しゃおれんの旅日記

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東北紅葉の百名山3座登頂ツアーその3 岩木山2016.10.11ー百名山6座目

最終日はようやく晴れ!
ホテルを7時50分に出発し、美味しそうなリンゴの木がびっしりと並んでいる道を岩木山に向かいます。
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途中でガイドさんと合流し、岩木山スカイラインを登ります。
日光のいろは坂を思わせるカーブの連続。
この道は岩木山に登るためだけの道だそうです。
 
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遠く白神山地が見えます。
 
 
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まるで「山と渓谷」に出てくるような紅葉の写真。奥に見えるのは日本海です。
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スカイラインを登ると八合目です。
ここからリフトもありますが、とりあえず登山道を進みます。
灌木の中で風も無く暖かいです。少しぬかるんでいるけれど、
前日の下毛無岱からの下りに比べたら靴も汚れません。
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リフトの分岐のところまでゆっくり40分くらいかけて登りました。
岩の向こう、雲がかかっていますが山頂が見えます。
見下ろすと火口なのですが、霧がたまっていて見えません。
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山頂が見えました!前日の雪がしっかり見えます。
ガイドさんは前日同じクラブ〇ーリズムの別の団体をガイドしたそうですが、
こちらも雪が降ったのに39人を無事山頂まで連れて行ったそうです。
(一人だけ辞退した人がいたそうです)
距離が短いとはいえ、こちらはけっこう急な道なので雪の中すごいなーというか、
こちらのガイドさんだったら八甲田山も行けたんじゃ・・・とか思ったりして。
 
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岩木山の山頂に行くには、二つの大きな壁を登らないといけません。
リフト分岐からほんの15分ほど歩いて鳳鳴ヒュッテ(鳳鳴高校の学生さんが遭難した事故を受けて作られた避難小屋)に着き、そこから上がるのがまず最初のニのおみ坂。
うわー、厳しそうと思ったものの、ちゃんと足場を作ってあるので落ち着いて登れば大丈夫です。
ただ、石を落とすと大事故につながるので慎重にしないと。
ガイドさんにも「自分が石を落とさない。もし、落ちてきたらリュックで頭を守ること」と注意を受けます。
浮いた石もあるので慎重に。
距離が短いし、瑞牆山のほうが石によじ登って大変だった感が強かった気がします。
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山頂に到着。雪が残っています。
山頂にはガスがかかっていて眺望があまり見られませんでした。
でも、これでまた百名山1座登頂♪
 
岩木山岩木山神社の奥の宮が山頂にあります。
というか登山道が参道だと言っていました。
山頂にあるトイレはおがぐずで処理するもので、
利用したら自転車のペダルをこぐようにと張り紙があったのですが、
集合時間がせまっていたのでそのまま退出。
すみません・・・だけど、寒いからなのか臭わないー、嬉しいー。
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ゆっくり降りていきます。←がワタクシ。
降りたところにある赤い屋根の小屋が鳳鳴ヒュッテです。
10時くらいから登り始めて、休憩も何回かあって、バスに戻ってきたのが12時50分。
ほぼコースタイム通りなのかな?
 
ツアーの参加者で下りが苦手な人に親切に「ここに足を置いて」などとアドバイスして降りるのを手伝ってあげる男性がいて感心しました。
 
私は自分ではサクサク降りられるけど人にアドバイスできるほどではないし、
私の降り方は体力任せの部分もあるので。
ガイドさんが一人しかいないから全員に目が届くわけでもないし・・・
 
しかし、ツアーに参加して思ったのは、ガイドさんが先頭を行き、「これは○○です」と植物の名前を教えてくれたり、
枝が張り出しているところでは「頭上注意でーす」とか、
「根がすべりますよー」とか伝言ゲームのように伝えていかなければいけないのがけっこう面倒くさい。
植物の名前もメモする時間がないから結局忘れてしまうし、
「頭上注意」なんて慎重に登っていけばわかるんじゃないかなー?
言われなくてけがした人がいてモメたことがあるのかしら。
(しかし、面倒と思っても一応従うのは日本の小市民ですよねー)
 
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本当にきれいだった紅葉。
今まで夏山しか登ったことがなかったので、今回紅葉と雪を経験して山の厳しさを知りました。
 
日帰り入浴をして、盛岡までバスで移動。もうひたすら寝ていました。
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盛岡SAから見た岩手山。こちらも雪をかぶっています。
岩木山津軽富士といわれるだけあって威風堂々たるお姿だったけど、こちらもすごい迫力。
いつか登りに来るから待っててねー、と心の中で。
 
盛岡からはやぶさに乗ったら、仙台、大宮、上野、東京とあっという間に東京に着きました。2時間ちょっと。
天気のことをずっと心配しながらでしたが、最終日は天気が良く気持ちよく登れてよかったです。
 
今回、ツアーに参加して、おそらく年齢層が私と一回りか二回り上の方ばかりで、男性では師匠がダントツ最年少。登山をするシニアだから元気なんだけど、やっぱり降りるときとか心配そうな様子を見ると、私が今のペースで登山を楽しめるのってあと何年?!と心配に。
師匠も同じようなことを思ったらしく「定年退職してから、ガンガン登山や旅行するぞ、と思っていたけど、間に合わない。今すぐ会社やめなきゃ」なんて笑っていました。
 
それと、途中で下山した八甲田山
今まで、師匠にお任せで地図やコースガイドもろくに読んでいなかったけど、今回は珍しく研究していただけに途中の下山はショックだったし、考えるところもありました。
今までの登山は、親に連れて行ってもらう小学生のように「遭難する」なんて言葉は一度も考えたことがなかったです。元気にシャーッと登って景色に感動して降りてくるだけ。コースガイドもざっと見て、途中沢があるとか急登があるとか適当に見てました。筋肉痛にもならないくらい元気なので危険な場所さえなければどうにかなると。
 
今回、麓と山頂の天気がこんなにも違うということを実感したので、これからはもう少し謙虚な気持ちで山に登らせていただこうと思いました。
それにしても、こんなに登山にはまる自分がいるなんて驚きです。