しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

英国アンティーク博物館は予想外に良かった

友人宅にお泊りの後で、鎌倉観光。

王道はきっと混んでると思い、知られていなそうなところを探す。

見つけました!

 

英国アンティーク博物館

鶴岡八幡宮のすぐ手前にあります。鎌倉駅からも7.8分。

www.bam-kamakura.com

隈研吾設計のビル

1階はミュージアムショップ、2階はジョージアン時代、3階はシャーロックホームズの部屋、4回はヴィクトリア時代となっていて、Wi-Fi繋いで、各自のスマホで解説を聞きながら進みます。

小ぶりな博物館なので、解説を聞かないと「ふぅん」で終わってしまいそうですが、解説があれば、一層興味深く見学できます。

撮影は自由です(展示品に触ったり、座ったりはダメ)。

2階ジョージアン時代(1814-1830)

假屋崎さんのクリスマスの花のデコレーションがあった

銀のティーセット

ビスケットウォーマー

この貝殻のような器にビスケットを入れて、暖炉のそばに置いてビスケットを温めて食べたそうです。

アンティークも、きちんとしたものだと古さを感じない。

銀器は、使用人が毎日磨かされたんだろうなあなんてことも思う。

カズオイシグロを連想する。

3階シャーロックホームズの部屋

シャーロックホームズの小説をちゃんと読んだことはないけど、なぜかどういう服装をしているかなどは知っている。

こちらの博物館はアンティークで、ホームズの部屋を再現しています。

イカーSt

ホームズが顔色悪くて怖い

小説の世界を忠実に再現

机の上にあるひょうたんのような形の容器はソーダ水製造機だそうです。(小説にでてくるらしい)

寝室

ベッドが小さい気がする。右の棚の横にあるのはトイレです。当時はこういったところで用を足し、捨てに行ったとか。

コナンドイルの直筆の手紙

ホームズの小説の初版本がいくつもあったりして、きっとファンにはたまらないと思う。

鉱物のアンティーク?

夫さんが鉱物を集めていたことを思い出す。

4階ヴィクトリア時代(1837-1901)

ヴィクトリア女王のうら若き女王と偉大なる女帝の写真が飾ってあり、歳月って時に残酷と思った。

ヴィクトリア女王は在位期間も長いし、植民地も広大に増えたし、ヨーロッパ諸国の王室と姻戚でイギリスの最盛期。室内もゴージャスに感じました。

こちらも假屋崎さんの作品とともに

巨大な蓄音機

こちらの蓄音機は、「蓄音機のロールスロイス」と呼ばれるエキスパート社の上位モデル。

開館に際し、館長が日本人コレクターから買い付けたそうです。いくらだったのか気になる。

嗅ぎ煙草入れ

謎の形状。こんなのリビングに置きたくないけど・・・

 

4階には隈研吾さんが設計した茶室があります。

そこの窓からは、鶴岡八幡宮が見えて掛け軸のような演出になっています。

小ぶりな茶室

目では見えるけれど、写真に撮ると白くとんでしまって八幡宮は見えません。

 

小さな博物館なので、すぐに見終わってしまいそうですが、友人とあれこれ言いながら写真撮りながら見ていたら、予想外に楽しかったです。

2022年に開館したばかりで、空いていたので写真も撮り放題でしたが、人気が出て来たらまたちょっと違う印象になるのかな。

鎌倉宮で厄落とし、そして報国寺でお抹茶

江の島の友人宅へお泊り。

普段、他人と会話することがない生活なので、つきあってくれる人がいると延々と話してしまう。

寝不足なのに、テンション高めで鎌倉観光しました。

鎌倉宮の由来

鳥居が珍しいバイカラー

もらったリーフレットに鳥居の説明に「情熱の赤、純粋な心の白」とありました。

 

鎌倉宮は、ご祭神が大塔宮護良親王

最近読んでハマった「逃げ上手の若君」にも出てくる後醍醐天皇の皇子です。

鎌倉幕府を打倒するため活躍したのですが、足利尊氏の陰謀で鎌倉に幽閉されることに。

明治天皇は、護良親王への追慕の念が篤く、明治二年に自ら「鎌倉宮」と社号を定めて創建しました。

明治になってからできた新しい神社だったんですね。

獅子頭が浮かぶ手水鉢

こちらの獅子頭は、護良親王が兜の中に入れて出陣したという由緒にちなんだお守りです。各種サイズが販売中。

 

