しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

坂東巡礼⑲20番西明寺と益子、真岡鉄道

笠間と益子、その間の雨引観音に行きました。

西明寺へのアクセス

真岡鉄道益子駅から約3.4km。徒歩55分とサイトにはありました。

益子駅

益子駅の観光案内所に電動レンタサイクルがあったので、こちらを利用しました。

最後だけ少し上りますが、電動自転車なら余裕です。

20分もかからなかったと思います。

 

西明寺は森の中

医療介護施設が近辺にあり、坂を登って着いた駐車場には納経所・休憩所があります。

本堂の内陣を見学するには、納経所で300円を払い、カラー写真付きの説明書をもらいます。納経帖を預けて、参拝開始です。

石段の上に楼門

坂東札所の石仏が点在

森の中で落ち着いた雰囲気なのですが、虫よけスプレーを持参しなかったので、蚊をよけながらになりました。

こちらは正法寺の石仏

楼門と三重塔

三重塔は、天文12(1543)年に益子家宗が建立。水煙があり、関東以北で最古級の塔です。

本堂内は必見です

本堂

本堂内の厨子は重文。

天女の欄間

観音堂無人ですが、監視カメラがあるので、きちんと見学料を支払ってから入りましょう(注意書きがありました)。

内陣

本堂は慶長6(1601)年の再建、厨子室町時代のもので、ご本尊は十一面観音菩薩秘仏。その周りの仏像は県指定の文化財

左奥に立像と座像の千手観音像、准胝観音

御前立が十一面観音菩薩勢至菩薩不動明王を従えています。

右に如意輪観音馬頭観音勢至菩薩がいらっしゃいました。

千手観音の立像と座像が並んでいるのは珍しいなあと。

曼荼羅図が飾ってありましたが、この仏像の配置が曼荼羅に適っているのかは私にはわかりません。

天井の格子絵はうっすら

これで今日の予定が終了ということもあり、ゆっくり仏様を拝みました。

行基が開祖ですが、その後弘法大師がこの地を訪れたときに、その徳を妬んだ僧たちが大師を岩屋に押しこんだけど、所持していた獨鈷で難を逃れたということが、獨鈷山の山号の由来になっています。

弘法大師っていろんなところに来ているんですねー。

納経印

閻魔堂も必見

高野槙の巨木

閻魔堂

こちらの閻魔様は「笑い閻魔」と呼ばれ、笑っているような顔をしています。罪状を読み上げる善童子(司命)、判決を記録する悪童子(司録)も笑っているように見えます。

説明看板から

写真を撮ったけど暗くてボケていたので、説明看板から写真をお借りしました。

閻魔大王が大笑いしているように見えます。

四国八十八か所御砂踏み場

お遍路さんには挑戦しないので、こちらを踏んでおきます。

益子観光

予定が無事に終わってほっとしたので、電動自転車でブラブラしました。

日下田(ひげた)邸

茅葺きの立派なお家

藍染工房

72個の藍染用の甕が並んでいて、天井は竹のすのこ張り、その下に木組みの桁、梁。右側は店、納戸、南側は奥座敷になっています。

江戸時代中期から明治初期にかけて、全国各地にあった藍染業の紺屋の様子が窺えると説明書きにあり、渋沢栄一大河ドラマでこんな感じの見たような気がすると思いながら見学。

藍染のグッズなども売っていますが、物欲ゼロの私は素通り。

 

城内坂

益子と笠間は焼物の街。姉妹都市になっているようです。

こちらの通りには焼物のお店が並んでいましたが、欲しいと思わないので素通り。

少し雨がぱらついてきたせいでもあります。

駅へ戻る途中に鹿島神社に寄りました。

鹿島神社

ご祭神は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、熯速日命(ひはやひのみこと)、甕速日命(みかはやひのみこと)で勝負の神様。

境内には八坂神社や陶芸神社があり、毎年7月23~25日に八坂神社の祭礼として祇園祭が行われているそうです。

鹿島神社で、祇園祭が行われるのが不思議。京都以外でも祇園祭ってあるんだー。

八坂神社前の狛犬がイラストのようだったので

マヤの壁画の文様にも見える

真岡鉄道

雨が降ってきたので駅に戻り、自転車を返して時刻表を見る。

その時15:30だったので、15:56の下館行きに乗ろうと思ったときに、うっかりしていたことに気が付きました。

わざわざ、日曜に坂東巡礼をしたのは、SL真岡を見たかったから。

SL真岡は15:03に、益子駅を通過するのでした。

人気なので当日券はないだろうと思っていたけど、せめて走っているところを見たいと思っていたのに、のんきに藍染工房や神社に寄っていたので。

想定では、急いで参拝して、SLを見て、街の観光をしてもいいし、しなくてもいいしと思っていたのですが、13:43に益子駅について、自転車を借りて「速く着いたー」と思って、なぜか時間がたっぷりあると思っていたのでした。

駅前にコンビニもなく、持ってきたお菓子と自販機で買ったカフェオレをおやつに、観光案内所の説明VTRを見ていました。

そこで、笠間と益子が焼物の街として姉妹都市にあり、「かさましこ」というキャンペーンをしていることを知りました。

がっかりしながら、せめて真岡駅に寄ろうと、15:56の下館行きに乗りました。

チェック柄のワンマン車両

SuicaPASMOも使えず、紙の切符です。ディーゼルなので架線がないのも新鮮。

1988年から?

帰宅後調べたら、真岡線は、もともと明治45年に真館線として、下館~真岡間が開通し、その後茂木まで延伸しましたが、戦後、乗客が減り続け、一時は廃止することになったのですが、栃木県・沿線市町・民間企業の出資による第三セクター方式で、鉄道路線として存続することになったそうです。

正直、札所巡りをしなかったら、笠間も益子も来ることはなかったなあと思いながら、真岡鉄道に乗りました。

 

16:13に真岡について、次の16:33までの20分で真岡駅前にある「SLキューロク館」を見学しました。

真岡駅センスあると思う

SLキューロク館

ホームから見た駅もかっこいい

入場無料で、常に駅の発車メロディーが流れ続けています。

鉄道好きな親子連れが走り回っていました。(走る子供を追う親)

私は鉄分がやや多めなおばさんですが、音鉄ではないので、どれを聞いても「この曲、聞いたことある!」と思いながら、思い出せずずっとモヤモヤしていました。

汽車を見ると気分があがる

D51なら私も分かる

運転することもあり、助手席乗車体験もあるようですよ。

グッズをあれこれ売っていましたが、当然買わず。

関東鉄道常総線

ここまで来たなら、もう一つ乗ってみようと下館から関東鉄道常総線に乗ってみました。多分もう乗る機会がない。

下館から取手まで制覇。途中水海道で乗換え、1時間半もかかりました。

そこからまた乗換えが続いて、なんで取手まで乗ってしまったんだろうと思った。

守谷でTXに乗り換えることもできたのに、寝過ごしてしまった。

 

鉄道むすめのラッピング電車でした

寺原もゆめみ野も関鉄の駅名です。キャラクターがあふれかえりすぎ。

TXのキャラクターもいたのですが、写真撮り忘れてしまいました。

 

先日の東上線沿線の三寺と、今回の茨城・栃木の三寺は、どれもそれぞれの距離は近いのですが、そこに行くまでがけっこう遠い。

西国巡礼と違って日帰りで行けるとはいえ、なかなか疲れます。

特にこの日は、雨引山の自転車が後を引いて、翌日筋肉痛にはならなかったけど、全身ぐったりしてました。

車の運転ができず、そのうち体力も衰えると思うと、元気なうちに行くことにして良かった。