この日は午前中に31番笠森観音に行き、午後は32番清水観音。
車だったら、外房・内房まとめて一日で周れそうですが、電車とバスは非常に便が悪くて二つずつしか周れません。
この日は外房線の日。上総一ノ宮駅からさらに南下、長者町駅から徒歩一時間です。
(バスはない)
駅周辺は住宅街で、それを抜けると農道を30分ほど進み、最後は県道を歩いて約1時間。
たまに車が来るのでその時はよける。
県道に出ると案内があるので多分迷わず行けるはず。
西国16番音羽山清水寺(清水の舞台のあの清水寺)と山号まで同じなのは、伝教大師が東国を周ったときに、ここへ来て京都と似ていると思い、ここに寺院を置くことにしたからです。
清水寺は全国にあちこちありますが、三大清水は、京都の清水寺(西国16番)と、兵庫の御嶽山清水寺(西国25番)と、ここ坂東32番音羽山清水寺です。
この柱のところから、急な坂を登って数分。
屋根の反り返り具合がかっこいい仁王門。
こちらをくぐると四天門が見えます。
四天門の手前に、納経所とカフェがありますが、まず参拝。
(カフェでは飲み物の他にかき氷もありましたが、電車に送れるとまずいので行かず)
本堂の手前の百観音堂や奥の院を通り過ぎて、本堂へ参拝に行きます。
あ、その前に鐘をつきました。
ご本尊の千手観音は厨子の中にあるので見られませんが、御前立の千手観音が小ぶりながらきれいなお姿。
本堂の中には、大きな絵馬や奉納額、写真が多く飾ってありました。
伊勢巡礼、善光寺参りなどの奉納の額がびっしりかかっています。
明治時代のものもあって、当時は交通の便が悪いだろうから大変だっただろうなあと思います。(汽車があるから、東海道はまさか歩いていないと思うけど)
記念の集合写真もありました(全員の名前入り)。
個人情報より絆が優先される時代ですね。
お参りを終えて、石段を下りて百観音堂へ。
中央には、西国33,坂東33,秩父34の札所のご本尊の写し本尊が飾られています。
中が暗くて、それぞれの仏像に札所名が書いてないので(もしかして台座に彫られてあったのかな)、よくわからないですが、百体の仏像は圧巻です。
私もあと、坂東が2つ、秩父が4つで結願です。
右側には、赤穂四十七士(明治の末頃、四十七士の供養のために当時のご住職が彫られたそうです)、左側には閻魔様がいました。
納経所で最後に納経印をいただきました。
そして、また一時間歩いて戻りました。
稲の刈入れが終わっているのに、近所のスーパーには千葉県産の新米はまだありません。(もしや、入ると同時に売り切れなのかな?)
「晴天の霹靂」という青森の高級ブランド米を2kg買ってしまった。
食べ終わる頃には、お手頃な千葉県米を買えるはず。
てなことを思いながら歩く。
長者町駅には自販機がありますが、途中にはコンビニも自販機もないので、必ず駅で用意したほうがいいですよー。
坂東巡礼は内房の2寺で、いよいよ結願です!