拝殿

御神楽の舞台になっています。

村上社

摂社村上社

ご祭神が護良親王の忠臣、村上義光公です。親王の身代わりとなって鎧を付け、腹十文字に掻き切って壮烈な最期をとげられたそうです。

明治41年、明治政府から「至誠純忠の勇士」として従三位に追贈されました。

身代わり村上彦四郎義光公像

悪い所を撫でて、身代わりになってもらう。

必見!拝観コース

参拝する前に、護良親王関連のすごいものを見つけていたのに見当たらない。

社務所に聞きに行ったら、「拝観コース(300円)」にそれはあるらしい。

社務所には、「逃げ上手の若君」のコピーや人気投票で上位に入っている護良親王の紹介ががっつりありました。

木の門を通るとまず宝物殿。

親王関連の宝物が展示とありますが、ごちゃごちゃと並べてあってよくわからない。

大塔宮の令旨

「令旨って、この茶色の巻物かな?字が薄くて読めないよー」などと騒ぐ私を、微笑みながら見守る友人。

友人は歴史に全く興味がないが付き合ってくれている。

山本五十六の書や乃木希典の書もある

ガラス越しなので、写真を撮ったら光ってしまったけど、どういう趣旨で集めたのか分からないお宝がひしめいています。

 

その後、鎌倉宮碑(明治天皇鎌倉宮にご親拝されたときのお言葉の碑)などを通り過ぎて、拝殿の裏側の崖のほうへ行くと菊の御紋が見えました。

拝殿の裏側になります

この向かいにあるのが

護良親王の土牢

9か月間にわたり幽閉されたと伝わる場所です。

護良親王御土牢とある

ここが歴史の現場かーとはしゃいでいたので、友人に「今日イチ興奮している姿を見た」と言われる。

旅行中も興味のあることを別行動可のグループで、私がはしゃいでいる姿を友人たちにあまり見せたことがない。

韓国の水原(世界遺産)に行くときについてきてくれたけど、「こんなに嬉しそうなんだね」と驚かれたほど。

よほど、今回もはしゃいでいた様子。

護良親王について語ろうとしたら止められた。

「紅葉もあるし、いい雰囲気」と言ってくれたから良しかな。

離れたところから

御座所の碑

摂社南方社

護良親王に仕えた南の御方をお祀りしています。

拝観コースは出入り口が一か所なので、ここまで見学したら同じ道を戻ります。

非常に満足なのでした。

厄割石

前日に建長寺坐禅をしたが、心の浄化は微妙。

直接厄落としをしたほうがいいんじゃないかと探していたら、鎌倉宮に厄割り石なるものを発見。

厄割石

薄い素焼きのかわらけに、息を吹きかけ厄を載せて、石にぶつけて割る。

武士が出陣前にかわらけにお酒を注いで飲んだことに由来するようです。

破片だらけ

一度で割れなくても、不屈の精神を持っていた護良親王のように割れるまで何度でも挑戦してよいとのこと。

お皿が軽く角度が合わなくて、三回目でやっと割れました。

辛いことが続いたこの一年半、もうこれで厄落としができたかな。

 

報国寺

鎌倉宮から15分ほど歩くと、友人が来たがっていた報国寺に着きました。

途中に、坂東札所の一番の杉本寺があり、この近くまで来たことはありました。

竹の庭で有名なお寺でした。

とても雰囲気がよく、外国人観光客も多かったです。

竹の庭

紅葉もほぼ終わり

お抹茶を頂く

苔と竹を見ながら、雰囲気は良いのですが、屋外なのでけっこう寒い。

建長寺で人生初坐禅

江の島に住む友人宅でお泊り会。

その前に、北鎌倉を散策しました。

鎌倉は坂東三十三か所めぐりで、今年の6月にも行ったけどとにかく混んでいたイメージしかない。

だけど、クリスマス前の平日の北鎌倉は静寂。

静かに参拝できました。

円覚寺

こちらは鎌倉五山二位の円覚寺

1282年8代執権北条時宗が、無学祖元を招いて開いた禅宗寺院。

多分学生の頃に来て以来かも。

豪華ではないけど、大きな山門。そうだ、こんな感じだった、とか思いながら歩く。

りっぱな山門

ご本尊の宝冠釈迦如来

しかし、この日、私は久しぶりに会った友人のリアル恋バナに盛り上がり、彼氏の悪口に花を咲かせていたので、円覚寺舎利殿に行くのを忘れて帰ってきてしまいました。

なにやってんだか。

時宗って、元寇のときの執権だったよねー。

思い入れがないとさらっと参拝しただけでも平気。

明月院

あじさいで有名な明月院。人ごみが苦手で来たことがありません。

 

