しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

秩父三社めぐり④三峰神社

またしても緊急事態宣言が発令されました。

先月末に秩父に行けて良かったです。一日も早く収束してまた旅行ができますように。

 

秩父の三社巡りの仕上げは三峰神社です。

こちらはとても強いパワーを持っているそうで、「かなえたいという強い意思を持った人」を応援してくれるそうで、迷ったり悩んだりしている方は秩父神社などの穏やかな神社がいいとも聞きます。

三峰神社は、以前は毎月一日に授与される「白い気守り」が大人気で大混雑するほどでしたが、現在は中止しています。

 

アクセス

車が便利ですが、公共交通機関もあります。西武秩父駅前から西武バスで1時間15分。一日6~7便出ています。

www.seibubus.co.jp

一部道の狭い場所もあるので、車で行かれる方は気を付けてくださいね。

 

私たちがお参りした日は霧時々雨。とても幻想的でした。

前日の長瀞観光が暑いくらいの晴天だったのでとても対照的、肌寒いくらいでした。

というのも、三峰神社は標高1100mの山中にあるのです。

三峰神社のバス停で降りて、お土産屋さん兼食堂が並ぶ参道を進むと三つ鳥居が見えてきます。

三つ鳥居

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三つ鳥居

三峰神社は、日本武尊が東国平定の際に伊弉諾尊伊弉冉尊の国づくりを偲んで創建されました。ご祭神は伊弉諾尊伊弉冉尊です。三峰の名前の由来は白岩山、妙法ケ岳、雲取山から来ています。

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狛犬ではなく狼

三峰神社では、ご眷属(神様のお使い)として狼を信仰しています。日本武尊の道案内をしたとも言われています。長瀞宝登山神社では山犬が日本武尊を山火事から守ったとされていましたが、秩父の山には山犬や狼が多かったのかもしれません。

ちなみに狼は害獣除け、災難除けのご利益があります。

日本書紀欽明天皇紀にも「おおかみを畏き神」と記しています。おおかみ=大神ということで古代には信仰されていました。

 

前置きが長くなりました。

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境内は霧の中

境内を進むと分かれ道。

左に下って行くと随身門、まっすぐは日本武尊像、右手は奥宮遥拝所となります。

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霧の中の随身

本殿に向かうのに下って行くというのがちょっと不安ですが下ってください。

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朱塗りの色が美しい随身

江戸時代は神仏混交で仁王門でしたが、明治時代に神仏分離令により仁王像が撤去され、随身門となりました。

この門をさらに進むと、石段が現れその上に青銅鳥居が見えます。

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大神さまと青銅鳥居

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華麗な手水舎

本殿

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拝殿が豪華でした

拝殿・本殿ともに漆塗りで豪華な極彩色の彫刻です。拝殿の前、両側になパワーを感じる御神木があり(しめ縄がかかっていました)、御神木の拝所もありました。

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拝殿前の御神木

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拝殿の後ろに本殿が見えます

龍神

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拝殿にある龍神

拝殿のところに「龍」と分かるようになっています。こちらの龍は以前は水をかけると浮かび上がってきましたが、平成24年辰年から常に見えるようになったそうです。こちらの龍神様を待ち受けにするといいとか。

 

三峰神社には摂社末社がとても多いです。

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多くの摂社末社が並んでいます

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伊勢神宮

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祖霊社

伊弉諾尊伊弉冉尊は考えてみれば天照大神のご両親、伊勢神宮三峰神社と縁が深いですね。

日本武尊

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日本武尊神社

秩父ではあちこちに日本武尊が感じられます。

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巨大な日本武尊

古代に登山道もない風光明媚なこの峯に登るかしらとかはあえて考えまい。

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奥宮遥拝殿

奥宮まではしっかり1時間ほど登山する覚悟が必要ということで、たいていの人はここから奥宮を拝んでいました。雲海が見られるとのことですが、この日は霧で奥宮のあるという妙法が岳も見えませんでした。

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遥拝殿から随身門までは一直線

所要時間

私たちは御朱印をもらわず、ただお参りだけなので、乗ってきたバス(8:30西武秩父駅前発9:45三峰神社着)から駆け足でまわれば、すぐのバス(10:30三峰神社発11:45西武秩父駅前着)も可能かもしれません。

