いよいよ充実した古代史旅も最後。
友人がつきあってくれて非常に楽しかったです。
楽しい時にリアルタイムで楽しいと言いあえることの嬉しさ。
山鹿市立博物館
博物館の写真を撮り忘れました。入場料270円。館内は撮影禁止です。
装飾古墳館の多くのレプリカを見てきたので、少し寂しい感じ。
ここは、チブサン古墳の見学をする際の集合場所でもあります。
スタンプラリーがあり、それぞれのスタンプが可愛かったです。
千葉から三つも周る人なんて少ないだろうから、どうかお米があたりますように。
2ヶ所以上で1口。私たちは鞠智城、装飾古墳館、山鹿市立博物館で3つ集めました。
古墳の森散策
天気が不穏で傘を持って行く。
中央部を近世の掘り道として断ち切られていました。
この一帯は、畑地として開墾され、段々畑状となっていたのを、整備前の試掘調査により周濠も見つかり、円墳として復元されました。
掘り道は園路として生かして、古墳の森へのタイムトンネルとして活かしたと説明文にありました。
古代ほど近世に熱意がなく、薩軍のこの方を存じ上げなかったけど、調べてみたら意外と有名人でした。
陸軍少佐で、西郷隆盛と共に下野して、西南戦争に参加。乃木希典から軍旗を奪うという活躍をした人だそうです。
(というより、乃木希典がちょっとアレなんじゃ・・・)
オブサン古墳
チブサン古墳のそばにある6世紀末から7世紀初めに作られた円墳。
帰宅後調べたら、なかなか由来がある古墳でした。
阿蘇泥溶岩で作られた石室を持ち、豪族の墓として作られました。
平安時代にも、地元の有力者が墓として使用(副葬品から判明)。
江戸時代には、付近が開墾され、墳丘は削られます。しかし、近くに「チブサン古墳」(お乳がよく出るというご利益が広まる)があり、こちらは「産ぶさん」という安産の神様として信仰が広まり、江戸時代の銅銭などが出土しています。
西南戦争では、政府軍の陣地として利用されたとのことです。
前室まで入れました。
扉石がどかされた時の景色ってこんな感じなんですよね。
チブサン古墳
その後、傘を差しながらチブサン古墳を探します。
チブサン古墳までの道が黒い石で舗装されているのですが、すごく滑るので気を付けてください。ぐっとこらえたけど、危なく尻もちつきそうでした。
6世紀後半に作られた前方後円墳。割石を積み上げて作られた石室の中に、石屋型石棺が置かれ、壁に赤黒白で装飾されています。
この絵が乳房に見えるからチブサン古墳って・・・
事前予約すると土日祝に内部の見学ができるようです。
私たちは平日に行ったので見られません。
これでほぼ目的達成ですが、福岡空港に戻る前に、友人が江田船山古墳にも連れて行ってくれました。
江田船山古墳
「道の駅きくすい」のすぐ隣に、古墳公園として整備されていました。
どうやらイベントがあるようで、のぼりやテントの準備をしていました。
公園内の駐車場に停めて、どれが江田船山古墳なのか案内図を見ながら探します。
5世紀末から6世紀初めにかけて築造された三段築成の前方後円墳。墳丘長62m、造り出し、周濠があります。
石人、石馬も見つかっていますが、この古墳を有名にしたのは「銀象嵌の鉄剣」です。
国宝指定され、東京国立博物館にありますが、教科書には埼玉の稲荷山古墳の鉄剣と並んで、この時代の重要な資料となっています。
「台(治)天下獲□□□鹵大王世、奉事典曹人名无□弖」から、ワカタケル大王(雄略天皇)の時代には、典曹人(文官)という役職があったこと、「无□弖(ムリテと教科書には載る)」がヤマト王権の役人についたことなどが分かります。
多くの副葬品が出たことからも、地方の豪族ながらムリテはなかなかの権力者。
もしかしたら、磐井と対立していたかも?なんて妄想も楽しいです。
「見学する時は扉を閉めて」とあるけど、閉じ込められたら怖いので開けたまま見学。
ガラスが水滴でものすごく曇っていて、遺跡保護として大丈夫か心配。
公園内は古墳だけでなく、古民家も移築されていました(見ていないけど)
有名な古墳を見ることができて、非常に満足でした。
復習をしていても、なかなか今回の旅行も良かったと思う。
飛行機が飛ぶかハラハラ
朝の鞠智城や装飾古墳館くらいまでは、曇り時々雨で寒いくらいでしたが、チブサン古墳や江田船山古墳の見学の頃は急に晴れました。
福岡空港から飛ぶ予定の私も安心と思っていました。
友人に空港まで送ってもらって、お土産買って、友人と別れてゲートに向かいます。
が、そのころ、急に福岡空港付近に雷雲発生して、遅延が発生し始めました。
LCCだから、遅延するとこの日帰れないかも、とハラハラしましたが、少し遅れただけで無事に帰れました。
私は働いていないので、一日帰りが遅くなるのくらいなんともないのですが、たまたま帰宅翌日に別の友人たちが来てくれることになっていたので。
今回は、車だったからすごく楽でした。つきあってくれた友人に感謝です。
ドライブ中も毎晩部屋でもしゃべり倒していた。
普段、ほとんど発語をしない生活を送っているのでとても楽しかったです。
数少ない歴史好きな友人。次はどこに行く?と相談してます。
これからも、趣味の旅行ができるように心身ともに元気でいないとと思いました。