しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

すごい!群馬の古墳②保渡田古墳群と三波石峡

群馬古墳めぐり後篇。
 
保渡田古墳群に来ました。
予定では、倉賀野駅から高崎か前橋に移動してそこからバス。本数が少ないから乗り接ぎ時間、バス乗り場も確認し、乗り遅れないように必死に調べたのに、車だと綿貫観音山古墳からかみつけの里博物館までは40分ほど。
倉賀野駅周辺の工業団地や国道沿いの雰囲気が千葉っぽーい。
 
巨大な観音様が見える観音山公園を横目に北上。
 
保渡田古墳群の一つ、八幡塚古墳から見学です。
5世紀後半に築造。全長96m、高さ8m、舟形石棺で竪穴式石槨。当時の姿に復元されたので、葺石と埴輪で飾られています。
イメージ 1
顔に朱で入れ墨した楯を持つ武人埴輪。

 

イメージ 2
中央に祭礼を行う埴輪。手前には力士がいますね。奉納相撲でしょうか?
馬の後ろには狩人もいました。面白かったです。
 
イメージ 3
写真を撮り忘れましたが、後円部にある玄室に入ることができます。石棺がありますよー。

イメージ 4
コンクリートでしっかり補強されているので、ちょっとがっかり。
円筒埴輪は個人の名前もあるので、学生が授業で作るのかな?と思ったりして。

イメージ 5
 
四つの中島あり。儀式に使われたと考えられています。陪塚でない島というのを初めて見ました。
 
イメージ 14
 
かみつけの里博物館には、保渡田古墳群の作られた頃のこの地域のジオラマや、出土品が展示してあって楽しかったです。

イメージ 15
この方たちの復元埴輪を見ました!オリジナルはこちらにあったのですね。


イメージ 6
 
博物館の見学後、博物館の隣にある二子山古墳に行きました。
保渡田古墳群の中で最初に作られたと考えられています。(5世紀後半)
全長108m、高さ10m。舟形石棺の竪穴式石槨。昭和5年に初めて発掘し、平成15~17年頃に史跡整備の調査を行い、半島製を含む多量の遺物破片を発見したとパンフレットにあります。

イメージ 7
この古墳も中島ありです。石造りの復元模型が立派です。

イメージ 8
笹が植えられている墳丘の上。木の階段になっていました。
石棺の写真もあります。
周囲にはコスモスがちらほら咲き始めて季節になったら素敵だろうなアと思いました。
墳丘の側面には、埴輪の立て直しが行われていたことが分かる模型もありました。
 
 
 
この後、薬師塚古墳も見学。しかし、お寺になってしまっていて、墳丘の形がよくわかりません。
看板を頼りに登ると、石棺がありました
イメージ 9
 

イメージ 10
 
よく見ると古墳ぽい?
 
 
これにて、今日の予定は終了。車だと効率よく見学できて非常に楽でした。
師匠は古墳に登れることが面白かったと言っていました。
群馬には14,000基もの古墳があるといわれていて、埴輪も芸術性の高いものも多いです。
初心者なので、とりあえず初回は、登れる・中を見られる・中の石積みが面白い・葺石とそれぞれ特徴のあるところを回りました。
もっと勉強してまた来たいなと思いました。
 
昔の学生だった私は、受験歴史を習ってきたので、中央政権以外の歴史はあまり知らない。(中央と対立した事件で習うくらい)
東国が輝いていたということももっと知りたい。
まずは、今の歴史の常識を知ることから始めなくては、ですね。
 
 
ランチはGGCというお店で上州牛のハンバーグとステーキのセットランチ。
美味しいのに、コスパ高い!大満足なのでした。
歴史だけでなく、「上州牛」を味わえたのも満足度高し♪
 
 
ここまで車で連れてきてくれたので、鉱物マニアの師匠に行きたいところが近くにないか聞いてみる。
藤岡には、有名な三波石というのがあって、国の天然記念物、名称としても指定されている「三波石峡」があるとのこと。
見学が早く終わったので、帰りに寄ってみることに。
だんだん山の中に分け入っていきます。ナビと看板をたよりに進み、
最後はすれ違いがこわいくらいの道の奥の大きな駐車場につきます。
 
イメージ 11
橋から見ると中国の山水画のような景色。

イメージ 12
下久保ダムが見えます。どこに放流口があるのかわかりません。ということはダムマニアは来ないな。
紅葉の季節にはとてもきれいだと思います。

イメージ 13
降り口がいくつかあります。川原に降りてみました。三波石とは、「青みの中に石英が白く浮き出た美しさが特徴で古くから庭石に珍重されていた」(藤岡氏HPより)そうです。確かに、ここに来るまで石屋さんがありましたが、どこも庭石を扱うようなお店でした。(師匠が今ハマっている鉱物のお店ではなかったです)
とはいっても、今は国の天然記念物なので、石の採取は禁止だそうです。
 
上毛かるたにもうたわれる三波石、人生で初めて聞いた単語です(上毛かるたの存在もこの日初めて知った)。
この年になっても新しいことを知るっていうのはなかなか楽しい。
忘れないようにメモしていかないとあぶないけど(笑)
上毛野君のことも調べ出したら深い深い。
 
体力あるうちに海外を行っておかなきゃと、国内がおろそかになっていたけど、
人生は短いから後回しにしないで、どんどん楽しんで行こうと思った今日この頃。