が、これは本当にもったいない。境内が広いので本当に走って行かないと間に合いません。ただどうしてもお参りしてお守りだけ欲しい人向け。

コロナ禍でなければ渋滞するそうなので、三峰神社の参拝にはゆったりしたスケジュールが大事だと思います。

私たちは11:30のバスで西武秩父駅まで戻りました。時間が余ったのと寒かったこともあり、食堂で暖かいおそばをいただきました。

 

西武秩父駅前祭りの湯

西武秩父駅前に「祭りの湯」という健康ランドがありました。中には入っていませんが、広いお土産屋とフードコートがありとても便利です。

西武線特急券を買い、時間があったので夫さんは秩父の地酒飲み比べ510円をしていました。

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秩父利き酒セット

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秩父小次郎が好みだそうです

車で行けば、秩父三社巡りも日帰りも可能かもしれませんが、あえて一泊して長瀞秩父観光を楽しみました。我が家の旅行先はほぼ私が決めるのですが(自分の好みだけでなくちゃんと夫さんの好みも考える)、今回も非常に好評でした。

ちょうどブラタモリ長瀞秩父の再放送が最近あって、石(地学)好きの夫さんは嬉しく復習していました。

 

それにしても、ワクチンが普及したら旅行が解禁になるかしら。早く自由に旅行したいーーー。

春日部-牛島の藤を見てきました

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色が濃い藤の花

春日部と言えばクレヨンしんちゃんと藤ですよね。

ずっと見に行きたいと思っていました。

春日部在住の友人に会いに行った時におつきあいいただき見に行けました。

「藤花園」です。

ushijimanofuji.co.j

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藤の牛島駅

 

東武アーバンパークライン「藤の牛島」駅下車徒歩10分。

私は友人が来るまで駅まで迎えに来てくれたのですが、駐車場は近くのスーパーの一部に無料で停めることができます。

入園保存料は大人1000円、子供500円。(規模からするとちょっとお高いかなぁ)

 

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入口はシンプル

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特別天然記念物です

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樹齢1200余年の藤

残念ながらこの日(4/17。開園当日に張り切って出かけてしまった)はお天気が悪く写真映えがしないのですが、藤棚は圧倒されます。

聞けば、藤は「鬼滅の刃」に出てくるとか。

牛島の藤のサイトの由来にも、娘の病気を藤が治す話が出てきます。

藤波のたなびく様子ってなんだか癒されますよね。

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天然記念物の藤

都内では藤がすっかり散ってしまっているところもあったので、この日に来たのですがまだちょっと早かったみたいです。

房の先のほうはまだつぼみでした。

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空が曇りなので接写です

ここからは私の拙い写真で申し訳ございません。

どうか皆様はご自分で素敵な景色を見て、写真を撮ってきてくださいませ。

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房の先はまだつぼみ



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日の当たり方で開花状況が違いました

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気品のある紫といった印象

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桃色の房の短い藤

この藤は可愛らしくて好みです。

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ほんのり頬を染めた感じ

藤の花って大人っぽい印象なのですが、こちらの花は少女のイメージです。

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こちらはすっきりした色

友人曰く、「いつもはもっと混んでいるのよ」とのこと。

まだ初日で天気も曇り空で五分から八分咲きといったところが良かったのでしょうか。すぐに出るにはちょっとお高い入園保存料だったので、花を見ながら友人とベンチでおしゃべりしていました。

 

お土産は紫芋入りのうどんなど種類が豊富なのですが、今年はクッキーはやっていないとのこと(友人が楽しみにしていたのに残念)。

 

開花状況などは園のサイトをご確認ください。

こぢんまりとしていて、藤の花を見るのに良いですよ~。

 

秩父三社めぐり③秩父神社

秩父三社は宝登山神社秩父神社三峰神社です。車なら一日で周ることも可能ですが、私たちは電車で行って、秩父に泊まり昼から飲みながら(私は飲めないですが)ゆるくお参りしてきました。

朝から宝登山神社聖神社にお参りし、次は秩父神社です。

秩父神社

秩父三社の2つめ。

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秩父駅から歩5分

ご祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと:政治・学問・工業・開運の神)、知知夫彦命ちちぶひこのみこと:知知夫國最初の国造、秩父地方開拓の祖)、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ:北辰妙見(北極星を神格化)武運の神様)、秩父宮雍仁親王ちちぶのみややすひとしんのう)です。