枯山水庭園

本堂の丸窓

永暦元(1160)年、平治の乱で戦死した山内首藤俊通の供養のため、息子の経俊によって創建。

その後、康元元(1256)年、5代執権北条時頼が「最明寺」をこの地に建て、後に時頼の子の時宗円覚寺を立てた人)が禅興寺として再興し、蘭渓道隆が開山となりました。足利時代には関東十刹の一位になったとか。

禅興寺は明治初年に廃寺となり、「明月院」のみが残りました。

時頼御廟所

時頼公墓所

時頼って善政をした人だった程度の認識で帰ってきてから色々調べる。

時頼は、幼いときに父を亡くし、祖父の3代執権泰時に育てられ、兄の経時から執権の座を譲られ5代執権となります。

就任当初、反北条勢力を制圧して、その後内政を充実させたそうです。

泰時は「鎌倉殿の13人」では坂口健太郎さんが演じていて、いい人だったなー。

ちゃんと勉強していないから、大河ドラマの脚色にまんまとはまる。

珈琲笛

友人がお薦めのお店が廃業していて衝撃を受け、適当にこじゃれたカフェでランチ。

その後、これまたお薦めのカフェに行く。

世界各国の笛が飾ってある

笛以外の楽器も

カフェオレにクッキーをプラス

この日は急に寒くなった日で、北陸や東北では大雪のニュースが報道されていました。

寒いとつい機動力が落ちます。

せっかくすいているのに、寺社めぐりをするよりも暖かい店内でしゃべり倒す。

 

建長寺坐禅

鎌倉五山一位の建長寺。時頼が創建、蘭渓道隆が初代住職で、宋時代の純粋で厳しい禅がそのまま実行されたとリーフレットにありました。

 

ここも学生以来、来ていないと思う。

調べていたら、定例座禅会というのがあるらしい。

(毎週金・土15:30から1時間程度)

これまで、坐禅をしたことがない私。

調停も片付いて、イナゴ兄弟へ悪態つくことも無くなるから、そろそろ心を浄化させたい。

この一年半くらい、私にしては珍しく嫌い抜いて、心の中で悪態をつきまくった。

そのストレスで病気になったのかも。

 

坐禅が心の浄化に役立つかは微妙だけど、友人が「中学生の頃、部活で近所の寺に坐禅に行かされた。久しぶりに行ってみたい」と快諾してくれたので、行ってみました。

三門

三解脱門の略で、楼上に五百羅漢などを安置し、その下を通ると心が清浄になるそうです。

ゴージャスな唐門

唐門の奥の方丈(龍王殿)で坐禅は行われます。

方丈

15:30から始まるので、15分くらい前に行くと、既に参加者がちらほらと座っています。

私と友人も長い座布団を取り出し、あいているところに敷いて、周りの人に倣って座ります。

坐禅の手引き100円

その時はこちらを忘れずに。

私たちは必要と思わず取らなかったら、始まりと終わりにこちらに書かれているお経を皆で読むので、あわててもらいにいきました。

時間になると住職さんの説明が始まります。

裸足で、上着を脱ぐようにと言われるも、風が思いっきり入ってくるのでダウンジャケットは脱げず。

(靴下脱いだことすら後悔するほど寒かった)

座り方、呼吸法などの説明を受け、「魔訶般若波羅密多心経」をみんなで読んでから坐禅開始。

半眼で一メートル先くらいを見る。目は閉じない。

 

坐禅というと、連想する警策(棒で打つあれです)。

ぼんやりしてたら打たれるのかと思っていたら、建長寺では、警策を受けたいときは、住職さんが通るときに合掌していると、向き直ってくれて互いに合掌して頭を下げ、左右の肩を二回ずつ打って、また合掌して頭を下げます。

そう、警策は希望者だけだったんですね。

友人と「今は希望して坐禅しているのに、文句いう人がいるからじゃないか」と話す。

私はどんなものか一度受けたけど、けっこう痛いので一度でやめました。

友人は眠くなったから二度してもらったと言っていました。

けっこう警策の音がしていたので、皆さんバンバン打ってもらっているようです。

 

