今回福井に行く前に師匠に薦められて水上勉大先生の小説を読みました。
まず資料館を見学です。資料館の入場料は100円、一乗谷の復元街並は210円ですが、
資料館と復元街並みのセットだとなんと230円。かなりお得ですね。
ロビーにあった「朝倉将棋」に師匠とくいついてしまいました。
「酔象」という駒があり「太子」に成るのですが、玉を取られても太子がいればまだ続行できるとか。
駒を借りてやってみる?と師匠に誘いたかったのですが、とにかく私は将棋が弱いので、師匠が駒落ちで私のほうに酔象を2枚ほしいくらいです。
もう一つ「よみもの戦国ふくい史」というハンドブックについている「武将トランプ」は武将の肖像画や遺跡の写真がついていて「朝倉つながり」「信長つながり」といったようなオリジナルの役でポーカーもできるというものが飾ってあり、歴史を学校で習う姪っ子にあげたいーと思って調べたものの、福井県の小中学校に配られたものだそうでネットでは買うことができませんでした(涙)
ロビーで「一乗谷庭園写真展」もあり、写真が趣味の師匠はそちらも熱心に見てしまい、展示を見る前に気が付いたらいい時間がたっていました。
展示室はそんなに広くはなく、一乗谷朝倉氏遺跡からの出土品を中心に展示されていました。
武士の生活に使われた瀬戸美濃皿や、遊芸の道具である茶道具・香炉など。(約50点がすべて重文)
16世紀のベネチアングラスのゴブレットの一部もみつかっていたりして、越前が経済的にも文化的にも栄えていたことが分かります。
武士の生活に使われた瀬戸美濃皿や、遊芸の道具である茶道具・香炉など。(約50点がすべて重文)
16世紀のベネチアングラスのゴブレットの一部もみつかっていたりして、越前が経済的にも文化的にも栄えていたことが分かります。
資料館を出て車で数分、芝生に石で区画されたところがやたらあるなーと思っていたら、すでに一乗谷の中にいるようで、上城戸の手前の駐車場に停めます。
復元街並みの入り口にあたります。
商家の再現。中には人形が当時の生活を再現しています。お店を切り盛りする夫婦と恥ずかしそうにのぞく息子
500円で鎧や着物を借りることができるので、私は当時の武家の娘のお出かけ姿に。
この衣装は初なので楽しい。おそらく昔の人もこれくらい小さいはず。
私たちが入るころバスツアーの団体さんが去っていったので空いていたので仮装も恥ずかしくないです。
武家屋敷も再現されています。ここは台所。
将棋を指している武士。
唐門。この中は義景館。遺構が分かります。
復元街並みの商家や武家の遺構と比べても格段に大きい区画です。
映画のセットのように見える復元街並み。
信長との抗争にやぶれ、最後は一乗谷から出て一族の裏切りによって滅んだ朝倉氏。
一乗谷は三日三晩燃えたそうです。
もし、この堅固な構えの一乗谷で信長を迎え撃ったら?
そもそも、一向一揆との長年の抗争に疲れ果てて、足利将軍を封じて京入りしなかったのがいけないのかも。
(一時期将軍義昭と明智光秀は朝倉氏を頼って越前入りしています)
歴史に「もし」はないですが、空想するのは楽しいですね。
大河ドラマを誘致しようという幟りもありました。
最近信長ー秀吉ラインが多いから、負けた方を主役にするのも見てみたいです。
(本音をいうともう戦国・幕末ものは飽きたけど。日本古代史を舞台にしてほしいー)
谷の東側尾根にある一乗山の山頂に一乗山城址があります。土塁を巡らせ、一の丸から三の丸まであり、500mにもわたって尾根に遺構が残っています。
バスツアーの団体さんのちょうど間だったためかとても人が少なく、お天気も良くてのんびり風景も楽しみながら写真を撮って楽しめました。
紅葉には若干早くて、後ろの山の針葉樹をバックにこの紅葉が真っ赤だったら写真映えするのにー、と思うところだけが残念でした。