ご利益としては開拓とか学業成就などの神さまということですが、色々調べてみると、秩父三社の中では「どんな願いでもかなえてくれる」という穏やかな神社とのこと。

こういうオールマイティな神社っていいですね。

確かに境内には摂社末社も多くぐるりと回るとあらゆる願いが叶いそうです。

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手水舎も豪華

 

そして、こちらは左甚五郎の彫刻が有名です。

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権現作りの本殿

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本殿は家康が建立

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秩父って本来は知知夫と書くのですね

本殿の周囲に彫刻がたくさんあるのですが、一部修復中で見られない物もありました。

子育ての虎

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子育ての虎

狩野派の彫刻では虎の中に豹を一匹入れるそうで、こちらでは子育てしている母虎になっています。以前テレビ番組で「江戸時代の人は雄が虎で雌が豹だと思っていたので対で描かれている」と見ましたが、左甚五郎もそう思っていたのかしら。

 

この彫刻の説明書きの最後に載っていた言葉が秀逸でした。

「親の心得

赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 

子供には眼を離すな 若者には心を離すな」

子ども時代が過ぎたら放っておきがちですが、子供時代をすぎた若者にも信頼というか心が寄り添うことが大事ということですよね。

といいつつ私には子供がいないので親の心得と言われても・・・ですが。

お元気三猿

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お元気三猿は修復中でした

日光東照宮は「見ざる言わざる聞かざる」ですが、こちらは「お元気三猿」といって、「よく見てよく聞いてよく話す」です。わちゃわちゃしていて可愛らしいですよね。

修復中で彫刻は見られなくて、上の写真は説明書きを撮ったのですが、絵馬も可愛かったです。

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かわいいお元気三猿絵馬

北辰の梟

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北辰の梟

彫刻は小さくて目をこらして見ました。写真も望遠で撮影。

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こちらの神社の説明書きはどれも丁寧

つなぎの龍

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修復後公開されています。色が鮮やか

「天が池」という池の龍が暴れたときにはこの彫刻の下に水たまりができていたことから、この彫刻の龍を鎖でつなぎとめたところ龍が暴れなくなったという伝説があります。

龍は水神のイメージにつながるのですが、こちらの神社の説明書きには四神の話が書かれていて東北(表鬼門)を守る青龍を左甚五郎が作ったと書かれていました。

 

さらには、

「このつなぎの龍の特製絵馬を各ご家庭の居間や東北の角にお祀り頂き、ご家族皆々様のお幸せをどうぞお祈りください」とあったので、新居に飾ろうと絵馬を購入。

 

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絵馬を買いました


お札やお守りを売っている授与所は夕方5時までが営業時間のようですが、私たちが行ったのは時間ギリギリで、絵馬を頂いて写真を撮り終わったのは5時10分前でしたがすでにガラス戸が締まり営業終了していました。
先に絵馬を買っておいて良かった。

 

一日で宝登山神社(火災除け)と聖神社(金運アップ)、秩父神社(万能のご利益あり)ととっても運気が向上したような気がします。(←節操がない)

神社はどこも木が多くて、良い気が流れているように思うので行くだけでも良い感じがします。さらにこの日は、暖かく散策も楽しかったです。

 

「居心地の良い宿 コンフォートステイみやび」

この日の宿はもとワンルームマンションを改築したビジネスホテル「コンフォートステイみやび」

 

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フロントにはアメニティ、珈琲サービスあり、電子レンジもありました

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シモンズのベッドが部屋に鎮座するツインルーム

ワンルームマンションなのでベランダもあり、小さなキッチンもあったりして長期滞在も可能。(ロビーにランドリーもあります)

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キッチンはこんな感じです

素泊まりだったので、夕食は外で、夜食は部屋飲み。翌朝は部屋でコンビニご飯にしました。

緊急事態宣言が解除になったとはいえ、時短営業を課せられている時期でもあり、駅前も夜はひっそり。外で軽く食べてコンビニに行ってしまいました。

我が家は旅先の食事が適当で、レストランなどの紹介ができないのが残念です。 

秩父三社めぐり②聖神社

桜はまだ五分咲きでしたが、秩父三社巡りは暖かい日差しの中気分もあがり楽しかったです。秩父神社へ行く前にもう一か所行きたい所がありました。

宝登山神社長瀞の岩畳を観光した後、上長瀞駅から和銅黒谷駅へ。

 和同開珎

日本で最初の硬貨が「和同開珎」だと習ったのは昭和の子供。今は富本銭が最初らしいですね。流通したかという点では和同開珎だそうですが、それも流通と言えるレベルなのかどうか。でもそんなことはいいのです。