途中で、警策を置いたので終わりかと思ったら、講話があり、またまた二度目の坐禅が始まります。

「寒いとばかり考えずに、自己の内面を見つめて」云々の話を聞きましたが、私はひたすら寒さをこらえていただけでした。

あとは畳のヘリの模様をじっと見て、●の数を数えていました。

最後に「四弘請願文」を読んで終了。

心の浄化・・・うーん。

 

終わったら16:30で、あたりは薄暗く、17時閉山のためみな帰ろうとしている。

ご本尊はお参りしたけど、半僧房(建長寺の鎮守、半僧房大権現を祀るお堂)までは片道15分というので、時間がなくてあきらめました。

 

ちっとも禅の修行にならなかったけど、友人は気に入ったようで「また来よう!」というので、季節の良い時にリベンジしたいと思います。

 

坂東巡礼⑩12番慈恩寺

埼玉の友人の家に泊まった翌日、12番札所慈恩寺にお参りしました。

東武アーバンパークライン(どうしても野田線と言いたくなる)の豊春駅から、徒歩片道30分です。

慈恩寺

慈恩寺

鐘楼のそばに大銀杏

824年(天長元年)に、慈覚大師(円仁)によって開かれたお寺で、大師が唐に留学した長安大慈恩寺にちなんで、慈恩寺と名付けられました。

最盛期には、多くのお堂があったのですが、幾たびかの災厄で焼失し、現在に至っています。

大きな本堂

ご本尊は千手観音菩薩秘仏です。

お堂の中に目を凝らすと、御前立の仏像と二十八部衆が見えます。

来年、御開帳でした

チラシの下のほうにいらっしゃる二十八部衆は、お堂の中にいるので見えますが、来年特別展示があるようです。

納経印

 

玄奘

境内の案内板に、慈恩寺から10分ほどのところに玄奘塔があるという。

中国っぽい門

玄奘は、インドから経典を持ち帰り翻訳したすごいお坊さん。(西遊記の師匠です)

その御霊骨が長らく行方不明だったのが、昭和17年日本軍が南京郊外で発見して、盛大に奉安式を行い、一部が日本にも贈与されたそうです。

(なんとなく、胡散臭く思ってしまうのは私だけ?)

慈恩寺の由来により、昭和25年にこの地に奉安されたと頂いたパンフレットにありました。

玄奘

玄奘

弘法大師さまかと思ってしまいましたが、こちらは玄奘法師です。

 

姫路城はやっぱり大きくて美しい

午前中に竹田城跡を見学し、夜の新幹線まで時間があったので姫路城に寄りました。

以前にも見学したことはありますが、昔はそれほど城に興味がなくて、もう一度来たかったんです。

その割には、興味関心の度合いが古代史ほど強くないのであまり熱心に見学していません。

姫路城は平日でも混雑

お堀越に見る姿も美しい

姫路駅から見えるその姿。駅から歩いていくと、徐々に近づいていくのがいいですね。

観光客には、外国人の方も多かったです。

現存天守の中でも大きい

現存十二天守はコンプリート。

姫路城は優美ですが、松本城もかっこいいですよね。

でも、私は「城は石垣」派なので、丸亀城が一番好きです。

鉄人くんの記念撮影(天守閣にピントが合ってる)

広すぎて天守閣にたどり着くまでが遠い。

百間廊下

長局(百間廊下)

百間廊下の見学時には、靴を持って入ります(一方通行なので)。

木の廊下は靴下だけでは結構寒い。

昔も寒かったんだろうなあと思いながら歩く。

約300mの長屋は、城外側が廊下、城内側が部屋になっていて、ヨの渡櫓には女中たちが住んでいたそうです。

照明が少なくて天気が悪いと薄暗い

また、防御のための格子窓や狭間がいくつもあって、たんなる長いだけの建物ではないと説明板にありました。

千姫

薄暗いところに座ってらしたので、ちょっと怖かった。

姫路城はもうとにかく千姫推し。家康の孫で、豊臣秀頼と幼くして結婚したけど、豊臣家滅亡の際に救い出されて、本田忠政の息子の忠刻と再婚。忠刻と過ごした十年が彼女にとって幸せな日々だったとか。

