なぜ「鶴の舞橋」か?
友人の青森のメイン目的地は「鶴の舞橋」でした。
「チプサブイルチェ」というバラエティ番組で、イ・サンユン氏、ヤン・セヒョン氏、ユク・ソンジェ君が鶴の舞橋でロケをしていました。(スンギ君とソジンさんは別行動)
「長生きできる橋」を渡って長生きしようという目的のため。
友人はサンユン氏の大ファンなのでぜひとも同じ場所に行きたいとのこと。
私はそこまでファンではないけれど、「好きな人のことを考えて幸せそうな人」を見るのは大好きなので、一緒に楽しんできました。
私たちはバラエティ番組のDVDを見てキャプチャーを用意して、なるべく再現しようと。
大森勝山遺跡からはタクシーで20分ちょっと。4320円でした。
鶴の舞橋に到着
私たちはドローンがないので上から見ることはできませんが、この美しい橋を渡って堪能します。
次の電車まで2時間弱あるので、時間はたっぷりあります。
以前「大人の休日俱楽部」のCMで吉永小百合さまが訪れ、その直後は観光バスも来ていたそうですが、最近は静かなようです。
遠くを見ると快晴ではないですが、岩木山の山頂まで見えます。良かったーー。
ロケを再現
さて、ロケの通りに歩いていきます。
漢字が読めないセヒョン氏が適当に読んでいるのを、日本語が分かるソンジェ君が笑っていましたね。
日本一長い木の橋なのですが、「長生きの橋」とかけているようです。
300mもあり、とてもきれいな橋です。
手を重ねた後、「오래오래 살자(長生きするぞー)」と言い、なぜか息を吸い込んでから橋を渡り始めます。
当然、これを再現。
友人と二人、名乗りながら手を重ね、「오래오래 살자」と言って歩き始めました。
空いているからできることですが、知らない人から見たら何やってんだろうですよね。
人が少ない青森でロケをした理由が分かります。
「悟り」を得る番組のためか、ロケ中も「この橋は人生を表しているんだと思う」とか勝手な意味づけをしていましたね。
みな「そうだね」と納得して、「そんなわけないでしょ」とかツッコまないのが不思議。外国に来て感動の沸点が下がって、ささいなことで感動してしまっているのかしら。
鶴の舞橋には、100mずつ二か所の東屋があります。
彼らは橋を30歳ごとの区切りだと意味づけして、真ん中の橋(30歳から60歳は子供を育てる責任もあって重いから)は、最初の橋(30歳までの青年期)よりも急になっていると言っていました。最後は人生の終わりに向けて少し緩やかだとか。
番組の字幕では「実はほとんど差がない」「製作者の意図と異なる勝手な見解です」などと注が入っていました。
さて、私たちはDVDを見て当然笑っていたのですが
「あれ?本当に少し急に感じる?」と錯覚してしまいました。
人生の重みを感じながら、いくつもの悟りを得て渡った彼らは「渡り始める前より遠くなったはずなのに、山が大きく見える」と言い出します。
「悟りを得たから」と納得していましたが、そんなわけはあるまい。
でも、なんとなく岩木山が大きく見えます。なぜ?
私の推測。
渡り始める前は、橋のそばの公園の木々が山の裾部分と重なり、木との対比で遠くにある山が小さく見えます。
でも、渡り終えると木々も山も一体となって見えるので、岩木山の本来の雄大さが見えるのではないかと。
(すみません。これも勝手な推測です)
電車の時間まで余裕があったので、人が来たら行き過ぎるまで待って、ロケの再現や写真撮影を行い、途中の東屋で持参したパンを食べてお昼ご飯にしました。
(駐車場に小さなお土産屋さん兼食事処はありますが、メニューは少ないです)
時間をかけて、写真を撮ったり、騒いだりしながら渡ったので、二度目は静かにわたりました。
楽しかったです。
二往復しました。長生きできるでしょう。
(長生きしなくても、生きてる間健康でいられればそれでいいんだけど)
岩木山と鶴の舞橋はとてもきれいでした。
前日と行程を変えて良かったです。快晴ではないですが、岩木山がしっかり見えます。
橋のそばでカヌーのアクティビティを楽しむ人もいましたよ。
後から見ると、同じような写真が何枚もあってかなり整理しました。
陸奥鶴田駅へ
午後は太宰治の生家「斜陽館」の見学してから、弘前駅前からリムジンバスに乗り青森空港へ行く予定。
陸奥鶴田駅13:17発の電車に乗ります。
鶴の舞橋から最寄り駅へのバスはないので(バス停まで20分くらい歩くらしいです)、タクシーを呼びました。
それまでのあいだ、駐車場そばのお土産屋さん兼売店で時間をつぶしました。
鶴田町はスチューベンという葡萄の名産地です。
リンゴだけではないんですね。美味しかったです。
駅までは10分ちょっとだった気が。ここのタクシー代は友人が出してくれたのでちょっとうろ覚え。2000円を少し超えていたような気がします。
鶴田町は鶴推しかと思いきや、最近は鶴は来なくて、白鳥ばかりだとタクシーの運転手さんが言っていました。
町名も駅名も鶴なのにいいのかな。気候の変化が関係しているのでしょうか。
鶴のゆるキャラ、つるりんがいました。(名前が誤解をまねきそう)
好きなもの満載の青森旅、楽しいです!