今回秩父に旅行するにあたって、来たかったのはこちらの和銅遺跡。

和同開珎の鋳造に際し、武蔵の国からニキアカガネ(純度の高い自然銅)が発見され献上されたとか。

そもそも唐にならって貨幣鋳造の計画はあって、銅の発見はきっかけにすぎないとか吉祥となって計画が進んだとか諸説あります。

和銅黒谷駅につくと、ホームにあるのはこちら。

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ホームにある「和同開珎」のオブジェ

私は「わどうかいほう」と習ったのに、説明書きは「わどうかいちん」になっていました。

「和同開珎」の「珎」は「寶」の異体字のはずなんだけど・・・

 

聖神社

駅を折りてまず向かったのは聖神社です。

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駅から歩8分くらい

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金運アップにご利益ありの神社です

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拝殿の前に和同開珎

こちらには神寶として、創建当時採掘された自然銅の塊と元明天皇から下賜された銅の百足があります。(公開していません)

 

金運アップにご利益があるということで宝くじ当選やビジネスの成功の祈願などに訪れる人が多いそうです。境内にも宝くじの高額当選のお礼などがたくさんありました。

私は宝くじは買わないですが、自営業(大家さん)がうまくいくように祈願しました。

 

和銅遺跡

聖神社から少し坂を上ってから林の中を下って行くと和銅採掘跡の和銅遺跡があります。今は和同開珎の大きなモニュメントと地名を表す掲示板しかありませんが、当時の景色を見るために行ってみます!

 

と、ここで一緒に歩いていたはずの夫さんの歩みがスローモーションのように遅い。車をよけて私の後ろにいるのかな?と思っていたけどそれにしても遅すぎる。

「どうしたの?」と聞くと「猛烈に眠い」という。ここへ来る前に長瀞で昼ビールして、ほどほどに歩いて疲れたとか。歩きながら寝るかと思うくらい遅かった(笑)

 

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和同開珎のモニュメント

このモニュメントのそばに銅の採掘現場跡がありますが、今となってはただのせせらぎです。

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採掘場跡とありますが・・・

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どうねんぼう

銅の洗い場だった場所で地名として残っています。

 

こんな感じでさらっと参拝をすませ、次は秩父へ移動。

和銅黒谷駅秩父三社のラッピング電車を見ました!

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三峰神社が描かれています

三峰神社はこの翌日に参拝予定でした。

 この日はこの後秩父神社に参拝後、秩父駅そばで宿泊予定でした。

桜咲きはじめ長瀞旅行・秩父三社めぐり①宝登山神社

新規感染者数は劇的に増えていて心配ですが、緊急事態宣言が解除になったので夫さんと小旅行してきました。

 宝登山神社

長瀞駅を降りて山のほうへ。まず宝登山神社に参拝です。

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駅前に白い鳥居がばばーんと

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桜は3分から5分咲き

参道の桜はまだ満開ではないですが、この日は暖かく気分があがります。

有名な阿佐美冷蔵には寄らずまっすぐに宝登山神社を目指します。

宝登山神社の由来)
第12代景行天皇の皇子日本武尊が東国平定の際に、麓の泉で禊をされ、山頂に登っていたときに山火事にあって絶体絶命のときに、山犬たちが現れて火を消し止め山頂まで案内してくれたことに対し、尊が神がご眷属の山犬を遣わして救ってくれたと感謝して山頂に神薙を建てて神武天皇・山の神・火の神を祀ったことに由来します。

後世、麓の泉から宝珠が飛翔する神変から火止山(ほどさん)から宝登山に改められたそうです。

(ご利益)

火災・盗難除け、家内安全、商売繁盛

 

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白い鳥居

金の飾りもついていて立派な感じ。

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権現作りの拝殿

江戸時代末から明治初期に作り替えられた権現作りの御社殿です。

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彫刻の彩色が鮮やか

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長坂坡の趙雲

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赤兎馬に乗る関羽

 