化粧櫓

天守

11月末なのに桜が咲いていました

いよいよ天守閣へ。

油壁

秀吉時代の遺構で版築で作られています。

姥が石

網のかかっているところにあるのは石臼。石集めに苦労していた秀吉の下へ、おばあさんが石臼を献上したところ、秀吉がおおいに喜んだので、それから石が多く献上されたという伝説があります。

(実際は、この石垣は池田輝政が築いたので、この話は伝説にすぎないらしいです。おばあさんは妊娠しないので、石垣がはらまないようにという縁起をかついでいるという話も書いてありました)

天守閣の最上階からの眺め

天守閣の中は暗くて、撮ったけど、うす暗くていまいち。

階段もアリのように列になって、手すりにつかまりながら上り下り。

年取ったらこの階段無理かも。

 

天守閣に登って思う。中から見るものではなくて、外から見上げるものだわ。

備前

この門の右手の大きな直方体の石。

これは古墳から出土した石棺を転用したそうです。他にもこのような石棺が使われているようで、多くの古墳が破壊されたということが想像できます。

なんてことでしょう!

私は、古墳>城なので。

播磨の国から、もしかしたらすごい錯銘鉄剣や鏡が見つかっていたかもしれないのに!

天守閣はこちらが正面?

何枚も写真を撮ったけど、どれも今一つ。

扇の勾配

石垣の中では、算木積の角のところが特に好き。

きれいに積んであって、美しく反っているこちらにまさにうっとり。

(でも、角以外は野面積みなので・・・)

 

好古園

姫路城と好古園のセット券を買ったので、好古園も見学。

池のある日本庭園で、紅葉がきれいでした。

橋から見る滝と紅葉が素敵でした

こちらも素敵

鉄人くんの記念撮影

しょっぱなから素敵で写真を撮っていたけど、カメラの性能が悪いのかあの赤さが再現できていません。

そして、好古園は広い。

朝からずっと歩き回っていたので、だんだんと疲れてしまって、せっかくの素敵なお庭も後半はざざっと見るだけでした。

赤く撮れました

城も好きだけど、やっぱり古墳ほどの熱量がないから、帰宅後もちゃんと復習をしてない。

来年も神戸公演に行く予定だけど、ただライブだけはもったいない気がする。

神戸ではなくて、大阪の博物館とか巡るようにしようかな。

 

天空の城「竹田城」へ

せっかく神戸まで来たから、関西でまだ行ってないところに行こうと竹田城へ行くことにしました。

神戸からは特急はまかぜと天空バスで

車の運転ができない私は、電車とバスで行くしかない。

 

神戸駅8:16発特急はまかぜ1号 竹田駅9:56着 (全席指定・乗車券込4700円)

JR西日本のサイトに会員登録までして予約したけど、当日でも全然大丈夫そうでした。

 

竹田駅から竹田城まで「天空バス」が季節限定で運行しています。

全但バス株式会社 竹田城跡周遊バス「天空バス」で検索してください。

2023年度は運行終了。

春夏ダイヤ:3/1から8/31。秋ダイヤ:9/1から11/30秋祭りの日以外は毎日運行)

 

10:05竹田駅発 竹田城跡10:25着に乗る予定でした。

この日、はまかぜが10分ほど遅れましたが、バスは駅で待ってくれていました。

ちなみに車で山頂まで行くことはできず、「山城の郷」の駐車場に停めて歩いて上るか(竹田城跡バス停よりも15分ほど下にあるので歩く距離が長い)、城下の「まちなか駐車場」に停めて、竹田駅からバスで登るしかないです。

ホームの写真に目を奪われる

このような雲海に浮かぶ竹田城跡を見るには、秋の早朝に行かないといけません。

竹田駅

よく見ると、後ろの山の山頂のほうに石垣が見えます。

駅の裏側から登ることも可能

50分くらいかかるそうです。

竹田城跡バス停

ここから、20分ほど登ります。

トイレ・自動販売

トイレは竹田城跡にもありますが、自販機はこれより上にはありません。夏はここで必ず水分を補給してください。

大手門コース

案内図もあるし、観光客がいるから迷わないと思います

ゆるゆると登ります。

落ちない石

落ちそうで落ちないので、合格祈願に来る学生さんがいるとか。

いよいよ竹田城跡です

観覧料大人500円。

竹田城跡の案内図

竹田城は南北400m、東西100mにおよび、現存する石垣遺構としては全国屈指のものとパンフレットにありました。日本百名城に選定されています。

15C中旬に山名持豊が完成させ、太田垣光景を初代城主としました。

その後、秀吉の但馬侵攻にあい陥落。太田垣氏に代わり、赤松氏が竹田城主になりました。

赤松広秀は、関ケ原では西軍に属し、関ケ原の敗戦後、鳥取城攻めに加わり、城下の大火の責任を問われ、自刃して竹田城は廃城となりました。

北千畳

こちらの石垣は好みに合うかな

観覧料を払って、ワクワクと登っていくと広い所に出ます。

北千畳

思わず記念撮影

見はらしがよいです

 

