しゃおれんの旅日記

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女子旅@ソウル その1「国立中央博物館に日韓の国宝を見に行く」

先週末、気の合う友人たちとソウルに行ってました。
去年は全く海外旅行しなかったのに、今年はおかしいくらい機会に恵まれています。
 
今回のメンバーは、お互い行動力があり、
いざとなれば自分の趣味を優先する(それを周囲に強要しない)ので、
私は他のメンバーがエステに行く間に国立中央博物館に行ってきました!
エステに行かなかった一人がつきあってくれて嬉しかったです。
(私の趣味につき合わされて大変だったかも)
 
なぜ、そこに行ったかというと・・・
 
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「韓日 国宝 半跏思惟像の出会い」展が開かれていたから!
しかも、行った日は最終日、いやー、いい日に当たった♪
5/24~6/12がソウル、東京の国立博物館には6/21~7/10に来ます。
嬉しいのは、ソウルでは 「무료 관람」(ポスターの一番下の文字)無料観覧なのですが、
東京では1000円取るのですよ。
こういう記念行事的なイベントくらいタダにしてくれてもいいのに。
 
企画展の会場にお二人が向かい合って(うつむいているから目線は合わないけど)座っていらして、穏やかなお顔に癒されます。
 
ポスターの上のお写真が韓国の国宝78号、下のお写真が奈良の中宮寺の国宝です。
今までソウルの国立博物館は写真撮り放題だったのに、今回は撮れなかったので
パンフレットから・・・
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左の国宝78号は金銅の半跏思惟像で、像高82センチ、6世紀後半
三国時代、韓国の三国は高句麗新羅百済ですよー)のもの。
右の中宮寺の半跏思惟像は木彫で像の高さは87.9センチ、この写真では省略されていますが、
光背を背負っているので全体として大きく見えます。
どうして、パンフレットに光背を省略したのかが不思議。
中宮寺の像はお顔が小さくバランスがいい。
78号は宝冠をかぶっている上に頭が大きくてどこかあどけない感じ。
衣文のひだは中宮寺のほうが流れるような立体感。
制作年代100年の差と金銅鋳造と木造彫刻の差でこんな風に違うのですね。
お顔も78号の眼は切れ長でしゅっとしているけど、中宮寺の眼は穏やか。
どちらも微笑んでいるのですけどねー。
お寺の中にいらっしゃるときは後ろを見ることができないけど後ろからもじっくり見ることができて嬉しかったです。
 
2015年の日韓国交正常化50周年を記念して両国の文化交流の企画として開かれた今回の特別展。
かつて、朝鮮半島から仏教が伝わり、それを独自の様式に発展させていった日本。
色々まだまだ問題はあるけど、お互いの文化を理解し尊重し仲良くなれたらいいなと願う。
 
昨日、NHKで東京で開かれる特別展を前に番組が放送されて、
インド、中国から仏教が伝わる話になっていて非常に良かった。
きっと、東京国立博物館は混むんだろうなー。
 
さて、特別展示は写真禁止でしたが、常設展は自由だったので
国宝83号の半跏思惟像にも会っていきました。
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こちらは、広隆寺の半跏思惟像にすごく似ている。法衣のひだもすごくきれい。
いつもはどちらかしか見ることができないのでお二人に会えてとってもありがたい気分でした。
 
その後は、つきあってくれた友達にざっくり説明しながら自分の興味のあるものを見つけては眺めたり、
青磁白磁の素敵なものを見ては「これ買ってー」とねだってみたり。
 
鄭道伝」というドラマを見ていたので、偶然見つけた「三峰先生集」の文字にひきよせられる。
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そのお隣にあるのは「圃隱先生作品集」(圃隱先生とは鄭夢周のこと。
ドラマではイム・ホさんが好演していましたねー。似てるような・・・
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その他にも「儀軌」を見つける。
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こちらは文考世子の冊封都監儀軌。
(文考世子はイサンの息子ですが、世子になったものの夭折します)
儀軌の文字に反応したのはこの間まで見ていた「秘密の扉」(題名は微妙ですが、歴史ミステリーの要素と親子愛もあり、忠臣にも泣き、最終回も泣けたー)に出てきたから。
内心ワクワクしながら見ていた。
儀軌とは、儀式の時の記録。誰がどこに配置されていたかなど。
 
今回はその後他のメンバーと合流する約束があったのであっさり引き上げたけど、
美術館・博物館は本当に楽しい。