社殿には24孝や出世話が題材の彫刻があるのですが、説明を読んでも今一つピンとくる話がない・・・

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日本武尊のみそぎの泉

本殿の後ろにあります。硬貨を投げ入れると泉質に悪影響があるので投げ入れないようにの注意書きあり。

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泉はこんな形

四角く整えられていることもあり、日本武尊はお風呂に入ったの?と思ってしまう。

 

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宝登稲荷神社

境内には本殿だけでなく、稲荷神社、天満神社、水神社などなどあります。

こちらのお稲荷さんは、失くしものをしたときにお参りすると出てくるそうです。

 

ロープウェイで奥宮へ

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約5分の空中散歩

土日は15分ごとの運行なのですが、この日は混んでいて臨時便も出ました。桜がちらほら咲いていて暖かくてとても気分が上がります。

ロープウェイなら5分で山頂駅につきますが、遊歩道を歩いて登れば約50分です。

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奥宮

山頂駅から少し歩いてさらに階段を登ると奥宮です。

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奥宮の鳥居

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狛犬ならぬご眷属の山犬

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山犬も阿吽の呼吸

 

山頂は奥宮から歩2分。ここにはハイキングの方たちがたくさんいました。

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人がいなくなった一瞬の隙をついて

山頂は少し広くなっていて、多くの人がお弁当を食べたりして楽しそうでした。 

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秩父市街がよく見えます

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桜と飛行機雲

宝登山は蝋梅園や梅園もあったり、つつじやしゃくなげなど季節の花がたくさん咲くそうです。行った時は梅と蝋梅は終わってしまって、桜がちょっと早いかな、という感じでした。

小動物園もありますが、子供連れではないので興味がなくこのまま下山。

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レストハウスの横に下山道があります

遊歩道をゆるゆる降りていくこともできますが、ショートカットもできました。ただし、そちらはスニーカーではないと危ないです。雨上がりはぬかるみそうなので自己責任でお願いいたします。

 

お昼は秩父名物

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ガーデンハウス有隣で秩父名物ランチ

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わらじかつどん

わらじのように大きなカツが2枚(お店によって枚数は違うようです)。甘いソースで味付け。卵でとじてないカツ丼はカツがサクサクしていいかも。

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炙り豚みそ重

味噌が甘めのあじつけで美味しかったです。

わらじかつ丼もみそ重も二人でシェアしながら食べるのがちょうど良い感じでした。ボリュームがあるので女性一人で完食するには少し重いかもしれません。

 

岩畳

食後は駅の向こうの荒川へ。

川へでるまでの通りも飲食店やお土産物屋さんがたくさんでいかにもな観光地です。緊急事態宣言が解除になったばかりでみな出かけてきたんですね(我が家もですが)

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ライン下りは大賑わい

有名な長瀞ライン下りは大人気。

岩畳も人が多かったです。鉱物好きな夫さんは石も好きなので、「この石は・・・」と観察に余念がなかったです。長瀞ジオパークに指定されていました。

秩父赤壁といわれる断崖もありました。

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おそらくこのあたり

宝登山神社から長瀞駅に戻る途中でセブンイレブンがあったので缶ビールを買った夫さん。東屋で楽しい昼ビール。

その後は上長瀞駅まで岩畳沿いをお散歩。岩畳のそばは人が多かったですが、少し離れるとぐっと人も減りソーシャルディスタンスもしっかり確保。

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小滝の瀬

少し流れの速いところもありました。ライン下りの人たち以外にもカヌーやラフティングなどもできるようです。そういえば私も昔友達とラフティングをしに来たような・・・

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結晶片岩

みどりの片岩の間に白く透明な石英が・・・とか話ながらの散策。目で見たときはもっときれいに見えたのに、私のカメラの性能が悪いのかあまり綺麗に見えないのが残念。ぜひ自分の目で確かめてください。

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竹林と桜

 どうも写真が下手で、景色の良さが伝わっていないのですが、景色がよくてとても楽しかったです。

やっぱりお出かけって楽しいですね。

まるで台湾?!五千頭の龍が昇る聖天宮へ行ってきました

コロナ禍で海外旅行に行けない日々。

そんな中日本にいることを忘れてしまう非日常空間が埼玉県坂戸にありました!

