しゃおれんの旅日記

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プリンスロードは甘くない?!平ケ岳2018.8.19ー百名山24座目

平ケ岳は、避難小屋もなく、普通に登ったら日帰り最長の山(10時間くらい)と言われています。
我が家なら10時間でも大丈夫じゃないかとも思ったけど、
魚沼駒ケ岳と抱き合わせで登る予定で連日10時間近いのはちょっと辛い。
平ケ岳は裏ルートがあるので、楽できるときは楽したい派なのでそちらを選択。
そのコースは皇太子殿下が登ったというコースなので「プリンスロート」とも呼ばれているそうです。
それならきっと楽しいはずーー。
銀山平温泉の宿に泊まれば、中ノ岐の登山口まで送迎してくれるそうです。
というか、泊まらないと中ノ岐コースは通れないという制限付き。
 
私たちが行きたい日に送迎を実施する宿を探しました。
 
湖山荘さん
www.kozanso.jp/maunten/hiraiki.html
 
 
1泊2食付き(朝食はおにぎり)で送迎付きで税込み13,110円。
写真を撮り忘れましたが部屋もきれいで、お風呂も小さいながら露天風呂もありとても快適でした。
魚沼駒ケ岳から30分とかからず、2時前に宿についたのですが、
快く迎え入れて下さって24時間入れるお風呂でさっぱりできたのが本当にありがたかったです。
 
 
夕食の前に明日のコースの説明をうけて、ご飯を美味しくいただき8時には寝てました(笑)。
4時に出発なので、3時には起きないと!
登り3時間半、下り2時間半。
朝の5時半くらいから登り始め、12時半ごろには戻ってきてくださいと言われる。
速い人は11時くらいに戻ってきてしまうけど、全員が戻るまで出発しないのであまり早く戻ってこないでともいわれる。平ヶ岳の山頂は平らで景色がいいので、上でゆっくりしてきてくださいと。
 
 
私たちは、平ケ岳の後で会津駒ケ岳に登るために檜枝岐村に移動する予定だったので、
林道の前まで352号線を車で30分。林道から40分を湖山荘さんのバスに乗りこみ、
帰りは林道のゲート前から檜枝岐村に移動することに。
 
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これは帰りにバスを降りてから我が家の車に乗りこんでから写したものです。
運転手さんが林道のゲートを開けようとしています。
朝は暗くてよくわからなかったのですが、この林道は聞いていたけれどすごい悪路、
そして絶景!水墨画のような崖があったり、滝があったり・・・
この道、少しの雨でも水が出て通行止めになるそうです。
 
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運転手さんが教えてくれたのですが、深田久弥はこの川を遡って3泊4日の行程で平ヶ岳を踏破したそうです。
3泊4日って一体何をどう過ごしていたの?と師匠と恐れ入る。
 
4時に宿を出て、登山口に着いたのが5時10分頃。
私たちの宿のバスだけ。(後にもう一台のバスも来ました。紅葉シーズンなどは混雑するそうですが、この日はほぼ貸し切りでした)
 
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5時23分、この日も昨日と同じ時間に登山開始。けっこう寒いです。
 
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この景色、斜里岳のようでちょっと嫌な思い出がよぎる。
 

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鐘を鳴らしてスタート。(別に鳴らさなくてもいいけど、みんな鳴らしていた)
 
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最近、橋スタートが多い気がする。橋って嫌いなのに。この川は雨が降ると増水して橋が流されるそうです。橋が流されたら帰ってこれなくなるので、荷物運び用のケーブルみたいので渡るようでした(宿で説明の時に写真を見せてくれた。その写真は天気良かったのにどうしても乗りたいと言ったお客さんが乗ったものだったけど。こうしてみんなに見せられてあのお客さんが知ったらどうなんでしょう・・・)
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平ケ岳という文字のあるほうへ登っていきます。かなり急登。
そういえば、登り3時間半のうち2時間半は急登と言っていたっけ・・・。
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今日もいいお天気。尾根までずいぶん高いなあ。
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30分ほど登ったら不思議な木のところに。間から雪渓が見えます。

