しゃおれんの旅日記

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奈良旅5-聖徳太子ゆかりの四寺・法隆寺と中宮寺、法輪寺、法起寺

夫さんの旅日記(途中で挫折してる)を辿る寺めぐり旅をしてきました。

夫さんが行ったのは今から20年以上前で、法隆寺駅は高架になっていませんが、今は高架になっています。

夫さんも20分以上かけて歩いたというので、私も歩きました。

法隆寺の前に藤ノ木古墳に寄る予定だったこともある)

参道の松並木

参道の松並木がいいので、駐車場に直接行くより、少しは参道を歩くのもいいですよ。

法隆寺

聖徳太子が父用明天皇の意思をついで建立したとされています。

斑鳩寺は焼失して、現在あるのは再建したものとも言われていますが・・・

修学旅行以来の法隆寺

 

吽形

阿形

カメラが趣味の夫さんは学生時代にこの阿形で写真展に出展したと書いてある。

前妻の息子が形見分けで一眼レフを持って行ってしまったけど、もう売っちゃったかも・・・

五重塔と金堂、中門

 

夫さんの字を見ると泣きそう

旅日記には、夫さんが五重塔の初層の塑像群を気に入ったようで感想がありました。

「本当に悲しそう」と書かれている塑像を楽しみにしていたのですが、初層に入れなくて外から覗くだけだったので、背の低い私はちょっと見づらい。
涅槃の場面でとても悲しそうな弟子がよく見えなくて残念でした。

絵葉書から

飛鳥時代薬師如来や釈迦三尊は夫さんはあまり好きじゃないらしく「いま一つ心に響かない」とか書いてます。

でも、私は薄い体で衣紋が左右対象で人工的なところが、人間離れしている感じで好きなんです。

鎌倉時代の運慶快慶のような筋肉隆々も人間離れしてるけど、私はあんまり・・・

金堂にいる四天王は、直立不動で素朴な感じで好きです。

 

金堂の軒を支える龍

軒を支える鬼

 

軒を支える獅子(狛犬?)

聖霊

秘仏なので資料を写真撮らせてもらいました

厨子の中には、太子、如意輪観音地蔵菩薩、太子の息子の山背大兄王、弟の殖栗王、卒末呂王、恵慈法師もいます。

この弟皇子たちはなぜここにいるんでしょう?

聖徳太子

昭和生まれには懐かしいお札のお顔と違って、目がきりりと吊り上がり厳しいお顔。

2m以上もあるすらりとした百済観音

 

夢違観音

大宝蔵院という宝物館に、有名な仏像や玉虫厨子などが展示されていました。

夢違観音、百済観音は好きなので会えて嬉しい。

夢殿

救世観音は秘仏なのでお会いできませんでした。

(救世観音は聖徳太子がモデルと言われてますよね)

法隆寺聖徳太子のお寺なので、いろいろな太子像があって面白いです。

邪馬台国論争と同じくらい、法隆寺も再建、非再建論争も続いていますよね。

正解が分からないから楽しいのかも(私は単なる歴史好きだから)

それにしても御堂から御堂を歩いていると日陰がなくて暑くて本当に辛い。

コースを外れて、じっくり見ようという気にならないから真夏と真冬は観光に向かないですね。

 

中宮寺

半跏思惟像が鎮座する本堂

夢殿の隣にある中宮寺

聖徳太子の母、穴穂部間人皇后の中宮を寺にしたとされます。

半跏思惟像と天寿国刺繍帳のレプリカがありました。

中宮寺の半跏思惟像

こちらのご本尊は広隆寺の半跏思惟像と甲乙付け難いくらい好き。

優しいお顔をしみじみと眺める。

私は昔木彫を習っていて半跏思惟像を作ったことがあるのです。

(私が作った仏様は顔が起きていて手と離れているので、思惟と言うより呼ばれてるみたいでしたが)

天寿国繍帳は、太子の妃の橘大郎女が作ったとされる国内最古の刺繍で、当時の風俗が分かる資料ということですが、劣化している様子も忠実に再現しているレプリカなので、ところどころ糸が抜けてました。

法輪寺

中宮寺から法輪寺までは1.5Kmくらい。

暑い中ひたすら歩いていく。

途中に飲食店も特にありません。自販機は2つくらいあったかな。

参拝客も法隆寺中宮寺までで、それより先に行く人はいませんでした。

でも、私は夫さんの旅日記にあったので行くことに。

法輪寺

三重塔が見えてきた時はホッとしました。

法輪寺は、聖徳太子の息子の山背大兄王聖徳太子の病気平癒を祈願して建てたとされます。

こちらのお寺では、夫さんは仏様の後ろに回れることについて、舞台裏をのぞいたみたいであまり好印象を持っていない。

さて、どうでしょう。

講堂の中には、十一面観世音、地蔵菩薩など9体の仏像が鎮座していて、確かに後ろも見られます。

十一面観世音の頭の上の後ろにある憤怒の顔が見られるようになっていて、私は後ろも見られるって面白いと思ったけど。

美術館みたい?お寺はあんまり後ろは見ないですからね。

三重の塔は再建

法起寺

旅日記によると夫さんは法起寺でお財布を落とした様子。
と言うより、法起寺前から3時間に一本しかないバスに乗れてラッキーと思ったら20分ほど進んでから財布がないことに気づいて、降りて1時間くらい走って法起寺に戻ったとある。

法起寺にもなくて、法輪寺にあったらしい。

と言うことは、法起寺は当時は拝観料が掛からなかったと言うことなのね。

(現在は300円かかるので、ここでお財布がないことに気づくはず)

夫さんがお財布を落とすなんて本当に不思議で、そのページは何度も読んじゃう。

最古の三重塔(国宝)

聖徳太子岡本宮を寺にしたとされます。法隆寺とともに世界遺産に登録されています。

法起寺自体は小ぶりで、三重塔が綺麗で、御本尊の十一面観音はガラス越しに拝みます。

ゆっくり御本尊を拝みたいところですが、1時間に一本のバスがあと5分に迫っていたのでバス停に走りました。

法起寺鉄人28号くん

法起寺にいられたのは15分くらい。名残惜しいけど、まあこれくらいでもいいかも・・・

ネット情報では、秋に来るとコスモス畑と三重塔がすごく映えるようです。

こうして、夫さんの行った四つのお寺を回れてよかったです。

法起寺前からバスで近鉄郡山駅に出て、午後は古墳巡りです。