「五千頭の龍が昇る聖天宮」です。

私が利用している旅行記サイト「トリプル」で紹介されてからずっと気になっていました。

triptriple.com

 

行き方と由来

東武東上線若葉駅から徒歩25分くらい。

もしくは川越駅若葉駅からバスで「戸宮交差点」バス停下車歩3分くらい。

 

こちらは道教寺院です。台湾の康國典大法師という方が、不治の病になったところ、道教の「三清道祖」という三神を信仰したところ完治したので、そのお礼と皆にも神様のご利益を分けたいということで寺院を建てたいと思っていたところ、台湾ではなく日本のこの地に建てよ、というお告げがあったので15年の歳月をかけて完成しました。

この地には最寄り駅もなく、雑木林の造成から初めて、一流の宮大工たちを呼び寄せて作ったそうです。

超絶技巧のオンパレードと、キラキラした空間に台湾の道教寺院にいるみたいです。

誰でも参拝できます。(参拝料500円かかります)

予約制ですが、コスプレ撮影もできるようです。

 

前殿

行きはバスで行きました。

突然何もない空間にどーんと現れます。

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天門・前殿・本殿と黄色の瓦屋根と龍がきらめいています

思わず「ふふふ」と笑ってしまうほどの大迫力。

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青空に映える黄色の瓦

入口で参拝料500円を支払い中へ入ります。

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すごい彫刻の数々

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九龍柱

一本の石の柱から何層にも彫り込んでつくってある九龍柱。九は永久の久ということで縁起の良い数字。

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入口の彫刻がまたすごい

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四大天王

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四大天王

金ぴかと赤と石と、こういうのって私の中華文化圏のイメージです。

 

前殿にある台湾おみくじ

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天井は釘を使わず組んでいます

 

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こちらの天井も

よく見ると一つ一つに神様がいます。

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こういった緻密さがアジアっぽい

天井ばかり見ていたら、前殿には台湾おみくじがありました。

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まず、籤竹をひきます

その番号を覚えておいて、陰陽の神椑を投げて、陰陽が出ればその番号のおみくじを引いて良し。陽陽の場合は許可待ちなので投げ直す、陰陰の場合は籤竹を引き直し。

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一度目は陽陽だったので投げ直し、二度目で許可出ました

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番号の引き出しからおみくじを頂きます

二度目で陰陽が出たのですが小吉という微妙な判定に結んで帰りました。台湾おみくじは書かれていることが大事なので持ち帰っても処分してもいいそうです。

 

本殿

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九龍網

こちらも一枚の岩から掘り出されている九龍網。

本殿では中での写真撮影は禁止ですが、離れて撮る分にはOKです。

まずガイドさんが建物について説明してくれます。

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本殿の天井も釘なし

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ご本尊の三清道祖(最高位の三神)

台湾のお参り

ガイドさんにお作法を聞きながら、お線香をあげてみました。

台湾のお線香は供養のためではなく祈願のためにあげるそうです。

お参りするときはお線香を持ったまま膝まずいて(心の中で)

①神様に自己紹介(〇〇に住んでいる◇◇です、△才ですなど)

②お願いことを言う(三神の徳が高いからたくさんお願いしてもOK、そしてなるべく具体的に伝わるように言う)

③お線香を捧げる

④膝をついてお辞儀を12回(女性は手の平を上にして、男性は手の甲を上にします。よく韓流ドラマでお参りしているときに手の平を上向けにしてお辞儀をしているあの感じです)

台湾のお線香は長いので、長くお願いしていても危なくないですよー。日本のお線香だったら長くお願いしていたら燃え尽きちゃいますよね。

一人だったので、参拝の様子は写真はありません。

 

お供えの食事も、何かを神様の御前に持ってくるのが大事だそうで、すぐに下げて食べていいそうです。(台湾の学生はお弁当を神様にささげてその後すぐに食べると言っていました)

 

ガイドさんは親切です

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屋根の飾り

屋根の上に龍だけでなくたくさんの神様らしき人がいるのですが、中には馬に乗って戦っているような人たちも・・・

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こういった山のような飾りもたくさんあります

本殿のガイドさんに「この馬に乗っている方たちは闘っているのですか」と聞くと、わざわざ事務所に「質問を受けましてー」と問い合わせてくれました。

なんでも、馬に乗っているのは武の神様だけど闘っているのではないそうで、周りにいるのは仙人たちだそうです。

ありがとうございました。

武の神様とゆかいな仲間たち風ですね。

 

