東尋坊
前に夫さんと来たときは、登山と歴史がメインで、海の方には来なかったので、今回は初福井の友人と東尋坊へ。
三國からはバスが一時間に一本あります(時間は要確認)
私だけでなく、友人も高所恐怖症だったので、岩場までは行かず、遠くから景色を眺める。
みなさん、岩場まで行くんですね~。すごいなあ、怖くないのかな。
突端のほうまで人がいるから驚く。
この後、海面上にある雲の層に夕日が潜ってしまい、海に沈む夕日は見られず。
東尋坊は、街灯も少なそうだし、夕方5時ともなればお店は全部閉まっているしで、高所恐怖症の私たちは、夕日が見られなくなった後はすることがない。
次のバスで街まで戻りました。
この景色、船越英一郎さんが犯人を追い詰めるシーンを連想してしまいます。
夫さんがいたら、きっと柱状節理について語り出したと思うけど。
翌朝は豪雨
街のシンボルともいえる龍翔博物館や宿の近所の町家を散策しようと思っていたのに、朝食を食べていたらものすごい雨の音がする。
友人が、3D雨雲レーダーの画面を見せてくれました。
雨雲もおどろおどろしい紫まじり。
友人は自称雨女、私は山口限定雨女(長州藩と安倍元首相の悪口ばっかり言ってたから、山口行ったときに晴れたことがない)。
せっかくの福井で豪雨に遭うとは。
この後、少しだけ雨が弱くなったので、観光することに。
チェックアウト後は、宿の近くの観光案内所で荷物を預かってもらいました(ご厚意)。
もう少し早く雨が上がれば、三国湊の町家などの見学をしたのに。
旧森田銀行本店
宿の近くにあったレンガ作りの洋館。
午前9時から午後5時開館(月休)、入場無料。
三国湊は、古くから経済の要地でしたが、特に北前船の寄港地として発展しました。
森田家は北前船による廻船業の豪商で、1894(明治27)年に森田銀行を創業、県内上位の優良銀行に成長します。
1920(大正9)年に、この建物が本店として落成します。
その後、福井銀行と合併し、福井銀行三国支店として営業していましたが、1994(平成6)年に坂井市の財産となり、復元保存工事をして、文化遺産として公開しています。
カーテンボックスや床が寄せ木細工だったり、天井が漆喰彫刻だったりとすごく豪華でした。
設計技師は、横浜開港記念会館や長崎県庁もてがけた山田七五郎氏、大工棟梁は地元の四折豊氏。
2階の会議室の床は寄せ木細工で、顔が映りそうなくらい磨かれていました。
このとき、一階には実はNHKの撮影班がいて、一階の写真を撮れませんでした。
邪魔にならないように静かに見学。
弘前観光でも思ったけれど、近代洋館ってすごく丁寧に豪華に作ってますよね。
龍翔博物館
三国駅の向こう、丘の上に立つ龍翔博物館。
明治時代は海の近くにあった龍翔小学校として使われていた建物を移築して、「みくに龍翔館」という資料館でしたが、昨年(令和5年)に「坂井市龍翔博物館」としてリニューアルオープン。
坂井市の歴史を中心の展示を見ることができます。展望室からの景色が良いですよ。
まずエレベーターで3階へ、そこから階段で4階の展望室へ行きます。
展望室は「エッシャーに捧ぐ」とある。
エッシャーって、あの錯視の絵を描く画家なのかな?と思いながら階段を上る。
この頃には雨がやんだので、ぐるりと展望バルコニーを一周する。
怖いのであまり端には行かない。
てなことをして遊ぶ。
三国とエッシャーとの関係はというと、エッシャーの父は三国に滞在し、九頭竜川河口の改修の設計をしたのです。
父は幼い頃からエッシャーの芸術性を理解し応援してくれたそうです。エッシャーは空や雲を見て想像力を育てたと説明書きにありました。
二階に降りると、古代から、反映した近代などの展示が続きます。
土器、勾玉、ワクワクするー。
このポスターの人形、展示のあいまにいてかわいい。
龍を刺繍しているのですが、目にはガラスを縫い付けていてめちゃくちゃ手間がかかっています。
東尋坊を通って、三国湊へ入るのでしょう。
このほか、館内あちこちに錯視の写真が撮れるコーナーがあって楽しめました。
ランチはS'AMuser
宿の近くに雰囲気のある骨董屋さんがあると思ったら、フレンチのお店でした。
ランチを食べて三国を出ることにしました。
デザート付きのコースで3,000円。
この美味しさでこのお値段。近所にあったらなあ。
パテ、いちじくのチーズクリーム添え、とびっこが載ったお肉、キッシュ。
どれもおいしい。
鯛と牛肉を一緒に食べられるってお得な気がする。ソースもおいしくて、最後はパンにつけて食べました。
シャーベットとレモンケーキとフルーツ。
友人と大満足しました。
おいしいものって幸せになりますね。
この後、大和甘林堂で和菓子を買って、えちぜん鉄道に乗って福井へ。
これまで新幹線で一番遠かったのは新青森だったけど、福井の方が遠いかな。
旅行中、何度か「どちらからお越しになったの」「千葉です」「「新幹線で?」「はい」というやりとりをした。
「まあ、それは」と笑顔を見せてくれました。
北陸新幹線のおかげです。
敦賀まで行って、関西回って帰るという壮大なルートもいいですね。
(先月末の台風のときには、東海道新幹線が計画運休して北陸新幹線で帰ったという話をテレビで見た)
これにて福井旅行記はおしまい。
一人だとものすごく歩き回って、食事も取らずに観光するのだけど、こんな旅行もいいですね。
おいしいと言い合えるならおいしいものを食べたい。
友人も、夫さんのことを大好きだったので、旅行中に「ここに夫さんがいたら」とつい言ってしまう私に、「本当にそうだね」と言ってくれました。
夫さんがいたら、宿で友人とずっと飲んでいたと思う。
旅行中は、「(帰ったら夫さんの写真に)報告しなきゃ」と思うんだけど、たまにうっかり「今度一緒に来よう」と疑いもなく思ってしまう時があってびっくりする。
友人が鉄人28号くんを写真に撮る私をあたたかく見守ってくれるのがありがたい。
こうして、一緒に旅行してくれる友人がいて本当に良かった。
興味のないものにつきあわせる気はないから、相変わらず一人旅もするけれど。
(来月は、ひとり古代史愛好会の韓国出張の予定)