに荷物を預けます。(これでこの日は機動力が上がりました)

8:47南海バス(このバスは和泉大津発、和泉中央にも寄ります)→9:33横尾中学校前

ここでバスを乗り換えます。

わかりやすくて迷わないオレンジバス停留所

手書きイラストでほのぼのしてます

バスが来たのですが、運転手さんに「コンビニ行ってきてもいいですか」と断りコンビニでトイレ休憩と飲み物購入。

9:40少しすぎにバスは出て、9:52に槇尾山バス停に到着です。

乗客は私一人。運転手さんに「12時まで時間があるからゆっくり楽しんで」と言われる。

槇尾山バス停

 

4番施福寺へは山道30分

バスを降りて、さあ30分の山道を登っていきましょうか。

ちなみに、車で来た人も駐車場はバス停のところにしかないので、山道を登る必要があります。

入山料かかります

さらにさらに、2022年10月から「入山料 一人500円」を取るようになりました。

入山券

私は「入山料かぁ、ガイドブックになかったなあ」と素直に払いましたが、下山後お昼を食べていたら常連さんとお店の人が「これまで参拝するのを日課にしていた○○さんは入山料を納得してなくて払わずに突っ切って行く」「係員が追いかけるのを見た」「○○さんもいい年だから折れない」とか話しているのでおかしくて噴き出しそうになりました。

バス停から仁王門まで5分程度

整備された山道なので登りやすい

ずっと石段

弘法大師御剃髪所

施福寺弘法大師が得度受戒した寺といわれ、御剃髪所や御髪堂などがありました。

御髪堂

読んだガイドブックでは「山道30分」と書いてあるけれど、ランニングと登山が趣味の私からしたら、景色を楽しみながらでも整備されているので歩きやすく20分程度で登れました。

(早く登っても帰りのバスは来ないのに、つい)

 

本堂に到着

ご本尊 お寺の本尊は弥勒菩薩ですが、札所の本尊は十一面千手観音

「深山路や 檜原松原わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる」

欽明天皇の勅願で行願上人が弥勒菩薩像を本尊として開山。山号は巻向山の神様に由来し、「巻尾山」から「槙御山」に。札所のご本尊の千手観音は行基の高弟法海上人が和泉大津の海で感得し、法案したものだとか。

花山天皇は巡幸の途中で深い山で迷ったと言われるほど昔から行きづらい場所。(現在も、最終的には1kmの山道を登る)

本堂

本堂で巡礼の手順でお線香・蝋燭を奉納して納札を納め十句観音経を読んで(私はお経はあっさり派)、お参りして、納経印を頂く。

するとご住職が本堂の中は見学可能、しかも撮影も可能と仰る。

拝観料500円を納めて本堂の中へ。

なんだかすごい迫力で感動しましたよ。

内陣の中央にはお寺のご本尊弥勒菩薩、右に文殊菩薩、左に千手観音、周囲に四天王

札所のご本尊 千手観音

西国33観音様は秘仏が多くて、御開帳を待っていたらなかなか結願しないので私はご本尊のお顔を拝することなく巡礼していますが、こちらは近くまで行って拝んで写真まで撮れる。

バスを乗り継ぎ、山道登った甲斐がありました。

本堂の中は仏像がたくさん

方違観音

宝冠が立派な方違観音様、

引用するより張り付けた方が早い説明書

いつもは秘仏馬頭観音

厨子の格天井がきれいでした。

花山天皇の足守馬頭観音

こちらの馬頭観音さまは足の裏を見せている珍しい像。

足の効能書きあり

珍しい観音様も多かったです。

本堂の奥に厨子に入った千手観音さま

奥にいるからこちらの観音さまがご本尊かと思ってた。

弘法大師空海

強い意志を持った目。目力すごい。

伝教大師最澄

弘法大師ゆかりの寺に最澄もいるのは不思議。

最澄さんは絵や像がいつも頭巾をかぶっているのでなんとなくスカーフをしている女性のように思っていました。

この像も線が細くて優しそう。

天女が舞う美しい欄間

三十三観音が入った厨子

心行くまで仏像を堪能していると、意外と参拝客がいることに気づく。

バスは私一人だったことを思うと皆さん車なのでしょうか。

そして、肩で息して「しんどー!」と言ってます。

私も西国巡礼を思い立ったのが早くて良かった。

あと10年後だとこの行程は無理だわ。

観光センターで月見うどんの昼食

下山してバス停の前の「観光センター」でうどんで昼食。暖かくて美味しかったです。

常連さんたちの会話が面白くてこっそり笑ってました。

レトロな雰囲気の「観光センター」にはお土産もあります。

もう少し下るとこじゃれたカフェみたいなお店もありましたよ。

 

月見うどん

満願滝弁財天

観光センターの横に鳥居があるのでお参りしてきました。

満願滝弁財天

弁財天本堂 手作り感あります

橋の向こうに稲荷大明神

橋からみえるのは満願滝


満願滝

滝の両側に弘法大師と愛染不動明王役行者のお社がありました。

常富大神、白龍王大神

さっきの滝を見ると白龍って感じがしますね。

 

お昼を食べて、お参りしてトイレを済ませてもまだお迎えのバスの時間にならず。

せっかちな私はゆっくり登って下りてくればよかったとこういう時に思います。