鼓楼と鐘楼

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陰鼓

「太陽が沈む西側にあり、終わりを表す。陰からまた陽に転じる。」ガイドにありましたが、なんだか全て前向きで良いですね。鼓楼から見る景色がまた良いです。

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屋根の飾りを近くから見られます

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目線が変わると面白い

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陽鐘

「陽鐘は太陽が昇る東側にあり始まりを表す」道教は陰と陽が大事なのですね。

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願いを書く赤い布(陽紅布)

陽鐘の下には願いを書く赤い布があってこちらを奉納することもできます。鐘も鼓もすごい音のようなので注意書きがありました。

休憩所の自販機

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タピオカミルクティー

休憩所にはお土産の缶バッヂや台湾ドリンク、スィーツの自販機がありました。

タピオカミルクティーの缶は飲み口が小さめで、初めにミルクティーを飲んでしまうと最後にタピオカを飲み残すというコーンスープ缶あるあるのような羽目に。

 

緊急事態宣言は解除になったとはいうけれど、なかなか海外には行きにくいですよね。

国内も人込みをなるべく避けながら、それでも少しずつ出かけて行きたいと思います。

吉見町観光(吉見百穴・岩室観音堂・松山城跡)に行ってきました

日本古代史にハマっていますが、残念ながら近所に古代史関連史跡はあまりありません。

前から気になっていた埼玉吉見町の吉見百穴に日帰り旅行してきました。

「よしみひゃっけつ」ではなく「よしみひゃくあな」と読むそうです。

 

行き方

JR「鴻巣駅西口」から川越バスで「東松山駅東口」行に乗り、「百穴入口」バス停下車、もしくは「東松山駅東口」から「免許センター」行で「百穴入口」バス停下車歩3分くらいです。

私は鴻巣駅からバスに乗りました。

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雛人形祭も行われていました(終了)

西口のバス停はロータリーよりももっと外の大通りに向かって進んだところにあるので注意です。私は迷ってバスを見て追いかけてバス停に気が付きました。

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このバス停です(車内から撮影)

 

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この丘は武蔵松山城

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市野川を渡っていると百穴が見えます

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岩室観音堂(後で参拝)

岩窟ホテル

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岩窟ホテル(現在封鎖)

この「岩窟ホテル」は明治時代に一人の農夫の方が酒蔵にするために掘り始めたそうで、「岩窟掘ってる」から「岩窟ホテル」と呼ばれるようになり、一時期は百穴と同じくらい盛況な観光地だったそうです。

人力で掘っているので工事はなかなか進まず、もともと三代で完成するくらいの長久な構想だったそうですが、戦前には軍需工場に転用する計画があったり、戦後に台風で損傷が激しくなったので現在は封鎖されています。

 

吉見百穴

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吉見百穴(大人入場料300円)

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本当に穴がたくさんあります

吉見百穴古墳時代の後期から終末期(6世紀末から7世紀後半)に造られた横穴墓で、明治20年に発掘調査が始まり、「住居か墳墓か」の議論を経て(当初はコロボックルの住居説も出た)、研究の成果墳墓とわかり、大正12年に国の史跡に指定されています。

太平洋戦争末期には地下軍需工場が建設され、横穴もいくつか壊され現在確認できる横穴墓は219基です。(パンフレットより抜粋)

 

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右手奥には登れないようになっていました

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中央通路を登ります

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玄室内部

玄室は案外狭くて(当時の人は小柄だから当然ですが)、ベッドのような棺座というものがあります。なかには家族なのか複数の遺体を追葬したものもあったそうです。

 

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通路を登りきると絶景!

富士山や武甲山など山々がきれいに見えました。

中央通路を登り切ったところには建物があり、また小さな広場があります。

この建物の前で、無人ネギ販売があったのですが「撮影ご遠慮ください」とあったので撮影せず。

 

出土品展示館は休館でした。(コロナ禍のためと思っていたけど、平日だったからかな?)

