しゃおれんの旅日記

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兵庫県立考古学博物館は体験型博物館で楽しめます

友人が教えてくれた「兵庫県立考古学博物館」に行ってきました。

JR土山駅から「であいのみち」を歩いて約15分。

遊歩道には、有名な年号を記したプレートがありました。

発掘ひろば

平日午前中の見学者は私一人。

講義室で先生たちへのレクチャーが行われている気配は感じる。

こちらの博物館は体験型とでもいうか、小学生が興味を持ちそうな仕掛けがたくさん。

入ってすぐ目に着く「発掘ひろば」

発掘現場の再現は見ていて楽しい

出土品が見えてる感じがいいですよね

学生時代に史学科だった私は発掘実習に2週間行ったことがあります。

(染み出た地下水をスポンジで吸う以外、何も出なかった)

HPを見たら、土日は「石棺に入ってみよう」「古代船に乗ってみよう」などのイベントもあるのですが、事前に電話で聞いたら子どもだけでした。がっかり。

この中には何かが埋まっているらしい

でも、発掘広場には大人用の長靴もあったんだけどなーー。

平日は対応する人がいなくてダメなのかも。

こんな体験を子どものうちにしたら、将来考古学者になろうと思う子もいるかもしれない。

古代鏡のパズル

発掘ひろばの展示室には、色々仕掛けがあって(パネルを開けると中に古代人の食事の模型があるとか)面白くて、私以外の見学者がいないこともあって、満喫しました。

鏡パズルは難易度をあげるために、縁の部分をわざと位置を入れ変えたりして戻す。

 

テーマ展示室

お次はメインのテーマ展示室。

ほぼほぼ模型の展示だけど、音が出たり、解説に工夫があって良かった。

ナウマン象をしとめる様子

一瞬もののけ姫かと思った

説明パネルもあるけど、Wi-Fiつなげて、QRコードを読み込めばさらに詳しい説明が音声と文字で読めます。

イヤホン無しで聞いていた

稲作道具も試せます

田下駄履いて歩き回り、石包丁で藁を切ろうとしたけど、切れませんでした。

やっぱり鉄の道具じゃないとダメだと思う。

(韓流ドラマ「鉄の王キムスロ」の再放送見ていたら、村長たちが「鉄の農具をくれ」といい、悪いやつが農具でなく武器を作ることに反対してたけど、押し切られてた)

矢尻が石から鉄へ

盾は初めは板で次は革

雲部車塚古墳の埋葬施設の再現

篠山市にあるこちらの古墳は、墳丘長158mの前方後円墳で、古墳時代中期では県下最大級の古墳です。当時のこの地方の王(有力者?)が眠っていると思われます。

 

明治29年に村の人が古墳を発掘しました。

石棺は板状の石を組み合わせて作られていて、蓋石や側石には縄掛突起あり。

石積はレンガのような平らな石が積まれ、表面は赤く塗られていました。

矛などの武器は、本来木で作られるはずの柄の部分も鉄で作られ、実用性よりも象徴的に武具を見せていたようです。

これらの武具が壁に掛けられた状態で見つかったのも、全国的に珍しいとか。

 

「明治の発掘でも、棺の蓋は開けられなかったので、今も王は豪華な副葬品とともにその中に眠っています」と説明文にありました。

どんな副葬品があるのか気になります。開けちゃいなよー。

古代人になりきれる

飛鳥時代の役人、女官、古墳時代の武人、巫女の服装ができます

飛鳥時代の女官の服に着替え「紫野行き 標野行き」などと歌ってみる。

人がいないからやりたい放題。

石棺

車塚古墳の石棺と違って、くりぬいて作っていますね。

土日には、石棺に入ったり、古代船は乗ったりできます。(子どもだけ)

準構造船

当時は帆はないんだ

地下の映像室で、船大工さんたちがこの船を作る様子の映像が見られます。

ちょうなで木の表面を削っていて、興味深かったです。

 

地下では、学芸員さんたちが出土品の修復、整理をしている様子を見られます。(撮影禁止)

いいだこの蛸壺

出土品の展示の中に、小さい蛸壺の展示があって、古代人はこうやってイイダコを捕まえて食べていたのかと思うと面白い。

イイダコのチュクミ(辛炒め)は美味しいですよね。当時は唐辛子がないから、塩味だけかな?

 

大中遺跡

展望台からの眺め

展望台は博物館の隣にあり、無料ゾーンです。階段を上り下りしてトレーニングしている地元の年配の方がいました。

博物館の隣は、大中遺跡で、一部復元しています。

大中遺跡は、弥生時代の竪穴住居の色々な形の住居跡がみつかった珍しい遺跡です。

円形、方形、長方形、五角形、六角形、ベッド状の高床部を持つものもあったそうです。

竪穴住居の復元

方形の住居跡

ベッド状の遺構がある長方形の住居跡

ベッド状の遺構は九州にはあるけど、近畿ではここだけ。

見学しながら、本当にベッド状の遺構があったのかなと不審に思うくらい普通の穴。

今から始められても・・・

博物館に戻ってトイレを借りていたら、壁にあるポスターを見つけてがっかり。

弥生の御朱印巡り

チラシを貰ってきましたが、去年の10月から始まったみたいです。

もう既に8ヶ所も行っているので、これから新たに集める気が起きない。

大中遺跡、唐古・鍵遺跡、妻木晩田遺跡、(平原遺跡、須玖岡本遺跡、板付遺跡、吉野ケ里遺跡、金隈遺跡)()の遺跡は去年の2月に行ったばかりだし。

もらっては見たけど、多分捨てる

御陵印(天皇陵の印)はコンプリートしたけど、

古墳カードも最近あちこちで見るようになったし、御城印も増えたけど、今更ねぇ・・・

途中から始まると、三十三札所のように頑張れない。

 

神戸からだいたい半日かけて満喫しました。

今回は行かなかったけど、垂水に五色塚古墳(訪問済)もあるので一緒に見学してもいいですね。

加西分館に「古代鏡展示館」というのがあるので、受付で聞いてみたら、「ものすごーく交通の便が悪いので、考古学博物館の後に行こうとすると、午後に三宮に戻ることは不可能」と言われて諦める。合わせて行こうと思ったら一日がかりだそうです。

 

この日の午後は、推し仲間と語りながら、ライブの時間までダラダラと過ごす。

いつも旅行中は、みっちり予定を入れて動き回るけど、ダラダラ過ごすのもいいなと思いました。