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プリンスロードというから、急登とはいってもたいしたことないだろうと甘く見ていました。
殿下大変申し訳ございませんでしたーーー。
かなり荒れた急登でした。はっきり言って少しも楽しくない。
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足の長い師匠(夫さん)だから良いけれど、私は足が短いからよじ登るのが大変。
上州武尊山を思いだす。あの時は木の根っこの下の土が落ちていてすごく登りづらかったっけ。
転んでお腹を打ってものすごく痛かったから大嫌いな山。(師匠はアスレチックみたいで楽しかったらしいけど)
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ぬかるんだ所で転んだらバスに乗車拒否されるんじゃ・・(笑)
同じバスの人は半分くらいが私たちより速かった。
そんなに速く登れるなら正規ルートでも大丈夫なんじゃない?と思うほど。
まあ楽できるなら楽したい気持ちは十分わかります。
でも、楽っていうほど楽ではない。虫の多い道で笹や枝がバシバシ当たるし・・・
すみませーん、昨日の魚沼駒ケ岳と比べて本当に楽しくなかったので、愚痴ばっかりです。
 
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そんなこんなで登ること2時間。7時20分、急に開けたところに出ました。ここは天国?
山頂まで1.1kmですが、まずは名物のたまご石を見に行くことに。

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左手前がたまご石。落ちそうで落ちない石。みんな一応記念撮影。
私たちはたまご石より奥の池塘がきれいでそちらをメインに撮影しました。
 

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平ケ岳は名前のとおり山頂のあたりが平らで、木道が整備されていて本当に気持ちが良いです。
さっきまでの悪路に苦しんでいた登山客の気持ちを和ませてくれます。

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池塘の周りにはお花も咲いています。暑くもなく寒くもなく気持ちがよいお天気。
さっきまでグダグダ言い続けていたけど一気にテンションが上がります。
この楽園があったからこの山を嫌いにならないですみました。
今回は私たちともう一台のマイクロバスしかいなかったので、朝の8時前はまだ楽園は貸切状態。
正規ルートで登ってきたと思われる人(ほぼトレランの人たち)もいたけどごく少数。
もう少ししたら健脚の人たちが増えてくるのでしょう。
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ここの木道は27年から29年度にかけて整備されています。新しくてきれい。

魚沼駒ケ岳が21年から25年にかけて整備されたものが多かったから、順番なのでしょうか。 周りの山もよく見えます。燧ケ岳がすぐ近くにあるのに、どうしても山頂の雲が取れない。特徴のある双耳の山が隠れていて残念でした。

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山頂だけはちょっと上がったところにあります。まッ平だと思ったから少し意外。


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三角点は木に覆われていました。
 
この後、姫の池のそばで宿でもらったおにぎりを食べて休憩。
下りに自信がない私はバスに遅れないように10時ごろに下山を開始します。
慎重にしたから転びこそしなかったけど、気を張っていて疲れましたー。
 
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見苦しいものをお見せしてすみません。ちゃんとキュロットスカートになっています。
大きな石で不安なところはお尻をついて降りたりしました。
下りが遅いからと早めに降りたのに、同じバスの人たちはけっこう早め行動の人らしく、途中で抜かれました。
そんなに速く下りられるならもっと上でゆっくりしてればいいのに。


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登山口のすぐそばに「ヒカリゴケ」が見られる場所があります。
宿で説明を受けていたので帰りに寄ってみます。テープには「百ニ十三歩」とあるけど、私は151歩かかりました。


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岩の隙間から見えます。本当に光っていて不思議です。前にもどこかで見たけど、ここのははっきり光っているのがわかってしかもかなり広範囲です。

   

登山口に11時40分頃到着。だいたい1時間50分くらいで降りてきた感じです。

マイクロバスの運転手さんが浅漬けのきゅうりを1本下さって美味しかったです。 喉が渇いていたので適度な塩と水分って大事だわ。 12時半集合1時出発の予定が全員が早く戻ってきたので私たちのバスは12時20分に登山口の駐車場を出発。 1時前には我が家の車に乗り換え、檜枝岐村に移動を開始することができました。 湖山荘さん、本当にお世話になりました。


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湖山荘さんで売っていた平ケ岳バッヂ。山の姿ではなくたまご石がメイン。そして湖山荘さんの名前入り。

良い記念になりました。   平ヶ岳は、山の上の楽園があったから途中の急登があってもそれほど嫌じゃなくなったけど、 もう一度登りたいかと聞かれたらそうでもないです。ごめんなさい。 それでも、百名山制覇の旅でこれで一座登れたから良しとしましょう。 師匠(夫さん)の百名山制覇の旅に途中から参加なので、師匠の登っていない山しか多分登らないと思うけど、残りの百名山の中に、どれだけ私の好みの山があるのか、楽しみなような不安でもあります。