仏塔(パゴダ)ではなくて、寺院なので中に巨大な仏像が四体(東西南北)いらっしゃいます。
てっぺんの金色の塔、周りの建物は漆喰できれいなベージュ。
今は煉瓦がむき出しの仏塔も本来はこのような色だとか。
沙羅双樹の花ってこんな花だそうです。生まれて初めて見ました。
西の入り口から見学します。
ヨンちゃんによると、こちらは18Cの再建。元の仏像は
銅像だったので、元が攻めてきたときに溶かされてしまったとか。今は
チーク材で金の塗料が塗ってあるとか。こんな大きな
チーク材。すごい!
ちょっとお顔はひょうきんかな。
次は北のカクサンダ(拘留孫仏)こちらは11Cからのオリジナル。
ヨンちゃん曰く「すぐ近くの下から見上げると顔がこわいので見てきてください」
ガイドブックにもそのように書いてある。
少し離れると(国王や貴族の通路)まで下がってみるとやや口角があがっているようにも見える。
離れてみると完全に口角上がってニッコリ。これは、近くで修行する僧侶には厳しい顔、
国王の回廊から王や貴族が見上げる時にはやや微笑んで、庶民の通路からは完全に笑っているようにみえるようにしているとか。「ふつうの国民は生活が苦しいからお釈迦様に笑ってもらえると嬉しい」とヨンちゃん談。
回廊には天井まで続く約1000もの仏像が。
この白い壁、聞いてビックリ。実は下に壁画があるそうなんです。
この寺院は
第二次世界大戦中に逃げてきた農民がここで煮炊きしたので壁全体が痛んでしまったそうで、
それを戦後修復の知識がなかったので、とにかく真っ白に漆喰をぬってしまったとのこと。
試しに一か所だけ、漆喰を一センチ以上はがしてみたら下から壁画が出てきたそうです。
それがこちら↓ ひゃー、もったいない!
でも、
第二次世界大戦中って、もしかして、日本軍とイギリス軍の戦いから逃れてきた人たちってこと?
日本人の一人として申し訳ない気持ちに・・・
壁画にはうっすらお釈迦様が見えます。退色しているからできれば日本の技術で修復してあげたい。
東のコーナガマナ(拘那含牟尼)
こちらは火災で焼けてしまったので、18Cに再建されたもの。
チーク材ではなく普通に木材と言っていました。
再建されたものはどちらもお顔がちょっとおちゃめな感じ。
こちらも近くだと怖いお顔で、離れるほどに微笑んでいます。
北と南のオリジナルの仏像は
バガン美術の至宝と言われているそうです。
裏庭にある八曜日の祭壇。
ミャンマーでは生まれた曜日はとても大事らしく、水曜日は午前と午後に分かれるので八曜日になり、生まれた曜日の方角や動物を拝んだりするそうです。
ガイドブックで事前に調べていったのですが、師匠(夫さん)は月曜日(守護動物は虎)、私は火曜日(守護動物は獅子)。
ヨンちゃんは忘れてしまったけど、曜日による相性も重要で、相性が悪い相手とは結婚どころかお付き合いもしないそうです(名前で分かるので近づかないと言っていた)。月曜と火曜の相性はよいそうです。よかった(笑)
これは、仏教とは関係がなく、インドの
天文学に基づくと言っていました。
さて、お昼になりました。
お昼ご飯はエーヤワディー川沿いのレストラン。
ニンニクと青唐辛子の醤油汁、青唐辛子のつけ汁。辛いけどハマるおいしさ。おつまみのピーナッツ。
野菜の天ぷら、ひょうたんも揚げちゃいます。予想外に柔らかくおいしい。
豆のスープ。
食レポで「優しい味~」とかタレントがいいそうな味です。
手前の
空心菜ときのこのニンニク炒めが美味しかったです。左側のカレーも美味。右奥は生の水菜のような葉物を
胡麻和えしているので、火が通ってないのでちょっと自粛。
ミャンマー料理は油が多くて辛いと聞いていたので、インスタントラーメンなどを持ち込んでいましたが、
必要ないくらい美味しかったです。
お昼の後は、ホテルにチェックインして休憩。裸足で寺院を観光するには、昼間はあまりに暑くて大理石でやけどするかも、ということで。
欧米人がプールで優雅に泳いでいたけど、日焼けがこわいのと水着を持ってこなかったので、
エアコンの効いた快適な室内で昼寝~(笑)
朝早起きしたからありがたかったです。
ビラタイプの高級リゾートホテルでした。
なんでも揃っていたけど、唯一残念なのが
Wi-Fiが不安定なこと。しょっちゅう切れてしまいました。
私は
ルーター借りない派なので、ホテルで繋がらなかったらアウト。
湿度は低いものの、日陰でも暑い!洗濯したらあっと言う間に乾きました。
夜のプール。向こうは川です。
昼寝の後で、「あーーー、すごく
バガン楽しい!」と師匠に言うと
「俺も、もうこれで帰ってもいいくらい満足」と言っていた。それは困る。
専属ガイドのヨンちゃんが丁寧に説明してくれて、すごく充実した午前中の観光なのでした。