ずっと気になりつつも行っていなかったけど、秋祭りがあるというので行ってきました。
師匠(夫さん)は無料開放の千葉県立中央博物館に行ってしまい、運転手にはなってくれませんでした。
親子連れが多かったけど、おばさん一人でも満喫してきましたよー。
明日11月4日も行っているので、ぜひぜひ!
入ってすぐに出店もありテンション上がります。そして、発掘現場も公開されています。
特別史跡になったのに発掘を続けているのは珍しいことだそう。
園内の水飲み場は土器の形。
ちなみに縄文土器としてみなが思い浮かべる火焔式土器は新潟だけです。
秋祭りということで色々な体験ができましたが、
私がまず体験したのが「土器洗い体験」
ここ加曾利貝塚から発見された本物の出土品をブラシで洗って泥を落とすことができるという。
親子連れに混ざって並び、「大人もいいですか?」と確認してからの体験。
これが私の担当のもの。洗い方などは隣の女の子に職員の方がレクチャーしているのを横から見る。
「本物の出土品を洗う」という体験に感動♪数十年前の学生の時の発掘実習、1週間発掘現場に通ったのに、しみ出す水をスポンジで吸い取るだけで、出土品に遭遇することがなかったので。
洗ったら、模様がでてきました。大きいものは鉢?壺の上部でしょうか?
こちらは、土器づくり同好会の方が復元土器を焼き上げている様子。
土づくりから始まり焼き方に至るまで当時の作り方を再現しているそうです。
館長さんと千葉県埋蔵物文化センターの方のトークショー。
後ろのパネルのゆるキャラはかそりーぬです。貝殻のネックレスをつけ、E式土器の帽子をかぶってる。
発掘の話など面白かったです。細心の注意で作業しているのに、
ふるいがけで黒曜石の矢じりが見つかったりするとか。
「発掘の精度の問題じゃないですよ」なんておっしゃってました(笑)
「午後からのふるいがけ体験でも何か遺物が見つかるかもしれないですが、
期待しすぎるとガッカリされちゃうので・・・」なんてことも話していました。
こちらはメインイベント?園内にいたほとんどの人が集まっていたんじゃないかと思う復元土器の抽選会。
土器づくり同好会の方たちの作品なんですが、完成度が高いから大人気。私も真剣に狙っていました。
が、当然はずれ。親子連れのお子さんたちが当たって喜んでいました。
これは、当時の加曾利貝塚から多く見つかっている巻貝イボキサゴのスープ。(今は木更津まで取りに行かないとないそうですが)きのこと青菜と鶏肉が少し入っていて貝の出汁で美味しい。
縄文後期になると、矢じりが多く出土するので狩猟も多くなり、
獣肉も食べていたようですが、晩期以降、若干住居跡はあるものの、
この辺りの集落が無くなってしまったようです。
復元住居もあり、中ではガイドさんと職員の方が頑張っていました(笑)
石包丁で裁いた魚を焚火でいぶす。職員さんは靴まで当時の再現?
そんな私も調子にのっちゃいました。
服・編布編のバッグ、貝殻のネックレス、髪飾りまでフルセットです。
貸し出し係のおばさまが「大人も着ていい」と言うので。
でも、たいてい、子供だけで大人は着てなかった(汗)
他にもいろいろ無料体験できるものがあり、満喫してきました。
右の縄文フードというのは、どんぐり粉いりの薄焼きクッキー(ネタになるかと。)リスの形のクッキーにもどんぐり粉が入っていましたが、ココナッツパウダーやお砂糖も入っていて普通に美味しい。左下のピンクのコースターは編布(あんぎん)編み体験で作ったコースター。なかなか可愛くできて嬉しい。
ただ、衝撃だったのが、プチプチシートに載っている物体。みなさまも何だこれ?と思っているはず。
土器マグネット作り体験で作ったみみずく型土偶のはずが、「粘土がかわくまでは大事に持っててね」とボランティアガイドさんがプチプチシートの袋に入れてくれたのですが、プチプチが内側だったために模様がつきまくり。
子供たちの多くは白い粘土でかそりーぬを作っていたのに、家に帰ってでこぼこのかそりーぬに泣いたのでは・・・
有史以前にはあまり興味無い、なんて言ってましたが色々と体験して面白かったです。
まだ本格的に歴史を知らないお子さんがこういうことから興味を持つのもいいなあと。
土器洗い体験を一緒にした小学生男子が職員さんに「マンガ日本の歴史を読んでるから縄文時代知ってる」と言っていたけど、
お母さんが「マンガだけでなくて実際に見せたかったんです」と言っていた。
東京からわざわざ来たと聞いて隣でひそかにビックリしてました。
そんなにすごい史跡だったんだー。