しゃおれんの旅日記

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シーズン終わりは皇海山201810.28ー百名山26座目

今年もいよいよ我が家の登山シーズンも終わり。(雪山は高度なので無理だから)
 
前から気になっていた皇海山に登ってきました。
「すかいさん」というキラキラネームのような山。
ここは、参考タイムは5時間半ながら、登山口までの林道についてどの本を見ても「悪路」としかない。
我家のアクアちゃんでは無理かもしれない、と思い、登山口まで送迎をしてくれるペンションを利用しました。
 
群馬県片品村にある「ペンション オウレット」さん。
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中にはふくろうの置物がたくさんあってとってもかわいい。一泊2食・お弁当・登山送迎付きで一人15,000円。
私たちは車で行きましたが、沼田駅までの送迎もあります。
夕食も朝食も美味しく、お弁当もおにぎりではなく、しっかりおかずも入った美味しいお弁当でした!
 
さて、5:45朝食。
6時半出発。30分ほどは普通の道路ですが、残り50分ほどは悪名高い林道です。
ワゴンで行きましたが、はい、本当に悪路です。
激しく揺れるので途中の写真はありません。酔いやすい人は危ないです。
 
悪路 落石 路肩 危険」「通行者は自己責任で通行してください」という看板があちこちにあります。
落石は本当に多いようで、運転しているオーナーさんもたびたび降りて路面にある石をどかすほど。
パンクすることもあるそうです。
台風のために2週間ほど前まで通行止めだったそうです。
師匠(夫さん)も「初めて来る道がこれならキツイ。送迎してもらって良かった」と言ってました。
すれ違いもできないので(退避所がたまにある)、出会ったらバックだそうです。怖っ。
登山口の駐車場には悪路好きなバイクが多かったです。
なので、我が家の総意は「自家用車で行くことをお薦めはしません」です。
 
そんな山奥に林道があるのは、かつて皇海山の向こう側に足尾銅山があり、
そこに使うための林業で生計を立てている村があったそうです。
でも、銅山の閉山とともに村の方もいなくなって、今では登山者のみが使うそうで、
地元の土建業者さんが管理はしてくれるものの、舗装の予定はないようです。
 
 
そんなこんなで7時50分には登山口のそばの駐車場に着きました。
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2週間前まで通行止めで解除のことを知らないのか、紅葉シーズンなのに車が少ないとオーナーさん。
 
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トイレは個室と男性小用が1つずつ。トイレ渋滞で、スタートまでに20分のロス。トイレは水洗できれいです。

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8時15分皇海橋を渡って登山開始です。

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渡ってすぐに看板あり。左手に進みます。

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案内図の隣に「山岳遭難 多発注意」の文字が。クマ出没注意の看板も。

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登り始めはこんな感じ。ゆるやかで道も広く、とっても私好み。林の中の道が好き。

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皇海山は、何度か渡渉をくりかえします。斜里岳の悪夢を思いだしましたが、こちらは浅いので落ちても靴が濡れるだけ。怖くないです。(すみません。本当に私はチキンなんです)

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緑の笹と紅葉のコントラストがきれいです。
渡渉を何度か、後はゆるやかに登っていく感じで本当に気持ちよいです。
8月の352号線の3日で3座という修行のような山旅のあと、トレーニングをサボっていたので、
今回の登山はちゃんとバスの集合時間に間に合うのか心配でした。が、これなら大丈夫そう。
(そもそも、皇海山を登ろうとする人は百名山制覇を目指す人が多いので初心者がいない。
だから、私たち待ちになったら嫌だなアと若干心配だったのです)

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1時間ほどで中間地点に到着。
ここまではゆるやかでしたが、ここから急に登りがきつくなります。
そして、道が荒れ始めます。さっきまでの楽しい気分が飛びました。

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台風のせいなのか、木が倒れていて道が分かりづらいところも数か所。
ピンクのテープを探しながら進みます。

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台風のせいとその後まだ人が少ないためか、浮石が多くて危ない。
この道の帰り、気を付けていたのに小石を落としてしまい「らく!らく!らくー!」と大声で師匠と叫ぶ。
私たちの前のグループとは割合距離が開いていたので大丈夫でしたが、あの時は本当にひやりとしました。自分が降りるときも後ろから人が来ないか気にしながら降りました。小石でも勢いよく当たったら危ない。

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落ち葉も多くて滑りやすい。落ち葉かと思うと下は水だったり。
 
そして、この沢沿いに登る道から途中で離れるのですが、(何年か前に沢が凍ってから別のルートになったらしいですが、人が多くて、土が削れたりして道が荒れているとオーナーさん談)根っこの下の土が落ちていて、足の短い私ではよじ登れずジタバタしていたら、降りてきた親切な男性に引っ張り上げてもらいました。
 
 
 
そんなこんなで約30分近く緊張を強いられる道が続きますが、それを過ぎると不動沢のコルに出ます。
 

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10時5分。不動沢のコル。皇海山と鋸山の中間くらい。開けた気持ちの良い場所です。

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このギザギザした山が鋸山。ここからコースタイムでは30分とありますが、ちょっと厳しいかもとオーナーさん。
さらに、ガレガレで道が荒れているのにロープもないとか。でも、鋸山からは眺望がいいそうです。
同宿の方の中には鋸山まで行った方もいましたが、省エネ登山を目指す私たちはやめました。
レーニング不足なので、集合時間に遅れたくなかったので。(さらに、ガレた荒れ道は私は嫌なので)

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そして、10時38分頂上到着!眺望はありません。
木々の間から燧が見えました。
 
バスには14時までに戻ればいいので、時間はたっぷりあったのですが、さっきの荒れた道が気になるので、お弁当は降りてから食べたいと主張して下山開始です。
 
かなり下りてから、沢の流れをBGMにお弁当を美味しくいただきました。
余裕を持って降りてきたので13時5分には登山口に到着。5時間20分の参考タイムですが、私たちは休憩込みで4時間40分ほど。健脚の人なら4時間もかからないそうです。
 
帰り道、石を落としてしまったり、段差の大きい所でははいつくばって降りたりと大変なところもありましたが、それも一瞬。落石の危険さえなければ、概ね楽しいハイキングといった感じなのですが・・・
それでも、百名山でなければ、ここまで来たかどうか・・・
 
帰りはしゃくなげの湯でさっぱり。ここで登山バッチも買えます。吹割の滝の滝の駅でも買えます。
 
今年はこれで私は8座登って合計26座。
師匠は10座登って合計68座。二人とも無事にシーズン終了です。
 
来年も楽しく登れるようにトレーニングをしなければ。これ以上体が大きくなったら着れなくなるくらい登山用の服がジャストサイズになってます。
でも、翌日筋肉痛になってないんだから、それほど鈍ってもないのかも。(たんに食べ過ぎなだけ?)

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