しゃおれんの旅日記

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奈良旅3-アクシデントと新薬師寺、志賀直哉旧居

この旅最大のアクシデント

西大寺を参拝したところで、いよいよ自転車が怪しい。

ハンドルを切ろうとすると滑っちゃう。

大和西大寺駅南口の高架下にレンタサイクルがあったので、もし持ち直すなら帰れるかもと思い、空気入れを借りる。

でも、やっぱりだめ、すでにシューという空気がもれる音がする。

借りたところ(JR奈良駅のレンタサイクル店)に電話して、「どうしたらいいですかねー」と聞くと、車で迎えに来てくれるとのこと。

ここに預かってもらって電車で帰ってきてと言われると思ってたから、ありがたく待つことに。(会社が違うからそうもいかないか)

と、ここでニュースで流れるほどの豪雨が関西地方を襲います。

ひゃー。まるで洗車機の中にいるかのよう。笑いが出ちゃう。

 

高架下の駐輪場に併設されたレンタサイクル屋さんで、
職員の方が親切に
「椅子にでも座って待ってなよ」
「これから豪雨が来るからかえって良かったかもね」
「トラベルにトラブルはつきものだから」なんてオヤジギャグまで関西弁で聞いたのですが、
あまりにも激しい雨で、事務所の方まで水が入り込んできちゃって、みなさんモップで掻き出す作業に大わらわでした。

高架下にいるのに、吹き込んだ雨で濡れるくらい。

気温も一気に下がりました。

豪雨でアンダーパスが通れなくなったとかで一時間くらい待ちましたが、お迎えに来てもらい、JR奈良駅まで帰ります。

JR奈良駅のレンタサイクルさんと大和西大寺駅のナコーレンタルさんありがとうございます。

薬師寺

車に乗せてもらっている間に豪雨から普通の雨程度になったけど、自転車も返してしまったので、その後の観光の予定は変更に。

夏は明るいのでどうしても6時くらいまで観光したい。

3時半くらいに奈良駅に帰ってきたので、新薬師寺に行きました。

歩くと30分以上かかったけど、途中までバスで行けば良かったのかな。

最寄りのバス停からも歩くみたいだったので判断に迷います。

本堂と鉄人28号くん

パンフレットからお借りしました

薬師寺十二神将で有名。

酉年は手前右から三番目、左手をぴしっと挙げている像です。

午年の珊底羅(サンテラ)大将がイケメンでした。

夫さんは、各彫刻の前に下げられた絵馬が気になったらしく、旦那様の健康長寿を祝う女性の絵馬のことを羨ましそうに旅日記に書いている。

私も書いて叶うなら夫さんの健康長寿を願いますよ。

 

薬師寺は、光明皇后聖武天皇の病気平癒を祈願して建てたのが始まり。

薬師寺天武天皇が皇后鵜野讃良のために建てたと言うし、権力者は規模が違いますね。

比賈神社

ご祭神十市皇女

薬師寺の門前にあった小さなお社。

十市皇女がご祭神というので思わず写真を。

神像石

お社の隣に、「神像石」というのがありました。

弘文天皇の曾孫淡海三船は、弘文天皇(大友皇太子)を顕彰するため、四代にわたるお姿石を祀ったと由来が書いてありました。

淡海三船は、持統天皇とか天武天皇などの漢字の諡号を考えた学者。それまでは鵜野野讃良天皇や、浄御原天皇などの長い和風の諡号でした。

意外なところで意外なものに会い、ちょっとうれしい。

志賀直哉旧居

この後間に合いそうだったので、志賀直哉旧居にも寄りました。

現在は奈良学園セミナーハウスになっています。

志賀直哉旧居

友人の熊谷守一が贈ったもの

客間から若草山が見える

2階の客間から若草山春日山が見えるという素晴らしさ。

北向きの書斎

サンルームや当時最先端のキッチンなど、志賀直哉はゆとりがあるんだなあと思う。

ガスこんろや水道付

ダイニング

志賀直哉は作品も好きだけど、子煩悩な印象なので好印象。

(芸術のためとはいえ、ピカソのように愛人たくさんとかはちょっと受け入れがたい)

サンルームにて

ここで、閉館時間の五時半。

砥石町バス停まで歩いて、バスでJR奈良駅まで戻りました。

東大寺周辺から内外の観光客がたくさん乗ってきました。この日、私が行ったところはどこも静かだったけど、東大寺は混んでいるんだなあと覚悟する。