三の丸

三の丸から本丸を見る

たしか三の丸のベンチ

竹田城跡には、この時、同じバスで乗ってきた観光客の方たちと、ガイドさんに案内を受けているツアー団体客の人がいました。

映らないように写真を撮るのはなかなか大変。

写真を撮りながら、説明を盗み聞き。

ガイドさんたちは、やたら高倉健さんの出た映画の話をしていました。(「高倉健さんは普段は決して座らないのに、このベンチに座っていた」とか)

 

南側の城壁

上から見るとYの字のような城跡。三の丸と二の丸は北千畳から天守台に行く間の細くなっているところです。

二の丸

南千畳を見下ろす

 

順路の通りに歩きながら写真を撮ったのですが、建物がないので同じような写真になってしまい、思い出すのに四苦八苦です。

天守

本丸から三の丸を見下ろす

三の丸、二の丸と高くなり、さらに高くなっているのが本丸で、その中に天守台があります。

天守

本丸から南千畳を見下ろす

高低差があって、かっこいいです。住みにくそうですが。

南から石垣を見る


「城を見るなら石垣」派なので、竹田城はかっこいいのですが、ぴっちりした石垣が好きなので、この野面積みの石垣はちょっと・・・

山頂の石垣遺構なので、「日本のマチュピチュ」なんて呼ばれているようですね。

(私は14年前にマチュピチュに行ったことがあります。インカ帝国の石垣はそれはもう本当にぴっちりと「剃刀の刃さえ入らない」と言われるほどなので、とても好みです)

南千畳

南千畳から本丸

正門跡

山頂にあるので、見晴らしがよくて、竹田城下の街も見えてとてもきれいでした。

 

帰りは12:15のバスで

来る時は10:30過ぎにバス停について(10:25着予定ですが、しゅっぱつが遅れたため)、ゆるゆると見学して、バス停に戻ったのが12時少し前。

バス停は吹き曝しなので、待っている間が寒かったです。

(急に小雨も降ったので、余計に切なくなる)

竹田駅には12時半ごろに着きました。

12:46竹田駅発のJR播但線に乗って、寺前駅で乗換、姫路に行きました。(姫路14:17着)

途中に、「生野」という地名を見て、「生野の道の遠ければ」の生野?と思うも、関東出身の私には、どうも丹後、丹波、但馬あたりはよくわからない。

天橋立に行くのに、京都からここを通るの?

まだまだ勉強が足りないです。

 

午後は姫路城を見学して、新神戸から帰りました。

これまで、行きたいけど、ちょっと遠くて後まわしにしていた竹田城に行くことができて良かったです。

 

竹中大工道具館にハマりました

推しのライブのために神戸へ。

神戸は若い頃に行ったことがあるけれど、お買い物やお茶するのが好きではないので、ライブ以外の時間をどう過ごすかが悩み。

新神戸駅のそばに気になる博物館を見つけました。

 

竹中大工道具館

竹中工務店が作った財団法人が運営している大工道具の博物館。当初は中山手にありましたが、2014年から現在の場所に移転。

大工道具だけでなく、ものづくりの技術などの展示があります。

茶室をイメージした建物

中卒の大工の父は「女が勉強できても仕方ない。高校出たら働け」と、私が勉強するのを嫌がっていましたが、高校時代に我が家の経済状況が、バブルの影響で劇的に改善されて、私は大学に進学できました。

たばこもギャンブルもしない父は、今ではアパートをいくつも持つプチブル^^

 

