しゃおれんの旅日記

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渡渉と滝の楽しい斜里岳2017.7.14ー百名山12座目

羽田を7時10分に飛んで、女満別空港に8時55分着。
当初、初日はウトロに泊まって知床五湖などを観光する予定でした。
しかし、天気予報を見ると初日と二日目は晴れて暑いくらいだけど、
三日目からは天気が崩れるみたい。
ってことで、初日からどこか登ろうーー!
ウトロに向かう途中にある斜里岳は参考標準タイムも5時間40分くらいだし、
ちょうどいいかも。
レンタカーの手続きを待つ間にトイレで登山服に着替え、
空港のコンビニでスポーツドリンクと昼食用のパンなどを調達。
 
レンタカーで登山口にある清岳荘めざして出発!
 
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まっすぐな道に北海道っぽさを感じ快適なドライブ♪広い青空に映える斜里岳
カッコイイー!
 
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8キロほどの林道を進みます。
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清岳荘。素泊まりで泊まれるそうです。
駐車場(100円)に車を停めてトイレ(協力金100円)を済ませ、
登山届を記入していざ出発です。
この時点で11時15分。北海道は涼しいと思ったけど、すっごく暑い!
(実はこの日は特別暑かったみたいです)
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歩きだしてすぐは蕗が両側に生えているゆるやかな道。
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15分ほどゆるゆる歩くと登山口のはじまり。「熊が出没しています」の看板にビビる。
北海道の山はヒグマが出るんですよねー。鈴を派手に鳴らしながら進む。
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斜里岳は渡渉があると聞いていた。こんな感じなら楽しい、と思ったのもつかの間。
結構本格的な渡渉が続きます。
師匠に「靴をぬらさないようほうがいいよ」と言われるも、
足の短い私は師匠と同じ石を踏めなくて無理。
無理に進もうとするとバランス崩して転びそう。
流れに入っちゃえ!と途中であきらめてずぶずぶ行く。
「え!靴の中濡らしちゃったの?!」と詰問され凹む。
 
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登山口から50分(12:05)下二股に到着。
ここは旧道を進むのが一般的なようですが、これまでの渡渉を苦手と思う人は熊味峠のある新道を進んだ方がいいそうです。

 

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旧道の始まり。7つもの滝があり、道もそれほど整備されてないという面白い(初心者の私には怖い)コース。
 
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ピンク↓の下に赤ビニールテープがあるのが分かりますか?ということは滝の横のこの苔生えてる石の上を進むということなんですよーー。(ピンク↑)
沢登りという分野もありますが、そこそこの流れだし、普通の登山靴だし、私たちは横の石の上を進みます。
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この流れ、落差があるからあんまり端の石の上は行きたくない。
と、なると矢印のように渡ることになって、最後には結局靴が濡れる・・・・
 
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万丈の滝の横は木が下がっているからかがまないと登れない。
そして、まあまあの傾斜。よそならここ、鎖くらいあるかもーーー。
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滝の間、どこを進むのーーー?と思うと↓のように登山道の印発見。
ということはこの二つの滝の間の↑のように進むということなのね。ひゃー。
 
そう、ここまで読んでお気づきだと思いますが、私はこの道、楽しんでいません。
なぜなら、子供の頃体育の成績1か2の私は運動音痴なので、バランス感覚も悪いし、
ジャングルジムやアスレチックなどで遊んだこともあまりなく、
常に「落ちたらどうしよう」と思いながら進んでいるから。
師匠はこの道、すごく楽しかったそうです。
 
 
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無理やり笑顔とピースサイン。軍手がすでにドロドロです。
 
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「落ちたら死んじゃうよー」と愚痴りながら進む。「そんなこと考えないの!」と怒られる。
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何度も頭を枝にぶつけてた師匠。
この道、少しでも雨降ったら危ないだろうなあ・・・
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蟹のように横に進む。滝を楽しむ余裕無し。
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しめ縄が見えた時はホッとしました。上二股です。もう滝はありません。(1:49)やったー!
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頂上をめざします。
旧道を下ることはやめてくださいと登山口の案内図にあったためか、
ほとんどの人が新道を下っていると思われるので、
下山の人とすれ違うことが少なかった。
下二股までの分岐で降りてくる人たちとすれ違ったり、
上二股のところで数人にすれ違ったりはしたものの、
すでに午後、入山したのは私たちが最後だったようです。
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すでに靴の中が濡れているからこれくらいの流れならなんてことない。
ここで滑って転んでも痛いけど、下まで落ちることもないからケガはしないでしょ、とやっと楽しめるように。
 
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花を愛でる余裕も出てきました。
 
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林の中の急登。こういうのが好き。それにしても暑くて汗が噴き出してきます。
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視界が開けて青空きれいーーー♪
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胸突八丁、こういう坂、燃えます(笑)(2:17)
 
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いよいよ頂上が近くなってきて、苦手なザレ場になってきましたが、登るのは平気。
どんどん行こうと思っても、師匠がなかなか上がってきません。
 
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落ちそうな大きな岩。
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エゾツツジ
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あれが斜里岳の頂上です!誰かいるみたいです。手前に斜里岳神社の祠がありました。
早く行きたいのに師匠が来ない・・・
(実はこの時、すでに師匠は軽い熱中症になっていたみたいです。
フラフラしていたと言ってました)
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斜里岳頂上。(2:47)ここで、おにぎりと水分補給。
参考タイムは3時間10分、いつも私たちは参考タイムより早く登れるのに、
今回は滝や渡渉があったため時間がかかってしまい、3時間半も。
下りは2時間半の予定だけど、このままのペースで間に合うのか少し心配に。
今日はこの後知床のウトロのホテルを予約していたので移動もあるため。
 
3時に下山開始。40分ほどで上二股に到着。(3:40)
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新道を進みます。
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ふかふかの道で両側に笹やハイマツがしげる好みの道。
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稜線歩きは眺望も良く楽しいーー。暑いけどたまに吹く風が涼しい。
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3回くらいゆるいピークと鞍部を乗り越えてついた熊見峠。(4:24)
ここから1時間10分くらいで清岳荘に着くはず。
 
この後、師匠が足がつったり、フラフラするというので休んだり。
おそらく脱水症状というか熱中症だったのかも。
沢でバンダナをぬらして頭を冷やして少し楽になったと言っていたから。
清岳荘まで降りて助けを呼びに行かなきゃとか真剣に心配してたけど、
どうにか下りられるというので無理して頑張ってもらう。
 
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午後6時に登山口についたときは本当に安心しましたーーー。
 
ここから清岳荘まで15分、最後は例の如くトイレに行きたくて走る私でした。
トイレが近い私なのに、今回は汗をたくさんかいたので登山の前後だけ。
師匠は本当に脱水症状にあったみたいで、この後そうとう水分を取ったのに、
翌朝「俺、昨日登山中からトイレ一回も行ってないけど大丈夫かな」と言っていた。
 
6時半に清岳荘を出て、ウトロの知床ノーブルホテルを目指します。
途中でチェックイン時間が8時頃になると電話すると「夕食は8時半までですが」と言われ焦る。
でも、道が空いていて無事8時少し前に到着。道東の道はまっすぐでいいですねぇ。
軽くシャワーを浴びて、ほとんど人のいない食堂のバイキングで食べまくり、水を飲みまくりました(笑)
 
二日目は羅臼岳に登って清里町泊の予定だったけど、師匠が体力的に難しいというので、
移動がかなりあるけど、登山時間が短い雌阿寒岳に変更。
ガイドブックに「北海道の百名山の中で一番登りやすい山」とあったけど果たして・・・