天空の城というと、竹田城が有名ですが(私はまだ行ったことがない・・・涙)、
そして、福井にも天空の城と呼ばれる越前大野城があります。
天空の城撮影スポットとして有名な戌山から大野城を見ることにしました。
10月から4月、前日に雨が降るなど湿度が高く当日の朝放射冷却などで気温差が激しいと、
明け方から午前9時くらいまで雲海に浮かぶ天空の城大野城が見られるそうですが、
私たちが行ったのは曇り時々雨の午後、全く期待できません。
(ホームセンターの駐車場入口には大野城の写真付き)
撮影スポットまでは、「鍬掛コース」が比較的登りやすいとされていますが、
私たちはあえて戌山城址を超えていく「みくら清水コース」に挑戦です。
大野城を見るだけでなく、戌山城も感じられるなんて一石二鳥ではないですかーと。
みくら清水コースは、難易度3。登り口から戌山城跡までは約20分、撮影スポットまではそこから約10分。
パンフレットにも「起伏が多く大変厳しいコースです」とあります。
しかし、チャレンジャーの私は、翌日の登山のためのウォーミングアップと師匠を誘い、登山靴に履き替え熊よけの鈴まで装備。(看板に「熊出没注意」とあるので)
元気よく登っていきます。おりしも少しお天気も回復したような・・・
登り口には、高圧電線が張り巡らされているので注意してください。
地図には駐車場の🄿マークがありましたが、2台くらいが止められるスペースがあるだけで駐車場ではありません。
登山道を示す赤い矢印。この手前まで高圧電線がありました。
熊よけの鈴を鳴らし、歌を歌いながら登山です。
少し小高くなっている郭。城の区画の一部。これが見えたからもうじき頂上かと思ったら甘かったー。
郭に上がったと思ったら下がってまた上がる。
防御のため斜面を切った堀切がこの後何度か出てきます。
郭は戦国時代以降の〇の丸、というようなイメージと思ってください。幾重にもなっているようです。
堀切の階段が相当崩れていて、道がぬかるんでいて登山靴でなかったら危なかったかも。
普通のスニーカーではすべります。スカートは絶対ダメです。
この堀切や堅堀が大変だったので、
翌日の荒島岳登山の時に、降りて登るところを「堀切」と言って内輪ウケ。
やっと主郭部(山頂)に到着。
けっこう急な上り下りで、城壁も残ってなかったので、今一つ城址の気配が感じられず淋しい。
なんだか、大河ドラマで本編が終わった後に流れる武将ゆかりの城跡などを紹介するコーナーを連想させます。
撮影スポットはまだここから10分ほどかかります。
そしてついた撮影スポットから見る越前大野城。
この大野城の周りに雲海が広がったらとても幻想的なのです。
(詳しくは、大野市のサイトを見てください。本当に見とれますよー。とってもきれい)
でも、心の目を活かして大野城を見る。
せっかく30分もかけて登ったので、もっと堪能していたかったのになんと雨が降ってきました。
師匠曰く「福井では『弁当忘れても傘忘れるな』と言われるくらいお天気がコロコロ変わると会社の人に言われた」とのこと。その言葉通り雨です。
傘をさして来た道を戻るのは正直自信がないので、「ほたるの里コース」で降ることに。
(この道だと下山した後みくら清水口まで400mくらいなので車に戻るのも楽かと)
しかし、この道はみくら清水コースほど起伏はなかったですが、
ほとんど通る人がいないためか途中に木が倒れていて道が分からなくなっていたり、
最後は高さ20cmほどの高圧電線をまたがなければいけなかったりであまりお勧めできません。
やっぱり、一般的な「鍬掛コース」が無難なのではないかと、チャレンジャーの私も思いました。
1時間近く歩いたので小腹がすいて大野市街でおやつにしようかと。
この時には青空が見えていて本当に変わりやすいお天気でした。
ガイドブックにあった「ゆめすけ団子」へ。ナビで探して行くと行列です。
駐車場に停めているときからお餅の焼けるいい香りがしてきます。
みたらし団子とごま、ヨモギあん、きなこ黒蜜と磯部、鰹節(このうち5本がお得なAセットだったのだけど組み合わせを忘れました)。他にも変わり種もありました。イートインスペースも広くて焼き立てを食べられます。
どれも美味しくて、甘いモノとしょっぱいものを交互に食べる無限ループに入りそうでした。
(写真は私と師匠の二人分です。一人で食べきる自信はあるけどそこにはチャレンジしません)
かわいいお姉さんたちがオープンキッチンで焼いていて、焼きあがったら届けてくれて、おかきの試食もできるし温かいお茶も飲めて本当に至れり尽くせり。多くの人が楽しくおしゃべりしながら美味しそうに食べていました。
福井って実はコシヒカリの発祥の地だというし、美味しいお米がとれるからお餅もお団子も美味しいのですね。