夫さんと自分の「極楽往生」を祈願して三十三か所めぐりを始めました。
元慶寺から今熊野観音寺への行き方
住宅街を通り徒歩20分ほどで地下鉄御陵駅に戻ります。
御陵駅(8:53発)三条京阪駅 歩いて京阪三条駅へ乗り換えます。京阪で東福寺(9:18着)(470円)
東福寺の駅から泉涌寺を目指して進み、泉涌寺の手前に15番今熊野観音寺があります。
15番今熊野観音寺
奥に多宝塔もあり、境内は思ったよりも広かったです。
15番今熊野観音寺の縁起など
ご本尊 十一面観世音菩薩(9月21日~23日)
「昔より 立つとも知らぬ今熊野 ほとけの誓い あらたなりけり」
縁起
東山山中で老翁に姿を変えた熊野権現に出会った空海が一寸八分の観音像を託され、一尺八寸の十一面観音を刻み胎内に納め、堂宇を建立したのが始まり。後に熊野信仰が盛んになると、こちらも篤く信仰されるようになりました。後白河法皇は熊野詣でを34度もしたが、源平争乱時で都をそうそう離れられないので熊野権現社を勧進し、その本地仏を祀る寺として今熊野観音寺を崇敬した。
御寺泉涌寺
楊貴妃観音で有名な泉涌寺。歴代天皇の菩提寺としても有名です。
拝観料500円。
前回は泉涌寺にはお参りせずその裏手の孝明天皇陵と後堀河天皇陵をお参りしていました。
xiaorentraveldiary.hatenablog.com
今回は泉涌寺の中の月輪陵に行きたいなと。
御座所(皇族の方が参拝されるときの休憩所。侍従や女官たちの控えの間もあります)は拝観料とは別に300円。
庭苑がきれいでした。
お寺の名前の由来ともなった泉を覆う屋形。今も湧いているとのこと。
月輪陵
山科陵もそうですが、背後に山がありとても静か。
先に御陵印を頂いていたけど、参拝したので気持ち的にすっきり。
(御陵印は陵墓管区事務所でまとめて押せるので御陵に行かなくても集められますが、それじゃあちょっとね)
ランチはイカリヤコーヒー京都で
今熊野観音寺と泉涌寺の参拝を終えて、東福寺まで歩いて戻り京阪で祇園四条(160円)に戻ります。
河原町まで歩いてランチは「イカリヤコーヒー京都」でカツカレーとモンブランとアイスラテのセット(2244円)
この後、朝預けた荷物をロッカーから出して阪急に乗り、総持寺に向かいます。
22番総持寺への行き方
阪急で京都河原町(21:10発)から総持寺(12:37着)へは途中高槻で乗り換えて30分ほど。(320円)
駅から歩いて5分くらいです。JR総持寺からも同じくらい。
仁王門をくぐると開けた感じで明るい印象です。
こちらは亀の恩返しで有名なお寺。
開祖の藤原山蔭は料理の達人だったので、境内に包丁塚もありました。
巡礼関係の購買所や喫茶店などもあり、なかなか充実した感じでした。
縁起など
ご本尊 千手観世音菩薩(4月15~21日御開帳)
「おしなべて 老いも若きも 総持寺の ほとけの誓い 頼まぬはなし」
縁起
「今昔物語」に登場する「亀の報恩」によると、藤原高房が捕えられた大亀を逃がしてやったところ、川に落ちて行方不明になった息子の藤原山蔭が亀の背に乗って帰ってきた。これに感謝した高房が観音様の造立を発願するが果たせぬうちに亡くなったので息子の山蔭が継いで千手観音菩薩像を造立、その姿は亀の背中に乗ったもの。
観音様によって子どもが救われたから、子育てや厄除けの観音様としても。
仏師が千手観音菩薩を彫る千日の間、山蔭が毎日違う料理を作ったことから「中納言の千日料理」と言う言葉が生まれ、宮中料理の諸作法を整えたので庖丁道の祖とされ、全国の調理師から信仰を集めているとか。
ここまででだいたい13時半ほど。
この後は大阪の義実家に行きましたが、京都から帰るなら宇治の10番三室戸寺や醍醐の11番准胝堂なども行けたかも。
東京からだとまず関西に来るだけで大変ですが、巡礼なのでこの移動も観音様と共にあると思って、満願成就目指して頑張ります。