そして、北海道遠征4日目は朝3時半起床、4時出発で大雪山の旭岳を目指します。
清里町からは4時間半くらいかかりました。(師匠が運転している横で爆睡)
途中、旭川のコンビニの駐車場で30分くらい仮眠。
旭岳ロープウエイのある旭岳温泉には8時半ごろ到着。
旭岳は北海道の最高峰、天空のお花畑、それなのにロープウエイで5合目くらいまで登れてしまうという素敵な山。参考タイムは3時間35分、旭岳のみならここが一番楽かも。(本によっては、黒岳の方へ縦走するコースも紹介されていました)
トイレなど済ませ、8時45分のロープウエイに乗車します。(往復2900円というなかなか高額。でも、使えるものは使いたい派なので。深田久弥氏が知ったら怒りそう。)
乗車時間は約10分。
ロープウエイには登山客だけでなく、普通の観光客も多いです。
半袖にサンダルという親子連れもいて、この日は今にも雨が降りそうな曇りで寒かったので、子供が風邪ひかないか心配。
ロープウエイから見る針葉樹林帯の中の滝。
ロープウエイを下りてNPOの方の注意を聞いてから歩き始め。
7月も半ばすぎなのにまだ雪が残っていることに驚き。
速っ、もう6合目(9:29)でも、この先道はずっと火山礫の急登です。
急登好きだけどレキレキ道は好きじゃない・・・
雪渓と噴煙と、そのうち霧までが下から上がってきました。
七合目(9:42)ここで、霧というより霧雨、
雨になってきたようなのでレインウエアを着る。
八合目(10:01)すでに周りは真っ白で何も見えません。気温も下がってきました。
雨が本降りになり、進むかどうか迷うグループも現れました。
親に連れてこられた子供が嫌がって座り込んでいたりして。気持ちわかる―。
百名山登頂の目標がなかったら何のために登るのかわからない感じの天気でした。
私は師匠の後ろをひたすらついていく。
と、降りてくる登山ツアー客のガイドさんに「はーい、みんな避けてあげてくださいねー、お子さんもいるからねー」と言われる。「奥さん」じゃなくて、「お子さん」と言われてしまった―。レインコート着てたら顔わかんないしね、シミソバカス見ないで、大きさだけなら小学生だもんね、私。
九合目(10:14)、寒いし、真っ白だし、急登だし、登山を楽しむというよりもはや訓練?
それなのに、軽装の欧米系外国人家族がいて驚く。スニーカーに半袖Tシャツとか信じられないよー。
歌とか歌ってて超元気。師匠と「やっぱり彼らと戦争しちゃダメだ。絶対勝てない」と話す。
九合目を過ぎるとニセ金庫岩、金庫岩などがあるもののとにかく真っ白で景観は楽しむどころの話じゃない。
ロープがあるから道をはずすことはないと思うけど、これ霧じゃなくて雪で踏み跡やロープが見えなかったら遭難するかも。
大雪山の主峰、旭岳(2290m)登頂です!(10:24)1時間半でここまで来ました。
本降りの雨なのでここで休憩せず、一気に下りることにしました。
登りでは私がドンドン登っていくので「速い」と文句を言うのに、
下りが得意なので師匠はドンドン降りていくので文句タラタラ。
下りが苦手なのは初心者だから仕方ないにしても、師匠の登りが遅いのはトレーニング不足なんじゃないのー。
(とはいうものの参考タイムより早いので遅いわけではない)
愚痴ってばかりいるので、師匠がストックを一本貸してくれました。
今まで私はストックを使ったことがなかったのだけど、降りるときは便利なのですねー。
頑固者の私はストック使うのが嫌だったけど、これ以降ザレ道ではストックを借りることにしました。
(登りやザレ道以外では使わないので、師匠に返して手ぶらで登るワガママな弟子)
頂上から45分くらいで姿見の池まで帰ってきました。
雨も小降りになったので、この後はやっと旭岳のお花を楽しむことにしました。
チングルマのお花畑。このかわいいお花がその後↓芸術的な姿に
イワブクロ
エゾノツガザクラ
お子さんと言われたレインウエア姿。
エゾコザクラ
ミヤマセンキュウなのかな?レースフラワーに似ているけど・・・
登山の後のお楽しみは、グランドホテル大雪で日帰り入浴(600円)。
こちらのお湯は源泉かけ流し、43度、41度、39度だったかな?3段階にお湯の温度が分かれていて、それぞれに効能があるそうです。露天風呂もありますが、雨でお湯もぬるかったので早々に退散。
疲労回復のぬるめにゆっくり浸かる。
お湯は柔らかくていいのですが、びっくりするのが湯の花が黒いこと。
まっくろくろすけのような黒いモヤモヤが浴槽にあるので、一人なのをいいことにバタ足したらすごいことになってしまった(笑)
北海道は温泉がたくさんあって、登山後の楽しみもいいですね。
こうして、当初目標道東三座(羅臼、斜里、雌阿寒)ではなく、
斜里、雌阿寒、旭岳になったけど、
三座は登れたので最後の後方羊蹄山まで観光しようーと思ったものの、
じゃあ、明日登っちゃう?と欲が出た帰り道でした。