耳環や勾玉、太刀、管玉、高坏、平瓶などいろいろな出土品が残されていますが、パンフレットに「伝」吉見百穴出土遺物とありました。

 

古墳時代には、大王や豪族たちは巨大な古墳を作ることで権威を示していましたが、大化の改新後は仏教の影響もあり、権威は古墳よりも寺院を作ることで示すようになります。

薄葬令も出され、古墳作りも禁止されるようになります。

この百穴は「豪族」や「渡来人」と言った特殊な集団の墓だったのではと考えられています。

勾玉造体験などもできるようですが、コロナ禍もありますので、事前に調べてくださいね。

 

ヒカリゴケ

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天然記念物「ヒカリゴケ」

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???

どれがヒカリゴケなのかよく分かりません。

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乾燥している時期はよく見えない?

地下軍需工場

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現在は修復中のため閉鎖

昭和19年から20年にかけて、吉見百穴の地下に軍需工場を作る計画がありました。

武蔵野市中島飛行機工場を移転する計画があったのに、空襲で被災し生産能力が10分の1まで落ち込んだので、さいたま市中島飛行機工場の移転が急務となって計画されたそうです。

私が行った時は修復のため閉鎖中で見学ができず、事務所でガイダンス動画を見ることができました。

 

工事は「吉松工事」(吉見と松山を結ぶ意味?)と呼ばれ、湾曲していた市野川をまっすぐに直し、四か所の工区(百穴地下、百穴北側、松山城下、岩粉山近辺)で、3000から3500人の朝鮮人労働者が突貫工事で作業にあたったそうです。地盤が柔らかいのは百穴下だけで、松山城下は岩盤が固くて崩落が起きやすいなど、工事は難航して設計図に基づくというより工事しながら測量して進めるような状態だったそうです。

20年に7月に完成して、部品製作の機械の搬入まですんだところで終戦を迎える。

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奥は深いようですが次の機会に

この工事に参加した朝鮮人労働者は昭和51年8月22日に最後の帰国者が帰ることになり、その時に園内に日朝平和友好親善のためムクゲの記念樹を植えました。

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右が北朝鮮からの白、左は日本産の赤色

事務所の方に聞いたら、「どちらかというと白いほうがきれい」とのこと。

 

岩室観音堂

吉見百穴の向かいに岩室観音堂があります。

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岩村観音堂

 

松山城の岩場を穿って観音像を祀ったので岩室観音堂といいます。平安時代の建立ですうが、戦国時代の松山城攻防戦で焼失してしまいました。

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お堂の2階にご本尊の観音像があるそうですが・・・

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2階から吉見百穴が見えます

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1階には石仏が88体あります

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あわせて88体

これらをお参りすると四国八十八か所めぐりと同じ功徳を得られるそうです。

 

お堂を抜けると松山城跡なのですが、その前に胎内くぐり。

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鎖場をほんの数メートル登ると

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ハート型の胎内くぐり

この後この胎内くぐりの右手の道を登って松山城跡に行こうと思っていたのですが、立ち入り禁止になっていたため、表通りから登ることにしました。

 

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松山城

こちらの武蔵松山城は、かつては関東管領上杉氏の勢力下にあったが、後北条氏が上杉氏を追い出し勢力を伸ばすと、上杉憲政から上杉姓と管領職と譲られた上杉謙信がたびたび関東に進出し、竹田信玄や北条氏康と合戦を繰り広げたそうです。(吉見町HPより)

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丘の地形を生かした山(丘)城

写真を見ても分かるように堀が多いです。配下の兵力が少ないので堀を多くすることと、背後の市野川で守りを固めていたようです。

こちら民有地なので、整備はされていません。良識ある見学を、の看板あり。

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軽い山登り

整備されていないのでスニーカーのほうが良いと思います。私はバス停に近い方から本曲輪までの最短距離を登りました。

ほんの5分ほどで本曲輪到着です。

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本曲輪は意外と広いです

後北条氏配下の上田氏の城であった時代が長いものの(後北条氏、上杉氏の支配下もあった)、交通の要衝でもあり城主はよく変わったようです。最後は小田原攻めの際に上杉・前田軍に攻められ落城しました。

 

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東松山駅駅舎がおしゃれ

帰りは「百穴入口」バス停から東松山駅へ。バスなら10分程度ですが、徒歩30分とありました。