そんな生い立ちをもつ私ですが、家が建ちあがっていく様子を見るのは好きです。

ビルよりも普通の家のほうが面白い。だから、近所の工事現場は気になって見てしまいます。

なので、こちらの博物館はドはまり。

道具がたくさん

道具の歴史の展示から始まり、大工道具がずらりと。

「家にもあったなあ」と懐かしく思いながら、墨ツボなどを見る。

父親が現場から帰ってきたら、ライトバンから道具箱を下ろして、道具を片付けるのを手伝わないといけなくて(定期試験前でも)、道具の名前を覚えたんですよね。

レンチを「モンキー」、一輪車を「ネコ」と言って、技術家庭の先生に驚かれた。

こちらに展示されているのは、どれもよく手入れされていて、奥には名工の逸品もあります。

模型がたくさんあって楽しい

掘り出し前

完成

木はいい匂いがしますよね。

びっしりと書き込まれた図面

 

「棟梁に学ぶ」というコーナーで、もの作りに真摯に打ち込む姿勢に頭が下がります。

 

大好きな木継ぎの模型がたくさんあって、試せるのがこれまた楽しい。

四方鎌継

斜めにずらします

何度か見てるのに、いつもどうなっているのか忘れて四苦八苦。

多分、父はこれは作れないなー。

勢いで分解してからちょっと慌てる

戻せるか焦ったけどちゃんと戻せました。

戻せてよかった

組子細工の障子

組子は釘や糊を一切使わず作られます。すごすぎる・・・
「色実の違う木材を使い、「三つ組手」や「送り卍組」に加え、浮遊した頂点や曲線を組み合わせたアラベスクや花柄には繊細な象嵌を施している」と説明文にありました。

それぞれの模様がまたすごく繊細

ロビーで井波彫刻の企画展もあって、以前、木彫を習っていたのでこれまたすごく楽しい。

超絶技巧の数々。(たしか、先生が井波で修行していたと言っていた気がする)

祭り彫刻として、曳山の鏡板の展示がありました。

今石動川原町歌舞伎山車鏡板「馬師皇の図」(一部)

初代岩倉理八(1788-1862)1850年の作品です。

中国古代の伝説上の馬医、馬師皇が龍の病気を治した場面を描いています。

馬師皇が龍の唇の下に針を刺し甘草湯を飲ませて治療したそうですが、口の中に手を入っているんですよね。

細かい・・・

欄間の彫刻もこれまたたくさんあって・・・

名工たちの作品がずらりと並ぶ

欄間彫刻って、裏はアドリブで彫るんですって。

一番下は「日本三景」初代南部白雲作

荒彫り

彫刻全体の輪郭を決める最も重要な作業が荒彫りで、親方の仕事。これで8割が出来て、その良し悪しが決まるそうです。

下削り

仕上げ彫りと加飾彫り

弟子が修行として、仕上げ彫りと加飾彫りを同時に進めながら仕上げるそうです。

最後に外周の覆輪加工後、木と木を連結していた「つなぎ」を取って完成です。

 

老眼になったのと、指先に力が入らなくなって木彫をやめてしまったけど、素晴らしい作品を見ているうちに、またやりたいと一瞬思う。

でも、すぐに「素晴らしい作品を見ても、自分が作れるはずないのに」とすぐ考え直す。

一滴庵の見学

館内の無料のガイドツアーもありますが、ちょうど一滴庵という茶室の公開にあたり、こちらも説明付きで見学させていただけて、とても楽しかったです。

三つの茶室を見学しました

茶室建築の基本を教えてくださったのですが、メモを取らなかったのですっかり忘れる。燈籠や手水鉢の石についても教えてくださったのに・・・

一緒に回った若い女性は熱心にメモを取っていた。学生さんかな?

お庭も素敵

 

石庭に水紋のような演出

とても楽しかったので、お薦めです。新幹線の時間が余ったらまた行きたい。

 


「とんぼ玉ミュージアム

ビルの2階のこぢんまりした美術館

ライブ開始まで少しだけ時間が余ったので、旧居留地にある「とんぼ玉ミュージアム」にも行きました。

「花咲くガラス2023」展をやっていた

古代ガラスのコーナーは撮影禁止ですが、古代のガラス玉もすごいと思う。

現代作家の作品も展示してありました。

今回の展示の作品もきれいでした。

ガラス細工の花

紫陽花が素敵

ペーパーウエイトなのかな?


こちらの美術館では、作家さんの作品やガラスのペン、トンボ玉なども販売しています。製作体験もできますが、例のごとく「素敵」から「欲しい」までが遠い私はさっくり退場。